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『西宝大陸、到着……?』

 西宝大陸とはオフェーリアたちの住む大陸の西にある大陸で、その面積は3倍ほどもある巨大な大陸だ。

 この大陸は住む人種も植生する植物も独自の進化を遂げており、魔獣の種類も豊富だった。


「あちらへの転移陣はあるのかしら?」


「あるはずよ。

 私の若い頃は素材を採取する人がいたもの。

 でもいつしか忘れられたのよね」


『もったいない』

 オフェーリアはそう思った。

 彼女のような生産職にとっては宝の山のような場所だろう。


「魔導具屋の爺さんなら詳しいかもしれない。

 出発前に聞いてみたら?」


「はい、行ってきます」


 俄然ヤル気を出したオフェーリアは、早速魔導具製作の権威、師匠のひとりである爺の元に急ぐのだった。




「……転移陣が作動して、到着したのだからここは西宝大陸なのよね」


 転移したのはもう廃墟となった神殿?のようだ。

 あまりにも劣化が進んでいるので崩れてこないか不安になる。


「でもこれで西宝大陸側はここの存在を忘れてしまっているのがはっきりしたわ。

 ……とりあえず早く外に出て、これからどの方向に向かうか決めないと」


 オフェーリアは【ライト】の明かりを頼りに出口を探した。

 天井に木の根が張っているところを見ると、ここはどうやら地下もしくは埋もれた遺跡であるらしい。


「冗談じゃないわ」


 オフェーリアは駆け出すと【探査】をかけながら出口へと向かい、木の根や蔦などで塞がりそうな裂け目のようなところからようやく這い出すことができた。

 そして目の前には葉っぱの色がピンクや紫のおどろおどろしい森が広がっていた。


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