12話 !大型ダンジョン! その4
【ユウマ】よし、次は6階層か
【ユウマ】次はフロアボスがある階層だ、気を引き締めていこう
【スイ&ハク】はい!
(現在の位置、荒地の大神殿サバナパルテナの5階層から6階層へと続く階段)
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(ユウマ達は階段を降りきり、6階層にきた)
【ユウマ】さて、まずはいつも通りの「空間把握支配」
【ユウマ】ん?敵の数が増えてるな、それにフロアの大きさもさっきの5階層までとは違って広くなっている。
【ハク】ということは、この階層から本番ってことですかね
(三人は慎重に通路を歩いていく)
【ユウマ】(小声)みんな、この先の曲がり角の奥に赤点がある。つまり敵だ
【スイ&ハク】(小声)は〜い
(ユウマは気づかれないように曲がり角から頭を出し、様子を確認する)
【ユウマ】ん〜?
(通路の先にはこちらに背を向けている人型の魔物がいた、両手には剣を持っている)
【ユウマ】(人型の魔物?)
(ユウマは様子見をやめ、二人に情報を共有する)
【ユウマ】通路の先、人型の魔物がいた
【スイ】人型?
【ハク】他に特徴は?
【ユウマ】両手に剣を持っていた
【ハク】なるはど、もしかしたら「亡剣士」かもしれません。
【ユウマ&スイ】ぼうけんし?
【ユウマ】ぼうけんしってあの冒険士?
【ハク】違います!冒険しません!
【スイ】じゃあこっちの暴剣士?
【ハク】それも違います!暴れてません!
【ハク】亡剣士、文字に表すと亡くなった剣士と書いて亡剣士です。
【ユウマ】え?つまり、
【ハク】はい、亡剣士は「死者族」に分類されています。
【スイ】(小声)なっ、なんだってぇ〜?!
【ユウマ】「死者族」ってことは、物理攻撃が効かないはず…
【ハク】はい、その通りです。「死者族」は物理が効かないので必然的に魔法系統の攻撃で攻めるしかないですね
【ユウマ】だが俺らは魔法主体のパーティーだ!
【ユウマ】勝てるぞ!
【スイ&ハク】はい!
(曲がり角からユウマは飛び出し、亡剣士の元へ走っていく)
【ユウマ】(いくぜ〜!)
【亡剣士】んあぁ?
(亡剣士はユウマに気づき、剣を構える)
【ユウマ】「状態異常魔法支配《痺れ》」!
【亡剣士】んぁあ?!
(亡剣士は体が痺れて膝が地についた)
【スイ】いっけぇ!
【スイ】「アイズ」!
ビュン
【亡剣士】んあ?
ブッシャァ
(スイのはなった小さな氷の塊は亡剣士の額を貫通し、貫通した額からは血がたくさん出てきた)
【亡剣士】ぐぅああ……
バタン
(亡剣士は倒れ、消滅したその時)
カラン…
【ユウマ】ん?
(ユウマは亡剣士がいた方から音が聞こえ、振り返る)
【ユウマ】ん?なんだこれ?
(ユウマは亡剣士がいたところに一つの物があるのを見つける)
【ユウマ】よっと
(掴んで手のひらに乗っける)
【ユウマ】これは…ブローチか?
【スイ】パパ〜!
【ハク】主様、大丈夫でしたか?
【ユウマ】あぁ大丈夫だよ
【ハク】ん?主様、その手に持っているものは何んでしょうか?
【ユウマ】ん?あぁこれ?
【ユウマ】なんか亡剣士が倒えた後にこれがふとした時にはあったんだよね
【ユウマ】その場にあったとは考えられないし…
【スイ】綺麗だねぇ
【ハク】ふむ、おそらくは亡剣士のドロップ品でしょうね
【ユウマ】ドロップ品だと?これが?
【ハク】はい、ドロップ品だと思います。
【ユウマ】こんな状態がいいのにか?すっごい綺麗だし。この真ん中にある宝石なんかやばいくらいキラキラしてるよ?
【ハク】なぜかドロップ品の品質はとてもいいんですよ。どれも新品と変わらないほどです。なので高値で取引されるんです。
【ユウマ】そういうことだったのか
【ユウマ】でもなぁ、これ持ち帰るのはいいけどなんかあるの勿体無い気がしてきたな、
【ハク】ですが使い道がそこまで思いつきません
【ユウマ】う〜ん
【ユウマ】あっ!そうだ!
(するとユウマはスイの方を向き、スイの目線に合わせて話す)
【ユウマ】スイ、これ貰ってからないかな?
【スイ】え?いいの?!
