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『新しい生活にむけて』

ルバングル王国編があっさりと終わってしまった……

 都に戻ってきたオフェーリアは、度重なる婚約解消に精神的に疲れ果てていて、それを心配した女王(マザー)から慰労され彼女が今一番必要とするものを下賜された。

 ……それはオフェーリアが夢にまで見たパラダイス。

 文字通り魔法族の英知が詰まった国立大図書館内で住む事を許されたのだ。

 主に薬学を専攻するオフェーリアにとって、これは最大限の慰労であり褒美である。



「本当に引き籠る気なのね」


 ダイアナが呆れたように見つめてくる。


「マザーが私にとって最高の慰謝を下さいました。

 あの場所ならもう一生篭っていられます」


 元々インドア派のオフェーリアだ。

 早速明日は“引越し”をするつもりでいる。



 まずはあてがわれた希少本専門の棟に向かった。


「さすがに本棚の横は無理だよね」


 大図書館は幾つかの棟に分かれていて、中庭を渡り廊下で繋がっている。

 その中庭のひとつがオフェーリアに与えられたのだ。


「ウッドハウスは余裕で、裏にハーブも植えられそう。

 これは終の住処になりそうね」


 真の図書館の主になりそうである。

 オフェーリアは設置する位置にもこだわり、慎重にウッドハウスを取り出した。

 その後、買い物行脚に向かうことにした。



 まずは大量の紙だ。

 オフェーリアは図書館の書物を写本することにしていて、そのための紙やペン、インクなどの購入は忘れない。

 すべてが箱買いで、異空間収納には劣化がないので安心して保存しておける。

 そして食料品も同じくだ。

 一度籠ると月単位で出歩かない場合もあるので、生鮮食料品も大量買いし、保存食のストックも増やすことにした。

 嗜好品も忘れずに購入する。

 オフェーリアの場合、そのほとんどは紅茶なのだが料理に使うための酒類も購入した。


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― 新着の感想 ―
[一言] いやほんと、人も国も文化も、全く見る所のない国でしたね。 ろくに攻略もされていない迷宮だけが、宝の山でした。 魔物や植物や迷宮のほうが価値のある国って。。。 ピピ可愛いよピピ
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