表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
31/43

31「評価される喜び」

「さあやってまいりました第一回描写力コンテスト」


 書かないとダメ?


「ダメです」


 はあ。


「そんな態度では読者に嫌われますよ」


 とっくに嫌われてるんじゃね?


「そんなことは無いと思います。その証拠にほら」


 ラビットは小説家になろうのサイトの”一から作ってみる”の小説のURLを見せた。

 そこには23ポイントという驚きのポイントが表示されていた。


 俺、こんなにポイントを貰っていたのか。


「貴方を評価してくれる読者様も少なからずいるということです」


 何か少し元気が出てきた。


「それなら良かったです。描写頑張ってください」


 おうよ。





 ――アダム視点。


「さあて、皆様お待ちかね。最後の試合が始まります!!」


 うるさい司会者の声を聞きながら、私はずっとラッドを心配していた。

 

「最終試合。黒いローブに身を包む謎の冒険者。数々の戦いをその二本の剣だけで切り抜けてきた。最後もその剣で切り刻むのか見もの。ホープ!!」


 その声と同時にドームの左側からホープが姿を見せた。


「そして、それに挑むのは、数々の魔法、剣術で我々を魅了した冒険者。最後も魅せる試合をしてくれるのか? ラッド・バットラー!!」


 ドームの右側からラッドが姿を見せた。


「果たして天国を見るのはどちらなのか? それでは最終試合…………」


 緊張の瞬間。


「始め!!」


 ついに最後の戦いが始まった。





 ――ラッド視点。


「始め!!」


 ついに最後か。

 まずはストップを使って見る。

 

 ホープは止まる様子はない。

 ということは効いていないということか。


 まあ想定内だ。

 

 とりあえず、いろんな魔術を使ってみる。

 雷撃、グラビデ、僕が独自に編み出した魔術ラルミナ。


 しかし、どれも効いてる様子が無い。


 なるほど。さすがは最後の生き残り。そう簡単にはやらせないということか。

 面白い。


 僕はホープに接近戦を挑んだ。

 大丈夫。こっちにはシールドが


「な!?」


 衝撃的なことが起こった。

 対剣術用のシールドを張ったはずなのに、それがいとも簡単に壊されたということだ。

 クッ、これは少しまずい。


「神に逆らう。愚か者よ」


 ホープが言葉を発した。

 こいつ、僕のことを知ってるのか?

 じゃなければ今の発言は無いはずだ。


「貴様ごときに神がやられるわけがない」


 僕を侮辱するか!!


「僕は神を殺す男だ」

「ではなぜ我如きに手こずっている」


 事実だ。剣術にもある程度自信がある僕が押されているのだ。

 こいつ如きに手こずってるようじゃ。


「グハッ」


 僕はいつの間にか壁に吹き飛ばされていた。

 目の前には余裕を見せて、僕に近づくホープ。

 クソッ、僕はここで終わるのか!?


 まだだ! まだ打つ手はある!!


「殺戮眼!!」


 死に際にしか、発動出来ない技だ。

 魔術、体術、剣術全てにおいて強化されることで逆転を狙う。

 しかし、この技は使える時間が限られている。その間に仕留めねば!


「おおっとラッド選手! ホープ選手に押されていると思いきや急に動きが変わったあ!! これは逆転なるか!?」


 なぜだ!?

 殺戮眼を使う僕の動きについてこれるやつなどいないはず。

 なのにこのホープという男。それに軽々しく、耐えている。


 派手な魔術を使いながら、接近戦でカンガン攻めてるのに。

 焦る様子も見せず、僕の技に適切に対処している。


 化け物。

 そう呼ばれていた僕が化け物と呼びたくなる相手だった。


 殺戮眼の時間が切れた。


 僕の……負けか。


「貴様が神に挑み続ける限り、我はまた貴様の前に現れるであろう」


 僕が倒れる寸前にその声が聞こえた。



 ――アダム視点。


 ラッドは今までにないものすごい動きでホープを攻めていた。

 しかし、ラッドは急に倒れた。


「おおっと! これは!!」


 あのラッドが負けるなんて、ホープ、一体何者なんだ。

 しかし、これから先、どうしたらいいだろうか?

 私はラッドと共にイブを探す旅に出ているのだ。

 肝心のラッドがいないんじゃ。


「さらにおおっと!!」


 司会者が叫び声を上げる。


「ホープ選手が消えたあ!!」


 なんだ? 何が起こった!?

 ホープは消えて黒いローブだけが残されていた。

 ラッドが魔術でも使ったのか?

 しかし、ラッドは倒れている。

 本当に何が起こったのか分からない。

 

 司会者がラッドの元へ駆け寄る。


「息があります。これは……」


 観客達が緊張を持って見守る。


「勝者! ラッド・バットラー!!」


 予想外だ。





 ふう。


「描写お疲れ様です」


 ラビットが前回した質問に答えようと思う。


「なんですか?」


 ホープに苗字が無いのは神である俺に作られたから。


「なるほど!」


 分かった?


「分かりました。しかし、強敵を作るなんて、盛り上げる気満々ですね!」


 だろう。今回の試合は少し面白味があったと思う。


「それは読者の皆様が判断してくれることでしょう」


 まあた。それか。まあ面白いと思ってくれたなら俺も嬉しいが。

 残り100文字切ったな。


「切りましたね」


 ラビット。綺麗な挨拶よろしくう。


「読者の皆様。こんなダメな小説ですが、よろしくお願いします」


 ダメって、何だよ! ダメって。


「だって描写がなってないじゃないで

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