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『3人の医師』

「お召しにより参上致しました」


 宰相は約束を守り、早速3名の医師を派遣してくれた。


「今日はわざわざありがとう」


「自己紹介をさせていただきます。

 私は宮廷で筆頭医師を務めさせていただいているオニールと申します。

 どうぞお見知り置き下さい。

 後ろに控えておりますのは大学院で医学部の教鞭をとっておりますサバタイン」


 紹介されたサバタインが深々と礼をした。


「もうひとりは王都救護院の院長を拝命しておりますマウリッツと申します」


 マウリッツも頭を下げた。


「私はフェリア・デラメンテラ=ハプレイシスと申します。

 ……どうぞ、お掛けになって」


 オニール以外は初めてフェリアと会う、いやハイエルフをみるのも初めてだ。

 オニールは第四王子の治療のときに邂逅していた。


「実は私は【鑑定】魔法がつかえます。

 ……何が言いたいかと言うと、私がこの国に入国したときに戯れに鑑定したことから始まる話なのです」


 誰からともなく、ゴクリと唾を飲み込む音がした。


「率直にお聞きしますけど、皆さまは【人体解剖】をされたことってあります?」


 その【人体解剖】と言う言葉を聞いた途端、3人の顔色が変わった。

 この行為は、法律などで禁止されている訳ではないが、決して褒められた事ではない。


「仕事上、私はありますが皆さまはいかがですか?」


 マウリッツの問いかけにサバタインが頷いた。

 一拍遅れてオニールも頷き返した。


「まあ、良かったですわ。

 私がお話しするのは、この国の人間の体内についてのものなのです」


 今度こそ3人の顔が凍りついた。


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