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【連載版】転生したら断罪の場でヤジを飛ばして石を投げるモブ平民だった  作者: Vou
第四章 断罪の王国編

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第七十九話 ユウマ・クスノキの断罪(前編)

 王城前広場には王都中の人々が集まったのではないかと思うほど、観衆で溢れかえっていた。


 冒険者たちが平民らしき男に導かれて王城に乗り込み、国王の命を狙うという前代未聞の事件は、王都中の、いや、王国中の関心を集めていることだろう。


 王都民だけではない。被害者の国王フリードリヒに加え、王政府の幹部や役人の面々に、聖教会の幹部や神官たちが断罪台の前を陣取り、王国騎士団(ロイヤル・ナイツ)に近衛兵が総出で厳重な警備にあたっている。


 そして断罪台の中央には、俺が立っている。


 まさに壮観。一度目の断罪を優に上回る大観衆。聖女エリシアであってもここまでの人を集めることはできないのでは、と考えるとちょっとした優越感すら覚えてしまう。


 断罪台に立たされながら、俺の気分はこの上なく高揚していた。



 やがて宰相ジークフリートと王太子ユリウスが登場し、断罪台に上る。

 そして二人は俺と対峙する。


「ユウマ・クスノキ! おまえを王城侵入、冒険者の煽動、国王殺害未遂による国家反逆罪でここに断罪する!」


 王太子ユリウスが俺への断罪を宣言すると、観衆が一斉に怒号と歓声を上げる。


 その音の渦は、鼓膜が破れるのではないかというほどの轟音で、巨大な怪物の咆哮のようだった。


 ジークフリートがユリウスの後を引き継ぎ、詳細な罪状を説明しようとするが、もはやその声も聞き取れない。

 不快そうな顔をするジークフリートを見て、俺は思わず笑ってしまう。


「この茶番も、王政府の悪政も、欺瞞に満ちた断罪も、すべて終わらせましょう」


 ジークフリートは俺の声を必死に聞こうとするが、一向に収まることのない、この怪物の咆哮の中では聞こえやしないだろう。


 俺はスキルの対象を「王政府」に設定する。断罪の対象を見つけるのではなく、断罪する対象を設定する、俺の最新にして、最強の断罪スキルだ。

 それは、皮肉にも、王政府が今までやってきたことをそっくりそのままスキルにしたようなものだ。


断罪(コンデム・)の煽動(アジテーション)

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