だいじゅうわ!
更新したよ......主人公カワイソス
衝撃的な寝かしつけも終わって現在七日あるうちの二日しかない休みの一日目。
短気な男が目覚められたかは定かではないが、一応医務室があるので最低限の治療は受けられるらしいことがわかった。
まあ折角の人材をドブに捨てるようなマネ、するわけもないが。
休み明けからはクラスごとに実技と座学が始まるので束の間の休息を楽しみたいところだと廊下を歩きながら計画を立てていると金髪とすれ違う。
「......ん?」
「何か俺様に用か......ってお前は......メル!」
「ああズボンは履いてるんだな」
「普段は履いてるぞ!......いつも通りならお前をボコボコにしていたかもしれん。ただし今の俺様は“第四席“、圧倒的下の人間に怒るほど余裕がないわけではない。今までのことくらい水に流してやろう」
ドヤ顔で第四席だからな!ということを強調して顎を後ろに傾けるロノファ。
自信がさぞおありなようで。
「じゃあ今から何やってもいいんだよな?ロノファ様?」
「それはちょっと違うのではないか!?」
さあもう一度くらいスポンしてやろうかと腕を前に出すも身を引かれる。
強者の余裕らしきものはどこに見当たるのだろうか。
そうだ丁度いい。退屈してたところだ。
俺が近づくとそいつは後退り、王子を廊下の壁にジリジリと追い詰めていく。
そうして人一人入れないくらいに接近した俺は座り込んだそいつに向かってダンッと足を壁にかける。
「暇なんだが面白いことを俺に教えるか、もう一度ズボン探しの旅に出るのかどっちがいい?」
「王子たる俺様に脅しとはいい度胸だな!?」
あわあわとしながらも反抗的なそいつをさっさと言えよと見下ろす。
というか反抗したいなら瞬間移動使えよ。
「あ......もしかしてこう言うのが好きなタイプか?」
ちょっと引いて後ずさると流石にキレてきた。
「脅して勝手に蔑んで......立派な侮辱行為とう、受け取る......」
恥ずかしそうに子供が怖い人の真似をするが如くだがちっとも怖くも痒くもない。
「そんなお前の......バッヂはどこに行ったんでしょ?」
「うん......俺様の1ランクのバッヂが!ない!ないないない!」
流石に焦り出す王子。
まあ大事な大事なバッヂだもんな、と思って盗った。
そうしてキラキラ光るそいつを指に挟んで前に掲げる。
「で......面白い話はないのか?」
「貴様ぁぁぁぁ!!!」
それはダメだろうと言う風にして地面に崩れるロノファはちょっと面白い。
「勿論よぉ......再発行はできるだろうけど......4ランクのやつの脅しに第四席様が堕ちたとなると......(笑)」
「なんて、なんて汚いやつなんだ!正々堂々としろ!」
しかしカンカンになって指をブンブン振るそいつに選択権もクソもなく。
「うう......言えば返すんだな?」
屈辱的といった顔のそいつに黙って首を縦に振る。こいつ絶対駆け引きとか向いてない。
王族やめた方がいいんじゃないか?
「一席から四席に選ばれた人間は様々なことも任される。ミギウデから任命されてな。それこそもう軍部の人間になったかのように......最近では」
ほうほう続けて?と指に力を込めるとバッヂが軋む。
長い話になりそうだ。
「言っている最中なのだからヤメロ!?」
「で何を任されたんだ?」
「......王国の財宝の管理だ、ここの近くの宝物庫のな」
「品々の中に目を見張るものが?」
「よくわかったな......なんでもあのニ双皇帝が最奥にしまわれていた」
四席が交代で監視しているんだが本の中でしか聞いたことがなかった......
