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いつかお嬢様になりたい系ダンジョン配信者が本物のお嬢様になるまで【コミカライズ2巻 2026/04/28発売!】  作者: 鬼影スパナ


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16/56

お寿司配信。(後半)

 赤いマグロが3個、白いのが3個、サーモン、エビ、軍艦巻きのイクラとウニが1個ずつ。全部で10個のお寿司。


 その中でカロナが最初に箸を付けたのは……サーモンだった!


「おサーモン! おサーモンとろっとろですわ!! もぐ……ほぁ……脂がたまりませんわね……噛むとプリッとしていますわぁ! プリッとトゥルンッですわ! これすきぃ……っ!」


”お嬢、食レポちゃんとしてる!”

”あー、良い表情で食べるなぁ。おいしそう”

”寿司代出した甲斐ある。そういやサーモンって白身魚なんよな”


「えっ!? おサーモンって白身魚なんですの!? あんなにピンクですのに!?」


 もきゅもきゅ、と寿司を美味しく食べるカロナに、視聴者もホッコリだ。


「次はおウニ! おウニって独特の磯な香り……ふむ。とろとろで、少し苦くて、ちょっと甘いんですのね! プリンに醤油でウニの味するって聞いたことありますけど、全然似てないと思いますわ?」


”キュウリに蜂蜜でメロンの味みたいなやつか”

”まぁ食感が大事なとこあるからね”

”ウニちょっと苦いのはミョウバンの味らしいよ。形保つために使うんだって”


 へー、とウニの豆知識を聞きつつ、次のお寿司へ。今度は2つある白身魚だ。


「同じのが2つありますわね。タイかしら? え、ヒラメ? おヒラメ様ですわね。シャリの味と引き立てあって好きですわこれ。ほんのり昆布っぽい風味もしますわ。ねっとりした舌ざわりしてますわねー」


”多分昆布締めだから昆布正解と思われる”

”お嬢、結構いい舌してる可能性”

”淡泊な中に奥深い味わいあるのが白身魚”


「ほほう。これがおヒラメ様の昆布締めの味なのですわね……!」


 2個目のヒラメもぱくっと食べ、じっくりと噛みしめるカロナ。

 そして、3個目の白い魚――カンパチだった。


「カンパチマグロ、おカンパチマグロ様ですわ!!……ぶあつくて! 噛み応えがたまりませんわぁー! ほんのりトロッとした食感も私好みでしてよ!」


”ちなみにこっちは赤身魚なんだぜお嬢”


「おサーモンとは逆なのですわね! どういう基準なのかしら。青魚ってのもありますわよね?」


”ぐぐったら筋肉中の血色素のミオグロビンの含有量だってさ”

”特定の色素タンパク質の量。サーモンのは別物だから白身”

”持久力のマグロ等が赤身、瞬発力のヒラメは白身”

”青魚ってのは外から見た時に背が青く見える食用魚で定義はないらしい”


「ほへー、皆さま博識ですわねぇ。え。検索しましたの? わざわざありがとうございますわ。勉強になりますわねぇ」


 と、カロナイト達からもたらされる知識に感心しつつごくんっと飲み込んだ。

 

「次! エビ! お寿司って感じしますわぁ。ボイルされたエビの少しザクっとした固さのある食感、キチン質の風味が『エビッッ!』て感じでいいですわね!! 尻尾はバリバリしてますわね」


”お嬢、しっぽは食べなくていいんだぞ”

”エビフライのしっぽも食べる派ですか?”

”ちな、サーモンの赤色はエビ由来”


「……え、ここ食べなくていいんですの? ちょっと硬いなっておもってたんですわよ。ええ」


 でもしっかりと食べきった。定価1500円の高級お寿司ゆえ、米粒どころかエビの尻尾も残したくなかったのだ。


「半分切りましたわ、そろそろラストスパートですわね! というわけでイクラ!……っ、口の中でプチプチ弾けますわー! 舌の上で弾ける様は、まるで味のマルチプルミサイルですことよ!」


”イクラをマルチプルミサイルって表現する人初めて見たwww”

”まぁプチプチ楽しいのは分かる!”

”イクラおいしいよね。サーモンの卵だから実質サーモン”


 そういえばイクラは鮭、サーモンの卵かぁ。とイクラをプチっと舌で舐め潰した。しょっぱいイクラの汁が弾けて口の中に広がった。


 そしていよいよ残るは3つ。先ほどカンパチマグロを食べたが、この定価1500円パック寿司の看板である3種のマグロ、残りの2種だ。


「マグロ! 本マグロですわ! このコリコリ筋張った感じがおマグロ様って感じですわね。お魚の血の味というのでしょうか? 味が赤い色してますわ」


”高いのは筋なくて口の中でとろけるぞ”

”やっぱりお寿司の王道って感じで美味しい”

”寿司食べたくなったわ”


「さぁいよいよメインの中トロ様2つですわ!」


 うち1つを、勢いよくパクっと食べる。


「……先ほどのおマグロの筋がなくて、口の中でより味がハッキリわかりますわねぇ!! あー、おマグロ様の味ぃー。後味がこれぞ寿司! って主張してますわね……!」


”中トロが一番うまいまである”

”THE・寿司”

”寿司のイメージで間違いのないやつ!”


 もう一つ、最後の中トロをあむっと食べる。もぐ、もぐっと噛みしめ、お寿司の味に笑顔になりながら、ゆっくりたっぷり味わってからごくんっと飲み込んだ。


「ぷはぁ……ごちそうさまですわー!……それにしても中トロ様でこれなら、大トロ様ってどうなってしまうんですの!?」


”口の中で、溶ける。脂がほぼ肉”

[俺氏0436]:”【500¥】初コメです。大トロ代置いときますね。某ざんまいで1つ分”


「お新規様初コメがスパチャですの!? 俺氏さんありがとうですわー! 大トロ代いただいたからにはいつか食べたいですわね……スーパーで売ってますのかしら……あと数字部分はなんて読めば良いのでしょう? 普通にぜろよんさんろく……?」


 ポリポリとデザートにガリを食べながらスパチャへのお礼を言うカロナ。


”ガリって途中で口直しに食べるんじゃなかったっけ”

”美味しいよねガリ。単体でも割と好き”

”ところでお嬢って醤油使わないんだね。通だわ”


「……ふえ? 醤油?」



 ……見ると、ガリの影に刺身醤油の小袋が隠れていた。

 寿司、醤油……そういえばお寿司って醤油やワサビをつけて食べる伝説だった!!


 よく見たらフタの内側にへこみがあり、ちょうどそこが醤油用の小皿になるようになっているのに気が付いた。アイディアデザインのパック寿司であった。


「……お、オーッホッホッホ!! お魚様の味を堪能するためにわざと! わ・ざ・と! そう、あえて使わなかったのですわーーー!!!」


”まぁ折角のお寿司だもんな……! 俺も明日寿司にするわ”

”醤油使うと醤油の味しかしなくなるもんな、分かる”

”お嬢の場合薄味に慣れてるだろうからそれで正解だった説”


 そしてカロナは笑って誤魔化した。カロナイトの皆はそれがただの言い訳でガチ忘れだと当然分かっていたが、微笑ましく流した。






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