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いつかお嬢様になりたい系ダンジョン配信者が本物のお嬢様になるまで【コミカライズ2巻 2026/04/28発売!】  作者: 鬼影スパナ


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AI執事、セバスチャン


 秘書AIを2体分認証を行った(アクティベート)。これでAI秘書を呼び出すことができる。


「さて、まずは設定が固まってるセバスチャンの方からですわね」


 キャラクリエイトウィンドウが出てくる。まずはプロフィールの方からだ。

 タイプ執事を選ぶカロナだが、メイドの他にもタイプがあることに気が付いた。


「タイプ:軍師とかもあるのですわねぇ。執事とメイドしか見えてませんでしたわ」


”孔明かな?”

”『お待ちください閣下、今は静観すべきです』とか言いそう”

”ダンジョン攻略のサポート凄くしてくれそう”


「ま、執事とメイドで決定ですけどもね! あ、設定を書けばAIの方で判断して性格を補完してくれたりするのですね? ほほう」


 ともあれ、執事については元傭兵の老執事で、子供のころに云々、という設定をそのまま『設定』の欄に書き込んでいく。


「……という感じッ! よしッ!」


 決定ボタンを押すと、『生成中……』とウィンドウが表示され、しばらくするとポリゴンがカタカタと集まり扉が作られる。

 そして、そこから一人の老執事が現れた。元傭兵なだけあって、結構ガッシリとした体つき、オールバックの白髪。片眼鏡(モノクル)に、ふさっとしたヒゲを生やしている。


「おお……! せ、セバス、セバスでよろしいのかしら?」


 恐る恐る話しかけるカロナに、老執事――セバスはニコッと微笑んだ。


「ええお嬢様。セバスはここにございます。今後もよろしくお仕えさせてください」

「ーーッ!」


 なかなかの渋いイケボであり、カロナはビリリと体を震わせた。


「え、ええっ! もちろん! もちろんですわぁー!」

「お嬢様、顔がだらしないですぞ?」

「こっ、これはそのっ! せ、セバスがわ、私のっ、私に仕えてくれるのが嬉しくてついついですわっ! 許容なさい!」

「ほっほっほ、そういうことであれば。執事冥利に尽きるというものですな」


”お嬢、めっちゃにやけ面で草”

”カロナ嬢……わかる。俺もメイドさんがやってきたらこうなる自信ある”


 カロナは深呼吸した。だが今日一日くらいはどうしようもなくにやけてしまうだろう。なにせ、憧れの執事が、自分に仕えているのだから……!


「お嬢様。紅茶をお入れしましょうか?」

「……え、ええ! 入れてきて頂戴! それと、クッキーも欲しいですわね。持ってきて頂戴」

「かしこまりました」


 セバスはスッと紅茶セットを持ってきた。アンティークなポットから紅茶を注ぎ、カロナの前にそっと置く。併せてクッキーも綺麗に並べて置かれていた。


”おお……紅茶も入れてくれるのか、AI執事”

”いいなぁ。おなかタプタプになるまで飲みまくりそう”

”BCD内であれば食べ放題飲み放題だから、好きなだけ飲んでいいぞ……!”


「……ふふっ、ありがとうセバス。……少し耳をふさいでいてくださる?」

「はっ。では30秒ほど塞いでおきますね、お嬢様」


 紅茶をくいっと一口飲むカロナ。そして――


「ぁああああああああああああ!!!!!! すごいすごいすごぉぉぉい!! これこれこれ! これですわ! 執事っ! 執事ですわぁあああ!! 憧れのセバスがっ! 私のっ! 私の! 私に仕えてっ! 紅茶ぁああああああ! 紅茶が美味しいぃいいい!! いつも飲んでるのと同じBCDのデフォルト紅茶セットとおなじ味のハズなのに、セバスが淹れてくれたってだけで20割増しですわぁああああ!!! クッキーもうまぁあああ!! やっべ、BCD神ゲーすぎますわぁ!!!」


”あっ、お嬢が壊れた”

”だから、セバスに耳を塞いでもらう必要があったんですね”

”あかん、これ現実世界に戻りたくなくなるやつ”


 

 尚、30秒を過ぎていたが、セバスはまだ耳を塞いでくれていた。




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