と続けるそいつの話は入ってきやしない。
探していた。
イグレナとの戦いでも、感じていた決まり手不足。
それを補い埋めるワンピースがどうやら幸運なことにそこにあるらしい。
「情報サンキュー!」
「バッヂを返せ!?」
慌てるそいつの言うことなど脳にすら届かず手に何故か持っていたバッヂを窓の外にぶん投げて走り出す。
「俺様のバッヂィィィ!!!!」
泣きかけながら遥か彼方に飛ばされたバッヂを求めてロノファは窓から飛び降りた。
いやここ3階なんだが。
まあ瞬間移動でなんとかなるだろう。
俺はドシィィィンと響いた鈍い音に聞こえないふりをしながら双剣を我が物にするための準備に取り掛かった。
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「やっぱそこそこに暗いな」
その晩、早速図書館の最新書籍から軍学校周りの地図を得た俺は物置部屋の槍片手に夜半を駆ける。
正規ルートは舗装された道が用意されているが誰と遭遇しあらぬ疑いをかけられるかも知ったところではない。
草原を抜け山道を蝋燭の入ったランタンを片手に迷わないよう獣道を避けて進んでいると蚊が鬱陶しく感じる。
虫除けでも持ってくりゃよかったと後悔していると木々の震えとは別に微かな足音がもう一つ。
勿論のこと俺の足音に今気づいたわけじゃない。
念のため止まると足音も共鳴するが如く山中に響くのを止めた。
さあ面白くなってきた。
姿を現さないことからも少なくとも軍部のやつじゃなさそうだ。
そうでなかったらつけてくる理由が知りたい。
ランタンが無くたって夜目が利く俺ですら見えない距離を保たれているのだろう。
なんだが癪なのでスピードを上げていると開けた山頂に出た。
進行方向にある崖の端から正面に見据えて叫ぶ。
「いるんだろ?出てこいよ」
これで出てこなかったらイタイ奴になってしまう。
しかし声どころか山びこすら返答がない。
まあ当然、相手がロノファ並みの頭脳のやつでない限り声を上げないだろう。
ならば......
「俺に用があるなら話は聞くぞ?」
十数秒は待っても変化は起きない。
相手の目的は何なのか予想がつかねえなと困っていると後ろから
「提案を一つ......」
と黒いケープに身を包んだひっくいひっっくい声の追跡者が名を上げる。
慌てて振り返った俺の要求は届いたらしい。
名前は教えちゃくれなさそうだけど。
「一応聞こう、その提案とやらは」
俺が聞き終わる前にそいつは速攻大鎌で切り掛かってきて!?
「まずは言論で語ろうぜ!?」
どうやらノリが悪いらしく話は通じず。
全力回避しながら槍:びろんびろんスピアを構える。
「眠い中相手してやるんだ、ありがたく思っとけ!」
近づくそいつに突き出した銀の先端は打ち切ると同時に加速的に伸び服を掠めた。
命名により想像していた性能は与えられたらしく、ホッとする。
大鎌は防御が難しく槍であると尚更、婉曲した先端が掠めるだけでも足元も命も掬われかねない。
後ろに下がった黒いケープはようやく再度口を開いた。
「話に聞いていた通りの力だ......魔法すら......使っていないだろう?」
「何を言っているかかわからんな」
なんでバレてんだという謎は放っておいても最初らへんの発言は見過ごせない。
試験の最中見られていたのか?
「何が言いたいんだ俺に」
「ああ、久々に少しばかりは楽しめそうな相手だったゆえに忘れるところだった」
首を傾けながら近づくそいつにランタンの光を当てる。とうとう顔が見えた!
