お次はスイーツ販売ですね。1
黙々と書き続けていたドアマットというよりはざまぁ作品が残り二話で書き上がりそうです。
でもそのうち一話がまとめ話的なんで時間がかかりそうなんですよね。
明日中に仕上がりますように。
一日ゆっくりと休養を取って心身ともにリフレッシュできたので、氷ダンジョンのドロップ品販売をすることに決めた。
まずはクエスト確認。
露天をやったから報酬があるはず……。
氷ダンジョンドロップアイテム販売専用屋台もあったと思うしね。
*商売をしてみよう。をクリアしました。
トラブル満載の露店販売でしたね。
でも良心的な高位貴族と懇意になれるのは実に貴女らしいです。
この街のみならず他の街でも人気の方なので、彼女の治める地へ足を運ぶのもいいかもしれません。
達成報酬 移動式素敵屋台
こちらはどんなジャンルでも対応できる屋台です。
氷ダンジョンドロップアイテム販売専用屋台と並べて違う商品を売ってもいいのですよ?
そうそう。
カプレシアを堪能しよう! で屋台飯は堪能できたようですが、ブラウンシュヴァイク氏にお任せ状態だったので、今回は達成にしませんでした。
*クエストの優先順位が変わりました。
*カプレシアを堪能しよう!
ダンジョン踏破の他にお勧めはバーニングマンに似たイベントの鑑賞。
向こうよりド派手です。
屋台御飯は必ず鑑定してから購入しましょう。
暑さもあるので、ゆっくり個室で食事をした方がいいかもしれません。
宿はノワールの指示に従ってくださいね。
達成報酬 プリッツダム王国商品券 500ギル分
*釣り師の長靴と高級釣り竿装備で釣りをしてみよう。
氷ダンジョンと服ダンジョンに釣りポイントがありますので、お勧めです。
カプレシア中央部にある噴水でも釣れますが、麻莉彩は禁止です。
達成報酬 高級練り餌(餌だけ食われる悲劇がなくなりますよ!)
*拠点を作ろう。
ほぼほぼラヌゼーイで確定だと思いますが、他にも琴線に触れる場所がありましたら、遠慮なくそちらに変更するとよいでしょう。
オススメ拠点マップ&資料を参照のこと。
達成報酬 プリッツダム王国商品券 1000ギル分
*農業をしてみよう。
こちらもギルド依頼に多いです。
草むしりや水やりは、農作物が報酬なので子供にも人気があります。
達成報酬 農作業一式セット
追記。
麻莉彩はすっかり忘れているようですが。
先日の露店販売では、ダンジョン踏破達成報酬の服ダンジョンドロップアイテムが二倍で売れるスキルと、隠しフロア発見達成報酬 服ダンジョンレアドロップアイテムが五倍で売れるスキル、の効果が現れています。
確認してくださいね?
このスキルはカプレシアでしか効果のないスキルです。
使い倒したら誰かに譲渡してもいいかもしれません。
「え! ちょっと待って?」
今回初のクエスト確認時に出てきた追記。
驚くべき内容が最後に書かれているとか、何とも喬人さんらしい。
「ん? 何かあったのかぇ」
思わず発してしまった大声に彩絲が声をかけてきた。
当然のように他のメンバーも私を注視している。
「えーとね? 私がクエスト報酬で得たスキルを、譲渡できると教えられて驚いているの」
「あ。確かにそれはびっくりだね。でも御方様がおっしゃるなら、そうですかー、と納得するしかない感じだけど」
若干諦め気味の声音。
一緒に旅をしていたときにいろいろな経験をしたのだろうなぁ、と推測できる。
「して、どんなスキルなのじゃ? ものによっては災いを招きかねんぞ」
ランディーニが肩に乗ってくる。
難しい表情をしているのが可愛い。
意外に表情が豊かなんだよね、フクロウって。
「服ダンジョンドロップアイテムが二倍で売れるスキルと服ダンジョンレアドロップアイテムが五倍で売れるスキル」
私がぽそっと言えば、全員があー! と困ったように納得した声を出した。
「それはまた……厄介な。アリッサが死蔵でもいいんじゃない?」
「この町の発展を考えるなら誰かに譲渡するのもありだと思うけどのぅ」
「いっそ、守秘義務を課して孤児院の誰かに与えては?」
「本人には教えずに与えるという手もあるぞ?」
三者三様様々な意見が出された。
いっそ商人ギルドの信用できる人間に期間限定で貸し出してみるのも良い気がする。
で、売り上げの一部を街に還元する……そんな手配つきで。
「この街にとっては得がたいスキルだから、エックハルトに相談してみるのが無難かのぅ」
「そうね。まぁ、街にいる間はアリッサ保持のままでいいんじゃない」
「了解でーす」
エックハルトよりクレメンティーネに持ちかけた方が手堅い気もしたが、口にするのは止めておく。
「……スキルって、そもそも譲渡できるものなの?」
やはりその点は気になるので聞いておく。
「期間限定であれば可能じゃな」
「無理なスキルもあるけどね」
「罰則として与えるスキルが多いです」
「永久譲渡はかなり難しいのぅ」
そんな感じらしい。
マイナス系のスキルは罰になりそうだよね。
善人が生まれ持っているスキルがマイナスなら、悪人に永久譲渡できればいいのに。
