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三嶋大社

 三嶋大社は静岡県三島市大宮町に鎮座する、伊豆国一宮の官幣大社です。

 祭神は事代主命です。

 神徳は開運、出世、商工漁業守護などです。


 社伝に拠りますと、伊豆に流された源三郎頼朝が深く崇敬し、源氏再興を祈願しました。

 神助を得てこれが成就し、社領神宝を寄せ益々崇敬することとなり、以後も武門武将の崇敬篤くなったとあります。

 東海道に面し、伊豆地方の玄関口として下田街道の起点に位置し、交通の要衝としてその名声は天下に広がったようです。

 街道沿いには多くの店舗が並び、とても賑やかですが境内は落ち着いた雰囲気に満ちています。


 祭神の事代主命は、出雲の大国主命の息子で、古事記には国譲りの場面で登場します。

 高天原から派遣された武甕槌神が大国主命に次のように訊ねます。

「我々は天照大御神と高御産巣日神の命により、次のことを問う為に遣わされた。汝がうしはける葦原中国は、我が御子の知らす国である、と任命なされた。汝の考えは如何なものか?」


 大国主命は答えます。

「私が申し上げるわけに参りません。我が子の八重言代主神が申し上げましょう。けれども息子は鳥を狩りに、また魚を釣りに美保岬に行ったまま帰っておりません」


 そこで天鳥船神が遣わされ、事代主神を呼んで来ます。

「分かりました。この国は、天津神の御子に奉りましょう」

 事代主神はそう答えると、乗っていた船を傾け、天の逆手という特殊な柏手を打って船を青柴垣に変えて、その中に隠れました。


 以上が古事記の内容ですが、その後に三嶋へ移って来たとも言われています。

 国譲りは事代主神の後、諏訪の建御名方神が武甕槌神と力比べする場面へと進みます。

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