と思うもそこには完全白塗りの狐の面が。
前見えてんのかな。
「お前......メルを我が組織イブラートに勧誘に来たのだ......」
「んな聞いたこともないインチキ組織に誰が入るか」
「......お前は今の世界に疑問を持たないのか?......魔法が何より重要視されるこの世界に」
「怪しい宗教みたいなことを言われても、この現状別に好きではないが嫌いでもない」
不自由なく飯が食えるからなと続けようとするもやめておく。
「我々はこの腐った世界を変える......言わば正義だ......本当に入る気は無いのだな?」
「諦めの悪い野郎だな......しつこい男は嫌われるぜ」
「ならば......致し方ない」
山に重厚な気配が立ち込め場は戦うもの同士の覚悟と武器が交差する。
振り回される鎌の鋭さは元々ボロっちかった槍に少しづつダメージを与えていく。
「確かにメル......お前の理解しかねる力は強力といえよう......しかし数年かけて愛用し続けたモノに些か劣るようだ」
槍を出し抜いた鎌の先端が頰をなぞる。
いってえ、そこそこにいてえ。
もしこの先端に毒でも塗られていたら危ないところだった。
しかしどうしようか、横方向のリーチにおいてどうしようもなく負けている。
少量ながら頰を伝う血を拭い取り距離を取るもいい考えは俺の元を訪れない。
「黒ケープに鎌って......死神かよ」
「よくぞ俺のコードネームを当てたな」
「神様気取りとは高尚なこったなぁ!」
自称死神向けて全力で投げた槍は注意を引くには十分で、攻撃そっちのけで回避行動に出ているうちに俺はランタンを地面に投げつけて破壊し崖を下る。
「スリルしかねぇぇぇぇぇ!」
ギャリギャリ地面というか壁というかに足をかけながら落ちていく、落ちていく。
賭けにでることにしよう、ちょっとばかしリスキーだが。
着地の一抹の不安は消え去り我が身あることを確認して地面でそれを待ち構える。
おそらくこいつが俺をここで諦めるようなことはしないだろう。微かながら情報は握っているのだ。
少しして鮮やかに鎌で下の足場を確認しながら降りてくる夜の闇とは異なる漆黒が一人。
着地の隙を狙って拳に力を込める。
「さっきから鬱陶しいんじゃボケぇ!」
そのとき感じる違和感。
なぜこいつは降りてくるのを躊躇った?逃げられる可能性もあるはずだろう。
少しの違和感はトドメになったであろう一撃を躊躇うには十分で。
目の前に突如として自らの武器だったものが牙を剥く。
地面に深く突き刺さるその物体は俺の槍だと分かるに時間は要さない。
回収して上からぶん投げたのか?
おいおい体が持っていかれるところだったぞ。
ついには着地する影。
「プレゼントは気に入っていただけなかったか」
「粗雑なプレゼントフォーユーで喜ぶ奴なんているか!あの世行きのチケットとしては十分だったかもな」
「......本当にイブラートに入るつもりは無いのだな?」
鎌を構え直してこちらを突き刺すように向かせてくる。何度聞かれようが答えは同じだ。
たとえこの状況がいかに絶体絶命もうマジ無理ぴえんだったとしても。上手い飯を提示されたら危な勝ったかもしれない。
「もし入ったらその素敵なマントがもらえたりすんのか?」
「一考の余地があるというなら俺から頼んでやろう」
「そうか......なら」
一歩一歩着実に距離を近づけていく。
時は満ちた!
ランタンを割った時に得たガラスの大きい破片を目一杯予備動作を大きくして木に投げつけた。
「芸にしてはレベルの低い......ッ!」
死神の視線が一瞬、ほんの一瞬逸らされた!
その一瞬が命取りとなる。
懐に潜り込んだ俺だが武器はもう無い。
しかしだ、無いなら作る!そうしてケープに触れた。
「命名:えすケープ!」
今この操作権は俺に委ねられた。
遠方には強い鎌だが内側においては機動力に欠ける。
俺が触ることを条件に命名したそのとき、鋭い鉄が首を狙って近づくがもう遅い!
