にゃーんか、空気が変わっていく気がするー
「や、やっとお昼だ……」
「薫さんは本当に数学が苦手なのですね……」
そりゃそうだよ。そのせいでこっちの世界に来たみたいなものだし。
そういえばあれから神様とやらが夢とかに出てこないけど、大丈夫なのかにゃ? ルヴィのお母さんと対峙する時、結構深い層の魔導方程式バンバン使っちゃったけど。
まー、注意が無いならいいけど。
「っとと、早く広間に行かないと」
「そうですね。この学校は月に一度、生徒一同揃って昼食をとるという珍しい風習ですから」
あたしが元いた世界の学校は、お昼になると校舎内なら自由に好きな場所で食べてよかった。まあ、あたしの場合は色々あって自分の机で食べていたけど。ここ七曜魔導学院の場合は入学式の時に待たされていた大広間で先生もそろって食事をするらしい。これだとなんとなくぼっちでもハブられずに済みそう。
……今のあたしにはルヴィがいるからいいけど。決してぼっちじゃないし!
「っとぉ、あれはアリスじゃないかにゃー?」
その近くにはマコトもいるけど……まあいっか! フューリーも近くにいるからいざという時は押しつければいいし!
「アーリス! お昼一緒に食べよ!」
「あっ、トウジョーさん」
アリスはこの前の一件から血を見ないように念入りに料理を作ってもらっているみたい。この日の昼食はどうやらローストチキンのようだけど、アリスのだけ少し焦げ目が強い気がする。
「おやおや、誰かと思ったら一躍有名人になったトウジョーさんじゃないですか!」
相変わらず芝居じみた言葉をありがとうマコト。そしてさり気なくスカートの下を除こうとしないで。感電死させるよ?
「……大変だったみたいだな」
「けど、何とかなったよ」
フューリーはそう言って、ルヴィの方に少しだけ同乗するかのような視線を向けた。
確かに今は身分を隠して平民の身だけど、意外と何とかうまく行ってるから安心してちょーだい!
「そういえば、なんで月に一回集まるんだっけ?」
「それは――」
「生徒諸君、全員そろったか?」
フューリーが説明する前に、前方に学長が立って話を始める。学長は一通り生徒の座る詠テーブルを見渡すと、粛々とした声でこう言った。
「……では本年度第一回目の学校昼餐会を開く」
「……昼餐会?」
晩餐会なら聞いたことあるけど、昼餐会って?
「各自、食事をとりながらで構わない。今から話すアレクの報告に耳を傾けるように」
えっ、いただきますとか挨拶なしなの? っと、マコトってばもう食べてるし……。
それよりアレク先生が重々しい雰囲気でもって席を立ち、学長が喋っていた場所まで歩いていっているけど、どうしたのかな?
「……諸君に、大切な話がある」
アレク先生はいつもより重鎮とした声で第一声を切り出すと、皆の視線がそこに集まる。
「諸君に言わなければならないことがある」
「……なんだろ?」
「……例の《悪魔の右腕》の一件以来、我々はある事について調査を進めていた。そして皆にも協力してほしい事がある」
――“システム”という言葉について、何か知っている者はいないだろうか?
昨日はカクヨムの方に作品を挙げる際、小説管理システム(この作品内のとは別の意味です)の把握に手間取ってしまい、こちらの方の更新ができずに申し訳ありませんでした。




