クシナダ城制圧
「えっ、、、夜叉姫、、、君も妖精なのかい?」
『いひひひひひ、、、、妖精?なにそれ?私はセイメイ様の忠実なる下僕。貴様ら下等な人間を纏めあげ、この世に混沌を巻き起こすものなり。これで、、、あと4人。。。勇者はまだまだだが、、、順調だな。きひひひひ』
どうやらこの妖精思ったことが全て口から出ちゃうようだ。
「あと4人?どいうことだ?」
はっ!?しまったと言った表情になるが直ぐに平常を保ちブツブツ言い始める。
『4人?誰がそんなこと言ったんだ?私じゃない、、、、まぁいい、、、どうせ鬼も魔王も生贄だ、、、ぐひひ、、、ぐひひひひひ』
やはり全てがだだ漏れである。
『しかし、、、コイツは厄介だな。セイメイ様の目的の邪魔ばかりするだろう、、、いま消すか、、、?それとも、、、ぐひ、、、ぐひひ』
だから、、、欲望が漏れてるんだよ!恥ずかしくないのか?はっ!?もしや、、、これは勘違いさせるための作戦?
くっ、、、そうなると何を信じればいいか分からなくなるぞ?
『まぁいい、、、私がここで消してしまってもセイメイ様はお喜びになられるだろう。ふふふふふ。キェェェェェエエエエィ!!』
ブツブツ言っていた夜叉姫は奇声を上げると急に切りかかってきた。どうやら夜叉姫の欠片も無いみたいである。
夜叉姫の偽物と判断した火神は滅炎龍に命じる。
「滅炎龍ヴァルバリーよ。我が体の一部と成りて、怨敵を滅せよ!」
ヴァルバリーは
グオォォォォォォォーーーーーーと
激しく唸ると上空に昇龍の様に上り、俺の体目掛けて雷の速さの如く落ちてくる。
「うわぁぁぁああああああ!!」
暗黒の炎を纏った滅炎龍ヴァルバリーの激しい熱量で火神の肉体は焼き焦がされる。
体全体を渡る熱。滅炎龍ヴァルバリーはまるで血管をドクンドクンと激しく流れる血潮となったようだった。
「くぁぁぁああ!!!熱い、、、、熱い、、、、」
『『那岐様!(カグツチ様!)』』
少し経つと体の激しい血潮が落ち着きを取り戻す。
「ふぅーーふぅーーーー」
火神は腰を曲げ肩で息をしているが目が血走っている。
そして立ち上がると《無くなったはずの左手》をブン!っと振る。
すると肩口から無くなっていたはずの左手が発生する。
『なに、、、?左手が戻ったと?くそぉ!今すぐ消してやるよォ!』
夜叉姫は虎視眈々と短刀に妖力を注ぎ込んでいた様だった。
その刃は黒く染まり瘴気が溢れ『シューシュー』と音を出している。
「ふっ、、、我が滅炎龍の一撃を見よ!」
《滅火昇龍拳》
それは滅炎龍の纏う暗黒の炎を手に宿した一撃であった。
だが思ったよりも夜叉姫は素早く避けられてしまう。
避けられた滅火昇龍拳は音速を超えてソニックブームを発生させる。
クシナダ城の天井は暗黒の炎に焼かれ吹き飛び城壁はソニックブームにより斬撃を受けた様な有様になる。
『これは、、、予想外だ、、、ヤバい、、、ヤバすぎる、、、規格外すぎるだろう?セイメイ様!!!イヴァが逃げ帰る事をお許しください!』
この妖精どうやらイヴァと言うらしい。
何から何まで口から零れている。
「イヴァ!逃がすかぁー!」
火神は《豪炎の爆風》を放つ。
闇の炎をプラスされた豪炎の爆風は火力をさらに増していた。
最早戦車に搭載された大砲並の威力である。
それを至近距離で放たれるのだからその威力は計り知れない。
『キヒァャャャアアアアーーー』
夜叉姫の苦しみに満ちた断末魔が聴こえた。
しかし爆煙の去ったその場所からは遺体は無く、その存在は煙に撒かれ《消えて》しまったかのようだった。
かくしてクシナダ城制圧戦は幕を下ろすのだった。




