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いつかお嬢様になりたい系ダンジョン配信者が本物のお嬢様になるまで【コミカライズ2巻 2026/04/28発売!】  作者: 鬼影スパナ


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カロナは相談することにした


 カロナは相談することにした。

 もちろん今回のスカウトを受けている件は配信で話せない。コクヨウとセバスには相談してはいるが、こういう内容について秘書AIは明言を避ける傾向がある。

 あくまで、決めるのは自分。人間の判断なのだ。


 故に、相談相手は人間の方が良い。それも、信頼できる口の堅い人物だ。


「……というわけで、2つの箱からお誘いがかかっているのですわ」

「なるほど。それで私達ダンジョンブレイバーに相談にきたってわけね」


 カロナの相談できる相手。それは、当然のようにダンジョンブレイバーの面々しかいなかった。ヤマトとユウタ、サクラの3人に事情を話し、3人ならどちらを選ぶかを尋ねてみる。


「俺ならニコノワールだな」

「ああ。俺もそっちだ。やっぱ大手だしね」

「私もこの二択なら、ニコノワールかなぁ……転生はともかくだけど」


 意外! ニコノワール、圧倒的に人気!


「……そうなんですの?」

「ああ。実際、星空プロダクションには先があるのか怪しいしな」

「黒井専務はちょっと怪しいけどな。聞いた分では条件は普通だし……良くも悪くもない」

「将来性を考えるとどうしてもねぇ。大手は強いわよ。転生は微妙だけど、ファンはそこのところ分かるから実のとこついてくるって言うし……」


 うむむ、そうなのかしら? とカロナは心揺れる。


「とはいえ、星空プロダクションみたいな小さな箱であればエースを目指せる、というのもあるわね」


 サクラがそんな意見を出してきた。


「ニコノワールくらい大きな箱だとエース争いは層が厚いわ。一方星空プロダクションは3人でしょう? 同期が増えて倍の6人になったとしても、1パーティーでも収まるくらいでしょ。エース十分狙えるわよ」

「エース……そういうのもあるんですわね!」

「やっぱりダンジョン攻略がメインコンテンツであるBCDでは、エースチームに視聴者が集中するっていうのもあるわね!」


 ふむふむ、とサクラの話を聞いて頷くカロナ。

 サクラの意見は続いていたが、ヤマトが手を挙げて発言する。


「……だが、ニコノワールは転生先のデザインまで作ってたんだろう? これ、わりと本気でプロデュースしてくれる気があるってことじゃないか? お嬢様になりたいカロナ嬢の意見にも、実際合っているわけだし」

「や、ヤマト様のおっしゃる可能性も高いですわ……!? 確かに黒井専務の態度はアレでしたが……あ、オフレコですわよ!?」

「分かってる分かってる。カロナ嬢が俺達を信用して相談してくれているわけだからな」


 ヤマトの発言にそれもそうかも、と流されるカロナ。

 それを見てユウタはやれやれと口を開く。


「いっそどちらにも所属しない。個人勢のままのんびり続けるっていう手もあるよ? 別の企業からのスカウトがあるかもしれないし。ないかもしれないけど」

「ええっ!? そんな手が!?」

「どちらを選んでも角が立つのが嫌、っていうなら、それも手でしょ。それに、サクラやヤマトの意見にアッサリ流されちゃうあたり、意志の弱さが……ね?」

「うぐぅ!! ど、どうせ優柔不断ですわよぅ……」

「ああ、でも別に完全に悪いとは言ってないよ。一人で悩んで抜け出せなくなるより、誰かに相談できる方が遥かにいい。で、一番大事なところなんだけど……結局はカロナちゃんがどうしたいか、だよ」


 どちらにも所属しない。そんな選択肢があるのも見失っていた。目からうろこのカロナ。


「……私がどうしたいか……!」

「そ。どうしたい?」


 ユウタに(うなが)され、自分がどうしたいか。カロナは考える。



「……私、転生はしたくありませんわ! でも、いっぱい稼いでお嬢様になりたいんですの!!」

「稼ぐっていうなら、企業勢になるのかな? でも、ニコノワールは転生が条件だしねぇ」

「そうなると、星空プロダクションですわね……ありがとうございますわ、ユウタ様! おかげで心が決まりましたっ!」


 かくして、カロナは星空プロダクションへの所属を心に決めた。



「……ユウタが真面目に相談に応えてる……意外だな」

「ええ。ユウタこんな普通の事言えたんだ」

「2人とも? 俺の事なんだと思ってんの?」


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