解体と昼食と
パチパチと木に含まれる水分が爆ぜる音が心地よく身体を包み込んでいく。
服を乾かしながら火の揺らぎをただ見ていた。
バッツの方を見ると鋭意解体中である。
手際のよさが熟達された冒険者のモノだと一目でわかる。
バッツ
level 46
HP 786/786
MP 250/250
skill
解体3
剣術4
槍術3
魔術
火2
水2
え?これ人のも見えんの?!ってかスケベすぎるわ!覗き見みたいじゃん!
俺のステータスと違い鮮やかである
ナナシ
level 8
HP 220/220
MP 300/300
skill
鑑定
スキルマイスター
魔導0
おぉぅレベルアップしてらっしゃる、さっきのワンちゃん俺が倒したみたいな扱いなのね……
ってかナナシって簡単すぎたな名無しって……
まぁいいか…名前なんて。
そういえばこのスキルマイスターってなんだ?
注視すると詳細が出た。
スキルマイスター
skill経験値極大アップ
特殊派生skill見取り自動展開
skillや現象を目視することによって自らのskillとして取得するか否かの選択が出来る。
skill同士を統合し、新たなスキルを作成することが出来る。だがこの場合古いskillは消滅する
うっわぁすっごい極悪な強さだなこれ。
けどskillの威力ってどんくらいなもんなんだろ?場合によっちゃごみskillだぞこれ?
物は試しとバッツに注視すると、
skill解体を取得しますか?と選択肢が出た。
選択し取得。それから…
「バッツさん俺にも手伝わして下さい!」
「お前解体出来るのか?」
「その若さでその手つきは凄いな」
「子供の頃家の手伝いを少々」
「だからか、その手際のよさは一朝一夕で身に付くものではない。家の生まれに感謝するといい。解体skillは冒険者必須だからな。」
褒められなれてないせいか少し照れ臭いのは内緒のはなし
「さっ飯にしよう。」
「はいっ!」
「しかし美味しいですねこの肉」
多少筋があるが脂が甘く美味しくいただけている
「ああグレートウルフの肉は雑味が少なくてうまいな塩だけでも十分だ。」
「それに毛皮もサラサラで気持ちいいですね。」
「その手触りが癖になると貴族連中が買い漁るから値段もそこそこにいいんだ。」
「あっ!」
そこであることに気付いた
「どうした?!魔物か?!」
素早い動きで立ち上がるバッツに申し訳なさそうに告げる
「い、いやすいません違うんです!」
「グレートウルフから逃げていた時に財布を落としてしまったらしくて一文無しに……」
「なんだそんなことか。」
バッツはふぅ、とため息をつくとドスッと腰を下ろした。
「街に入るときに必要な金はたてかえてやるよ
それに出稼ぎなら宿も必要だろ?
それくらいの金にはなるよこの毛皮はたぶんな」
本当にこの人と出会えたことは僥倖だった。




