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【連載版】転生したら断罪の場でヤジを飛ばして石を投げるモブ平民だった  作者: Vou
第三章 猟奇的な辺境編

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第四十七話 北方辺境伯の不可解な断罪(後編)

 俺の「断罪の石投げ(コンデム・ストーン)」の石が当たった人物は、断罪台のずっと右横の観衆の中にいた何者かだった。

 フード付きのマントを被っており、男女の性別もわからない。

 その人物は、石が当たったことで後ろを振り返る。


 顔は……鉄仮面をかぶっている。

 「断罪の使徒」(エックス)

 ……いや、それは俺だ。あれは俺じゃない。


「どういうこと?」


 俺の石投げを見ていたクローデリアも、不審そうに呟く。


「連続猟奇殺人犯が別にいるようです。石が当たったあの人物が……あっ」


 クローデリアと顔を見合わせた一瞬で、その人物はすでに移動していて、見失ってしまった。


「どうしましょう。このままあの辺境伯が冤罪になってしまったら……」


 「辺境」の人間とはいえ、やはり冤罪は気持ちのいいものではない。


「もう一度スキルを使ってみたら?」


 そうか。まだ鉄仮面の真犯人は近くにいるかもしれない。

 俺は頷き、スキルを発動する。


断罪の石投げ(コンデム・ストーン)!」


 俺の手から放たれた石は断罪台に向かおうとするが、空中でUターンし、俺の頭にぶつかった。

 痛い。

 鉄仮面かぶっておけばよかった。


「もう逃げられましたね……」


「ローゼンヴァルト様の冤罪が確定したわね」


 えっ、そっち?



 断罪台上では、宰相ジークフリートではなく、王太子レオンハルトが量刑を言い渡すところだった。


「ローゼンヴァルト辺境伯。貴様が罪を認めるまで投獄し、拷問を行う。少しでも犠牲者の痛みを知るがいい」


 観衆が沸き、ローゼンヴァルトを非難する。犯行そのものの非難だけでなく、「辺境」を侮辱するような声も多く混じっていた。


   ※


 断罪が終了してしまい、クローデリアと俺は急ぎジークフリートのもとに向かった。

 状況の報告をしようとすると、ジークフリートは場所を変えようと提案し、俺たちは宰相府の執務室に移動した。


「不可解だな」


 ジークフリートが俺の報告を聞いてからの第一声だった。


「不可解ですが、ローゼンヴァルト様が連続猟奇殺人犯でないのは間違いありません」


「もう少し罪状を試さなかったのか? 『連続』『猟奇』『殺人』としてしまうと、すべてに携わっていないと該当しないだろう。例えば、『殺人』や『遺体損壊』などで罪状設定しておけば、一部の犯行には関わっていたかどうかわかったんじゃないのか?」


 そんなこと言われても、最初に「連続猟奇殺人」だと言ったのは、あんたとあのアホ王太子だろうが……


「ですが、『連続猟奇殺人』で該当した犯人が断罪の場にいたのです……。仮にローゼンヴァルト様が一部に関わっていたとしても、主犯ではないはずです」


 クローデリアがフォローする。

 そう、俺もそれが言いたかった。


「そうですね……」


 ジークフリートが考え込む。


「正直なところ、私も少し不審に思っている点がなくもない。幸いすぐに死罪となることはなかったので、調べを進めるとしましょう」

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