【ユウマ】スイがいいなら
【スイ】わ〜い!やった〜!
(スイは喜んで貰い、すぐに取り付けた)
【スイ】ふふ✨
【スイ】どう?パパ!ハク!
【ユウマ&ハク】おぉ〜!
【ユウマ】(可愛い!それに白色の服に赤色のブローチとか似合わないわけないじゃないか!)
【ハク】(あぁ、スイ様素敵です!水色の髪に白色の服でもものすごくお似合いだったのにそこに赤色まだ加わるなんて、お似合いすぎてやばいです!)
【ユウマ&ハク】はぁはぁはぁ…可愛い…
【スイ】いや〜それほどでも〜///
(スイは褒められまくって照れた)
(その後、再び亡剣士と戦闘し、ユウマ達は7階層へ続く階段の付近に来た)
【ユウマ】そこの曲がり角を曲がれば階段だな
【ユウマ】だが6階層は階段の前に、
(曲がり角を曲がるユウマ達)
【ユウマ】やっぱりな
【スイ】また扉があるね
【ハク】今度はどんな魔物が来るのでしょうか
【ユウマ】わからんな
(ユウマ達は扉の前に行き、開けようとする)
【ユウマ】さぁ、次の相手は誰だ?
【スイ】ワクワク!
うぃぃぃぃん(扉が開く音)
(扉を開けると、少し大きな魔物がいた)
【ユウマ】ん?
【ユウマ】(耳が大きな、牛?みたいだな)
【ハク】はっ!あれは!
【ユウマ】どうした!
【ハク】あれは「音響牛」です!
【ユウマ】「音響牛」?
(こちらを向く「音響牛」)
【ハク】音響牛は主に鳴き声で攻撃します
【ユウマ】鳴き声?それってどういう?
【ハク】っは!きます!
【ユウマ】え?
【音響牛】ぐぅおおおお!
(ボスの間中にモスキート音が響き渡る)
【スイ】あぁぁぁ!うるさいぃ〜!!
(耳を全力で塞ぐスイ)
【ハク】っは!スイ様!
【ユウマ】なんだ?何をしているんだ?
【ハク】私と主様は音耐性があるから鳴き声の攻撃が効いてないんです。
【ハク】通常、音響牛の鳴き声は近くにいれば鼓膜を一瞬で破壊されてしまいます。モスキート音だからか脳にもかなりダメージが加わります。
【ユウマ】それはやばいやつだな
【スイ】うぅ…頭が痛いぃ…
【ハク】主様!スイ様が危険です!
【ユウマ】だな、早くこいつをぶっ倒す!
【ユウマ】上級炎魔法「フレイムミサイル」!
(ユウマの前に魔法陣が出てきて、そこからミサイルの形をした炎の塊がすごい速度で出てきた)
ビュン
【音響牛】ぐぅおおお!
グシャ
バコーン
(音響牛に直撃し、一瞬で炎に包まれ炎が消えた頃には跡形もなかった)
【ユウマ】ふぅ、やっつけた
【ハク】スイ様、危なかったですね
【スイ】うぅぅ…
【ハク】少しふらついてますね
【ユウマ】回復させよう
(ユウマはスイの元に行き、回復魔法をかけた)
【スイ】スイ!復活〜!!
【ハク】おぉ〜(拍手する)
【ユウマ】よかったよかった
【スイ】パパ、ハクありがとう!
【ハク】いえいえお礼は主様に、私は何も
【ユウマ】いやいや、ハクの助言がなかったら対応が遅れていたからね。
【ハク】そんな!主様、私は当然のことをしたまでですよ。私は主様を助言するナビゲーターなのですから
【ユウマ】ははは〜、そういやそうだったな
【スイ】あ!階段の扉が開いたよ!
(ユウマ達は階段を下り、7階層へと辿り着いた)
【ユウマ】ふぃ〜、7階層か〜
【ハク】どのくらいまで階層があるのかわからないのでやっとここまで、という感想を言っていいのかわかりませんね
【ユウマ】だよな〜…新規ダンジョンの調査だし、何も情報がないからな
【ユウマ】「空間把握支配」
【ユウマ】毎回「空間把握支配」するのを面倒になってきたわ
【ハク】まぁそう言わずに、「空間把握支配」は私は扱えなかったので主様しか扱えるものはいないのですよ
【ユウマ】まじか、ハク使えなかったからいままで何も「空間把握支配」を使わなかったのか
【ハク】はい
(7階層内を歩くユウマ達)
【ユウマ】そういやさ、他のパーティーとまだ一度も会ってないな
【スイ】みんな迷ってるとか?