「あ! これが一番大事。教会の許可がないと譲渡はそもそも不可だよ」
「有用なスキルだと国も介入するのぅ」
「あとは譲渡する側とされる側の意思確認も必須です」
「犯罪者が絡むと更に条件が厳しくなったりするわい」
許可制は基本だよね。
双方の意思確認も同様。
国は……まぁあるあるかな。
犯罪者絡みの条件が厳しいのは当然でしょうとも。
詳しい説明を聞いて納得する。
この街にとっては有用なスキルなので、上手く生かせるように手配したいものだ。
「今回も孤児たちと一緒にやろうと思うんだけど……」
「ああ、よいじゃろ。パン屋で働いている子なら安心じゃ」
「ついでに様子を見に行ってみる? 冒険者に向かなかった孤児院出身の子を中心に頑張っているって話は聞いてるよー」
「妙な輩に目をつけられたりもしているようですが、イグナーツ殿が牽制しているとか」
「孤児たちに暴行を振るう阿呆は出ていないが、誘拐は画策しているようじゃ。奥方が顔を出せば未遂に終わるじゃろう」
「はぁ。小さい子たちに集るとか大人失格ね」
「全くじゃ」
昼御飯はパン屋で購入したものを食べようと宿を出た。
「そういえば、研修ってどうしたの? 私がするって言った記憶が……」
「イグナーツ殿が気を回したようです。元のパン屋の愛好家だった人の伝手でしっかり研修できたようですね」
「それは良かったわ」
「主様とのお約束があるからと躊躇っていた子供たちも、イグナーツと愛好家に説得されて頑張ったと聞き及んでおります」
「イグナーツに御礼を言うべきかしら?」
「主様のお心のままに……」
ノワール的には特に必要ないと思っているのか。
特に頼んだわけじゃないけれど、有り難いのは確かだから迷う。
「……え? 早速なの!」
「さすがは、アリッサじゃな」
呆れた声を出す彩絲よりも早く雪華が動く。
可愛らしい店員の手を引き無理矢理店から連れ出そうとした女性は、見事に空を舞った。
スカートがまくれ上がり下着が見える。
漆黒のティーバックだった。
「わ、真っ黒」
店員がじとっとした目で落下した女性を凝視する。
連れ出されそうになった衝撃は少ないようだ。
「大丈夫?」
「はい、大丈夫です! お助けいただきましてありがとうございます。お見苦しいところをお見せしてしまって申し訳ございません」
直角なお辞儀で謝罪されてしまった。
「ようこそおいでくださいました。最愛様のおかげで、無事に営業ができています」
にこにこと心の底から嬉しそうな笑顔を浮かべる店員は、きちんと事情を聞いているようだ。
「クラーラ、大丈夫? ……って最愛様? もしかして最愛様がクラーラをお助けくださったのでしょうか?」
「雪華が頑張ってくれたわ」
「雪華様ありがとうございます。本当に助かりました」
一緒に店舗を見て回ったディアナが出てきて深く頭を下げた。
今日は販売員として店にいたようだ。
「こうして主が顔を出せば、無謀な輩もいなくなるじゃろうて」
彩絲がクラーラとディアナの頭を撫でる。
クラーラは嬉しそうに、ディアナは恥ずかしそうに彩絲の慰撫を受け止めた。
「あ! せっかく最愛様が研修を申し出てくださったのに、申し訳ございませんでした」
「他に縁があったのでしょう? 早くお店を営業したかったと思うし、気にしなくていいわ」
「そう言っていただけると有り難いです。よろしかったら中を覗いていかれませんか? 随分と美味しいパンも焼けるようになりました」
きらきらした目で誘いかけるディアナの横で、クラーラもうんうんと何度も頷いている。
「では、お勧めを教えていただこうかしら?」
「「はい、喜んで!」」
何処かの居酒屋みたいな挨拶だわ……と思いながら、二人に手を引かれた私へ皆と一緒に店の中へと足を踏み入れた。
柊麻莉彩 ひいらぎまりさ
HP ∞
MP ∞
SP ∞
スキル 鑑定∞
偽装∞
威圧∞
奪取スキル 生活魔法 育児 統率 礼節 謀略 地図
王宮料理 サバイバル料理 家庭料理 雷撃 慈悲
浄化 冷温送風 解呪 神との語らい(封印中)
ウインドアロー ウインドカッター
固有スキル 弱点攻撃
魔改造
簡単コピー
特殊装備品 *隠蔽中につき、他者には見えません。
サファイアのネックレス
サファイアの指輪
サファイアのイヤリング
特殊アイテム
リゼット・バローのギルドカード
魚屋紹介状
衣類屋紹介状
称号 時空制御師の最愛
横浜赤レンガ倉庫街で行われるクリスマスマーケットのフード&ドリンク内容が発表されました!
毎年舐めるように見ています。
一度行ってすごく寒かったのですが、どれも美味しかったんですよね。
ただ年々値段が上がってしまうので、自分で作れる物は作ろうと思い、結局行かないで終わってしまうという。
今年はどうしようかしら?
次回は、 お次はスイーツ販売ですね。2(仮)の予定です。
お読みいただいてありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。




