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ツーキル 〜 いきなりのPK戦 〜







『クルーエル・ウォー』は基本的にPK上等、サーチ&デストロイが当たり前だ。


さらには倒した敵のゴールドや経験値などを一定量奪えるため、PK専門のプレイヤーも珍しくない。


そんな中で俺は4人のPKプレイヤーに追われていた。


奴らは初心者の格好をした俺に目をつけ、PKをするために街から後をつけてきたのだろう。


実友や美雨と一緒にやる前に少しでもゲームになれようと思った矢先に、こんなことになるとは…


幸いにもチュートリアルなどは全て済ませるたちなので、街でNPCの教官から教えてもらって、銃の撃ち方などは理解しているが、実戦とはまた勝手が違う。


俺は反撃する暇すらもらえず一方的に撃たれては逃げてを繰り返していた。


運が良かったのはそこが荒野で、銃弾を防げる岩などがあったことだ。


このゲームは昔に世界規模の戦争があったことで荒れ果てた近未来の世界を舞台にしているが、中には何も遮蔽物がない場所もあるため、現在の戦っている場所はまだ良い方だ。



「ビビってんのかぁ!」

「てめぇの持ってるその銃は鉄くずかよ!」

「頭ぶち抜いてやるから大人しくしろよ!」



敵が煽ってくるがこっちはよけるので手一杯だ。


とは言え、このまま逃げていてもジリ貧だろうし、最低でも敵がこっちを追うのを諦める程度に抵抗しなければ現状は変わらないだろう。



「クソったれ…!」



俺は岩の陰に隠れて、スリングによって背中に回していた、初期装備である『M14 EBR』のコッキングレバーを引いて初弾を装填した後に、敵の射撃が止む時を見計らって撃ち返そうとした。


「うおっ!」


しかし相手はそれを見計らってこちらに銃弾を浴びせかけてきたので、慌ててまた岩の陰に隠れる。


どこかに掠ったのか、視界の端にあるHPゲージがわずかに削れるのが見えた。


ここまで逃げてくるまでに敵の銃弾が何発も掠っていたので、体力は1割ほど失っている。


その後に再び撃ち返そうとしても、体を掠める銃弾によって恐怖を感じてしまい、撃ち返せないという膠着状態が続く。



「ハァハァ…」



緊張で心臓は早鐘を打ち、呼吸は浅くなってくる。


敵もじれったくなったのか、2人ほどがゆっくりと距離を詰めて来た。


近づいてくる2人を撃とうにも、残りの2人の射撃で撃てない。


せめて初めてのデスは相打ちで一人くらい道連れに、と覚悟したその時。


空気を切り裂く鋭い音が響いた。







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