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30「マンネリを感じる今日この頃」

「さあやってまいりました第一回描写力コンテスト」


 そろそろ俺と読者もマンネリを感じてる頃だろうと思う。


「諦めないで! 最終目標は30万文字以上ですよ!!」


 無理ゲー。さて、前回は話の途中で終わっちゃったな。

 早速そこから続けるぞ。





 ――アダム視点。


 マルツは何回も魔術を唱え、雷撃をラッドに浴びせる。

 しかし、ラッドのシールドは少しも緩むどころか。尚も赤く輝いている。


「こいつの魔力はどうなってんだ!?」


 さすがのマルツも焦りを見せはじめた。


「雷撃! 雷撃! 雷撃!!」


 魔術で押そうとするマルツ。

 シールドを張りながら、マルツへと近づくラッド。


 マルツは距離を取りながら、雷撃を続けるが、ラッドのシールドは微塵も砕ける様子がない。


「クッ!」


 マルツが雷撃を使うことはもう無くなった。

 魔力が切れたのだろう。


「完敗だよ。私の負けだ」


 ラッドはマルツの首を鋭い剣捌きで軽々とはねた。


「勝者! ラッド・バットラー!!」


 観客達が「ラッド!!」とコールする。

 ラッドは観客達の声援に答えるかのように剣を掲げた。





 ふう。


「描写お疲れ様です」


 何かラッドの勝利が目に見えてつまらん。


「さすが、御目が鋭い!」


 こんなことで褒められても嬉しくないんだが。

 まあこの物語の主軸はコロシアムじゃないしな。

 別に気にする必要はないと思うが。


「次はどういった描写にするんです?」


 まあ、そろそろコロシアムも終盤だし、もう少し盛り上げたいところではあるな。


「では、その盛り上がる場面を描写してみてください」


 まあやってみるよ。





 ――アダム視点。


「第二試合目! ユング・メネロタス対ホープ!!」


 二試合目が始まった。

 ユング、見た感じ黒魔術を得意としている冒険者だ。

 彼は恐ろしい魔術を持っている。

 ”ブラックホール”。

 敵を吸い込む恐ろしい技だ。


 対するホープは黒いローブに身を隠している謎の冒険者だ。

 両手にビーム状の剣を装備しており、素早い動きで敵を仕留める。

 まさに蝶のように舞い蜂のように刺すといったところか。


「始め!!」


 試合が始まった。


 ユングは「グラビデ!!」と叫んだ。

 黒い空間がホープを覆う。

 しかし


「おおっとホープ選手!! 相変わらず魔術が効かない!!」


 そう。ホープの特徴として魔術が効かないというのも一つある。

 彼の戦いを何度か見させてもらってるが、魔術が効いてる場面は一度もなかった。


「クソッ! こいつどうなってやがる!!」


 ユングはグラビデを何度も繰り出しホープを攻めるが、ホープはびくともしない。

 

「こうなったら」


 ブラックホールなら効くか? と思いきやそれすらホープを少しも動じさせることはなかった。


「なぜだ! なぜなんだ!!」


 ユングは万策尽きたような表情をし、それでもまだ諦められないかのように逃げ回っていた。

 ユングの様子が分かったのかホープは走り出した。

 

「うわあああああああ!!」


 魔術以外の戦闘は出来ないのかユングはホープの剣の餌食になった。


「勝者! ホープ!!」


 五回戦目が終わった。


 さて、残すところあと2名。

 どちらが勝つか正直言って、私にも分からない。

 ホープには魔術が効かない。

 ということは自然と接近戦になるだろう。

 しかし、二人の接近戦を見ているとホープのほうがラッドよりも上な気がした。

 ラッドは無事にホープを倒し、優勝できるだろうか?

 少し心配だった。





 ふう。


「描写お疲れ様です」


 何だろう。戦闘描写ダメだな俺は


「どこがダメだと思いますか?」

 

 何かあっさりとし過ぎてる。


「正解!!」


 何喜んでんだうさ公め。


「二つほど質問よろしいでしょうか?」


 何だ?


「一つ目はユングのブラックホールの件なんですが規模を考えると観客達を巻き込むことになりませんか?」


 安心しろ。調整出来る設定にしてある。

 それに観客を心配するならマルツの雷撃も危ないってことになるわけだしな。


「なるほど。では二つ目なんですが、グラビデって黒魔術なんですか?」


 …………多分、そうなんじゃないかなあ。


「自信なさげですね」


 いや、別にユングは黒魔術が得意ってだけでグラビデ使えないわけじゃないし。

 いいんじゃね?


「なるほど。そういう言い訳もできるわけですね」


 言い訳言うなし。


「さて、あと300文字残っております」


 そうだな。久々にあらすじでも書いてみるか。


「お願いします」


 コロシアムに参加するラッド。それを見守るアダム。

 ラッドはマルツなどの強敵を倒し順調にコロシアムを勝ち進んでいた。

 残る敵はホープという、黒いローブに身を隠したビーム状の剣を操る冒険者。

 アダムはホープの戦いぶりを直に見て、ラッドが勝てるか不安に思う。

 果たして、ラッドはホープに打ち勝ち、コロシアムに優勝出来るのだろうか?


 こんな感じだ。


「悪くはないんじゃないでしょうか」

 

 まあ、俺なりに頑張って書いてみたわけさ。


「一つ気になることがあるんですが」


 何かね?


「ホープには苗字がないんですね」


 それなら、後で描写するつもりだ。

 さて、そろそろ2000文字だぞ。


「皆さん。また次回もよろしくおね

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