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異世界転生がリアルすぎる!?  作者: 全州明
一章 異世界転生編
3/28

初クエストがショボすぎる!?

「はい?」

「いや、なんでも」

 何かの冗談だろうか。それともそういうコンセプトの飲食店なのか? 受付のお姉さんの顔はいたって真面目だ。

「あの、よくわからないんですけど、何をすれば?」

 とりあえずのってみることにする。

「新しく冒険者を志望されるんですね? なら、まずは冒険者カードを発行しておくとパーティメンバーの募集やステータスの確認に何かと便利ですよ」

「はぁ。じゃあそれで」

 手ぶらでぼんやり散歩していた身ではあるが、それなりにお金は持って来ている。このまま出ていくのも失礼なので、ひとまず付き合って見ることにした。

「了解しました、ご職業は何にされますか?」

「職業? えっと、旅人です」

 大学もやめているし、バイトをしているわけでもないので、そう答えるしかなかった。

「わかりました。では、少々お待ちください」

 そう言って受付のお姉さんは一度店の奥に引っ込み、小さなカードのようなものを持って戻って来た。

「お名前をおうかがいしてもよろしいですか?」

 ペンを取りながら尋ねられる。どうやらカードに書き込むようだ。

「あぁ。えっと、アキヒトです」

「アキヒト様ですね? ……はい、どうぞ」

 手渡されたカードを見ると、右下に筆記体らしき文字でアキヒトと書かれていた。左側には旅人Lv.1という文字。裏返すと、まさしくRPGのような各種ステータスがずらりと並んでいた。それと、右上の四角い囲いにパーティメンバーと書かれている。かなり凝った作りだった。さすがにテンションが上がる。

「よくできてるなぁ」

「それでは、早速クエストを受注されますか?」

「え? あぁ、じゃあはい」

 その後は受付のお姉さんの話がうまいのか、トントン拍子に進んでいった。そうしてあれよあれよといううちに、なぜか見知らぬ民家の二階の部屋掃除を任されることになった。

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