反省点
海上自衛隊第一空母打撃群と艦載機は一機も損失せずそのままミッドウェー沖から離れ様子を見る事にした。
その頃ワシントンDCホワイトハウスでは…。
「よくもその面を私の前に見せられたなニミッツ参謀総長?」
「全て見ておられたのですね?」
「このご時世た。地球の何処で何をしていてもリアルタイムで分かる。で?ミッドウェー島に係留して来た原子力空母ジェラルド・R・フォード級はどうするんだ?」
「現地で航行可能になるまで、応急手当てをしてサンディエゴ海軍基地に向かい、本格的な修繕を施す予定です。」
「その間に日本海軍が再び攻撃に来る可能性は捨てきれないぞ?」
「大丈夫です。マクドナルド大統領。日本側にも弱点はあります。」
「弱点?」
「はい。ジェラルド・R・フォード級原子力空母を攻撃して来た原子力潜水艦Xの事です。」
「何?大津波型魚雷の強化は技術的に出来ないだと?あれだけ米内元帥にたんか切っておきながら、改良出来ませんでしたは通用しねーぞ?」
「かわりと言っちゃあ何だが、こんな物を持って来た。」
「これは?」
「最新の25式魚雷だ。規格は23式魚雷と同じだが、命中率破壊力共に海上自衛隊最強の魚雷だ。大津波型魚雷とまでは行かないが、これをP−1哨戒機に限界まで搭載して空爆と言う手もある。」
「しかし、それでは前回の反省点が全く活かされていないではないか?」
「そこなんだよ山田中将。大津波型魚雷の残弾数は14発。むやみやたらに撃てない事は確かであると言うのが本音だ。そこで開発中だった25式魚雷でジェラルド・R・フォード級原子力空母を、今度こそ沈める。それが出来るのは米国海軍がジェラルド・R・フォード級原子力空母を完璧に修繕する前に行わなければならない。そのチャンスは数日だと思う。山田中将?厳龍をこの海域に残して、日本本土に帰還して下さい。あっ。P−1も残して下さい。」
「そんな事して大丈夫なのか?沖田少将?これは君と私の秘密にしておいてやる。だから絶対に失敗するなよ?」
「山田中将?潜水艦せいげいから通信です。」
「つなげ!」
「どうした佐藤中佐?」
「ジェラルド・R・フォード級原子力空母がミッドウェー島を出発している様です!」
「でかしたぞ。佐藤中佐!直ぐにそちらに行く。」
「って事だから、米内元帥には上手く言っておいてよ。おし、行くぞ!」
と、手負いの原子力空母ジェラルド・R・フォード級のサンディエゴ海軍基地侵入をさせまいと4代目厳龍は潜水艦せいげいとP−1哨戒機と共に追いかけ撃沈しようとしていた。