【ハク】ありえますね。ですが手練れのパーティーなら私たちと同じとはいいませんが、かなり下の階層へは行ってるはずです。
【ユウマ】いままで一度も会ってないのは偶然会ってないだけなのかな?
【ハク】おそらくは…
(そんな話をしつつまた新たな曲がり角を曲がろうとした時)
キン!キン!(剣の音)
【ユウマ】(ん?剣か?)
【ユウマ】もしや他のパーティー?!
【ハク】ですね
【スイ】戦ってるね
【ユウマ】まだこのフロアの魔物を見てないからな、今見ておくに越したことはない!
(ユウマは曲がり角から飛び出た)
【ユウマ】大丈夫ですか!
【別パーティーのみんな】ぐぇぇぇぇ
(別パーティーは全員はぐでぇとして倒れていた、その先には小さなゴーレムらしきものが3体ほどいた)
【ユウマ】、、、大丈夫ですか?
【男】う、うぅぅ…
【ユウマ】とりあえず、倒しときますか?
【男】うぅ、頼んだ…
【ユウマ】よし
【ユウマ】(ハク、でてきてくれ)
【ユウマ】(このパーティーの人達を回復してくれないか?)
【ハク】(はい、わかりました)
(曲がり角からでてきたハクはパーティーの人達にかけ寄り回復魔法を放った)
【ユウマ】(ハク、一瞬で片付ける)
【ハク】(まさか、もう扱うのですか?!)
【ユウマ】(この人達を助けるためだ、手っ取り早く片付けたほうがいいだろう)
【ハク】(なるほど、わかりました)
【ユウマ】「全方位斬撃」
ザシュザシュザシュ
【ゴーレム達】ピピピピ…ピ…
ザシュザシュザシュ
(ゴーレム達は今までの敵と同じく全方位斬撃により跡形もなく消えた)
【ユウマ】よし
(ユウマはパーティーメンバーの中で一番的に近い位置にいた人の方へ行く)
【ユウマ】大丈夫ですか?!
【女性】う…うぅ
【ユウマ】回復魔法「ヒール」!
【女性】うぅ…
(女性は苦しそうな顔から落ち着いたような顔立ちになった)
【ユウマ】(ひとまずは大丈夫そうだな)
【ユウマ】ハク、そっちの方は…
【ハク】(ドヤ顔)全員、復活させました!
【ユウマ】そっそうかぁありがとうな
【ハク】(ドヤ顔)えっへん!
(しばらくして、ユウマが回復させた女性も起き上がった)
【男】助けてくれてありがとう
【ユウマ】いえいえ、助けるのは冒険者として当然のことじゃあないですか!
【男】俺はこのパーティーのリーダーをしている
【男】名を「アズベルト・レイ・クレイベル」という。
【ユウマ】俺は「如月ユウマ」だ。
【アズベルト】ユウマか、よろしくな
【ユウマ】あぁ、よろしくお願いします
(二人は握手を交わす)
【アズベルト】俺らは四人のパーティー、冒険者ランクは全員Dランクだ
【アズベルト】俺は職業が剣士の数十秒前にも言ったが、名は「アズベルト・レイ・クレイベル」だ
【アズベルト】それでこっちは職業は魔法使いの「ハルビナ・マタリア」だ
【ハルビナ】よろしくお願いします
【アズベルト】でこっちが職業は白魔導士の「キルス・リアサン」だ
【キルス】よろしくです
【アズベルト】で最後に職業が俺と同じ剣士の「ヘイズ・ランガルド」だ
【ヘイズ】よろしくな!
【ユウマ】よ、よろしくお願いします
【アズベルト】俺らのパーティー名は「四人の使徒」っていうんだぜ。覚えてくれると嬉しいな!
【ユウマ】あ、あぁ、覚えておくよ
【アズベルト】それで、君たちのパーティー名はなんだ?
【ユウマ】あぁ、俺らは「青白と黒王」っていうんだ
【アズベルト】聞いたことはないな、
【ユウマ】(まぁダンジョン依頼の時につけたばっかだし)
【アズベルト】まぁでも、あのゴーレム達を一撃で倒すほどなんだ、きっと強いパーティーなんだろうな!
【ユウマ】え?あのゴーレムってそんな強いんですか?
【アズベルト】知らないのか?あれは結構強い部類だぜ
【ユウマ】へぇ、へぇ〜(やっぱ無敵スキルだな)
【ユウマ】俺らは3人でパーティーしてる
(そっからユウマはスイとハクのことを紹介し、アズベルトがリーダーを務めるパーティーの四人の使徒と一緒にダンジョン調査をすることになった)




