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『旅立ちのための準備』

 オフェーリアは春になればこのハズレの町を出て、あちこちを旅して回ろうと思っている。

 その時は必ず変化の魔法で目立たない容姿に変えようと思った。


「雪解けしたら収納バッグを持ってくるわ。

 それと素材も買い取って欲しいわね」


 その言葉に何か思うことがあったのだろう。

 鑑定士は黙って頷くだけだった。



「それとこれを鑑定して欲しいのだけど」


 オフェーリアもタダ飯を食べさせるだけではない。

 最初からそのつもりだったのは、自分が作成したポーションが果たしてこの大陸の人間たちに効果があるのか、それが知りたかったのだ。


「おや、ポーションじゃないか。

 ……なるほど、これはかなりの効力を持っているな。

 お嬢さん、これがどうかしたかね?」


「元々、私の職種は【薬師】です。

 これは私が調薬したものですが、ちゃんと効くのか不安だったのですよ」


 でもどうやらこれでお墨付きをもらったようだ。

 これからはポーションも販売リストに仲間入りすることになる。




 毒の森のウッドハウスに戻ったオフェーリアはしばらくはゆったりと暮らすことにした。

 こういう時は無心になれる編み物などが向いている。

 かぎ針で編むレース編みでドイリーを編み始めると、小品なら数時間で出来上がる。

 それはまるで内職のようだと自笑したが、実は冬籠り中の市民は大なり小なり手仕事をしていたりする。

 オフェーリアがここにきてすぐに売った毒蛇の皮も今ごろは処理され加工されている最中だろう。


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