「どういうことだ......」
空に浮かんで頼りなく浮遊しているそいつは言う。
「浮いてこそまさに死神......だな」
余裕を取り戻した俺に敵などいない。
「イブラートだがオブラートだが知らねえけどよ......まともなコミュニケーションができるようになって
一昨日きやがれ!」
地面に刺さるびろんびろんスピアをフンッと引っこ抜いて定まった的にぶん投げる。
「死神狩りじゃああ!」
ズシンと鈍く、はっきりと腹に突き刺さった音が静かな山に響き渡る。
さあさあ落ちてきたそいつの顔を見てやろうじゃねえのと力無く横たわるそいつの仮面を剥ぎ取ろうとしたその時気づいた。
血が一滴たりとも流れていない。
「......どういうことだ」
......死神のセリフをなぞるようにして発された言葉に、聞こえるはずのない返答が返ってくる。
「いつ俺が本体だと言った?......お前の戦闘スタイルはよくわかった......まったく興味が尽きない、また勧誘に挨拶に行こう」
「分身体......だと?」
死んだはずの死神の言葉に顔をしかめさせられる。
そんな血統魔法が......とも考えるが虚偽である可能性もあった。とりあえずは顔を確認だ。
「まあいい、そのご尊顔を拝ませてもらおうじゃねえか!」
そこそこに外れにくい仮面が取れた瞬間、カチッという機械音。うん機械オン?マズいかもしれん!
逃げ出そうとするも時すでに遅し。
顔も見れずにそいつの体は光り輝きすぐさま爆散した。
「どわぁぁ!」
置き土産にしても爆発物はNGだろうが!
吹き飛んだ俺はなんとか服の一部が燃える程度で済む。
あたりの林がパチパチと音を立てながら火が広がっていく様子を尻餅ついて呆然と眺めるしかできなかった。
環境保護活動者に怒られろ。
ーーそうして俺が命までもを刈り取られることはなく、宝物庫に着くまでに大幅なタイムロスと足止めと食らうのだった。
「槍までぶっ壊れてんじゃねえか!」
あのクソダサマント野郎?めと睨んでも恨んでも俺の手元には狐の面しか残っていない。
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なんとか色々あったが宝物庫の門までやって来れた。
顔の一部だけを少し、チラリと出して辺りの様子を窺う。にしてもでけえもんだ。
スラムじゃこんな大層な建物見かけた覚えがねえ。
まあスラムにいた頃より前の記憶は曖昧で......雑然としていて何も思い出せないので、万に一つ来たこともあるかもかもかもかもしれないのだが。
しかしどうしたことか、当然の如く建物の入り口前に見張りが二人、両者髭を生やしてテンプレートの槍を地面に立てかけて周囲を警戒している。
このままじゃ入れん。
騒ぎを起こすわけにもいかず、戦闘に入るのですらマズいのだ。
隠密行動というやつを遂行すべきだ。
どうしようかと聞き耳を立てていると会話が始まる。
「ふぁぁぁぁ......眠いなあ......」
「魔法が使えない俺たちもこうやって警備にあたらせてもらってんだ......他の才能ナシより数十倍はマシだろう」
「つってもよ......本当に泥棒なんて来んのか......ここ見たことねえぜここ20年」
「俺らが居るから帰ってくやつもいるだろうよ」
「お前は本当に真面目だな......数十年軍の犬となっている俺たちですら門番どまりで劣悪な環境だってのに学生の優秀な四人だっけ?あいつらの一人に至っては中で優雅にお茶しながら最高級宝物を守ってたぜ」
「才能の世界だ......諦めろ」
「だよな......世知辛いぜ」
話を聞いているとどうやらお喋りなおっさんたちは魔法が使えないらしい。仲間意識を感じている場合ではなく、それは攻略の糸口だ。そこらへんに落ちてる石を拾って名付ける。
「命名:存在岩!」
さあ存分に飛んでその存在感を発揮せよ。
せい!と力一杯投げたソフトボール程度の石は門を越え、右の方の草むらを鳴らす。
「今の音は......」
「俺が確認に行く、お前は警戒を続けろ」
厳しく目の色を変えた冷静そうな方の門番が近づいているうちに左側から大回りで扉のない入り口の横まで駆け寄る。
見つからないかヒヤヒヤだ。ここからどうしよう。
割と疲れていた俺に計画性など皆無だった。
1番の壁は音である。入り口までおおよそ7m。
足音でドアのない入り口を通る時どうしても音が鳴るうえに距離が近いが故に隠密にも限度がある。
となれば......命名だ。
この力はどうやら触れたものを名付ければある程度に自由自在な操作と武器能力の底上げが可能らしい。
記憶がはっきりしてる範囲ではそういう認識だ。
自分もこの力についてあまり知らないが俺の命名センス故に成せる技なのだろう。そこにおいては自信しかない。
「命名:しーシューズ(ボソォ)」
己が靴に少しの柔らかさを付与して摩擦と衝撃を減らす。最大限音は鳴らないはずだ。
なんとなく潜入捜査官の気分で門番のいない左側を残った門番の視界が反対側に向けられたタイミングで通り抜ける。
勝ったな、そう思って勝利の美酒に酔いしてたいものだがまだ飲めないし目的には達していない。
あとうまい酒にはうまい飯が必要だと思うんだ、飲んだことねえけど。
「......気だるそうな門番が残ってくれてよかったぜ」
命名の効果は十分に発動し、こうして今ステルスで館内を爆走している。
中は案外見張りは少なく、余裕のよっちゃんイカでつき進めるレベルだった。思わずにやけてまう。
「あれ......てかあの双剣が手に入ったところで使えなくね?」
形を覚えているやつからしたらすぐバレる。
まあそんなことはちょろまかした後に考えよう。
気配的に監視魔法もなさそうだが、そういえば使えばいいじゃんと少しの抵抗はあったものの保身が打ち勝ち狐面を装着した。
なかなか視界は良好、良い品なもんだ。
「ここは......民族系の衣装......ここは宝石類......中の地図とか無いのかよ!」
入り組んだ道を右へ左へ正面へと迷路を進むようにして曲がり続ける。
嗚呼困ったなと額に手を当てていると正面に明らか豪華な装飾を施されたいわばVIP専用の部屋が現れた。
「分かりやすくて助かるぜ!」
ギィィィィと鳴る扉を静かに閉じると高い天井から地面にかけて多数ある薄暗い空間で本棚と彫刻が目に入る。えもいわれぬセンスだ。
しかしお目当ての品ではない。
キョロキョロしていると最奥にはガラスケースと中には赤色を磨き上げた血を吸ったかのような刃と金色の柄をまとった一対が静かに、しかし豪胆に力強く己の存在を誇示している。
「本で見た以上だな......」
最新の注意を払ってショーケースを目の当たりにして感嘆の声を漏らす。
こいつは伝説の武器と言われるだけある。
二双皇帝。
名前は気に入らないが是非とも手中に収めたい。
こんなところで飾られていていい輝きでは無い。
さてどう盗ろうかと手を伸ばしたその時、上方から圧がかかる。まさかまさか。今3時くらいだぞ。
流石に今も監視しているわけが......という考えを後ろにステップを踏み高速回避することで自ら否定する。
ズシィィィンと落ちてきたそれは女神像だった。
いや女神像?槍と女神像が空から降ってくるなんて世紀末でもあり得てほしくはない。
なにがお前をそうさせた?と動かない像と睨めっこをしているとドオオオォン!
途端に女神は木っ端微塵になる。
パラパラ崩れ落ちた女神の背後から現れたのは......
「あら?やけに変わった趣味をしたお客様ね」
華奢な体から紅蓮の圧を放つ第一席......女王ミレア・シックザールその人だった。
「宝箱はボス戦の後ってか」ちゃんとロノファの話を聞いとけば誰がいつ担当しているのかもわかったはずだ。今更ながら後悔と絶望が皮膚をほとばしる。隠密行動なんてクソくらえらしい。
まさかの遭遇。勝てんのかな。




