4-2-7.夜の深みに浸るとき、闇は炎を呑み込むか ~vs.魔族魔霊種~
遅れてしまい、大変申し訳ございません。
注.主人公であるメルストは深い事情で現在、完成度の高い女装をしております。一部の人物(特にアレックス)はメルストとは別人だと思い込んでいますので、ご了承ください。決して、本人の性癖ではありません。
男は――ロジェ・ディヴァンと名乗った魔族は、牙を見せるように笑みを浮かべる。
「その名前……っ、まさかあなた」
心当たりがあった。エリシアはそうであってほしくないと言わんばかりに、問いかけた。だが、ロジェはモノを愛でるように己の顎をやさしくさすり、無残にも現実を押し付ける。
「ええ、"術式協会"ではよく知られる術師らしいですねぇ。人間族の中でも使い勝手が良くてお気に入りなんですよ」
全世界で何かしらの形で存在する"術式"は、魔法の総称でもある。その学術を統括し、研究する者達が集う世界最大の公的組織を"ミステム術式王立学会"、または"術式協会"と称される。その中に分類される「アコード支部」に、彼は所属していた。
魔法――術式を学び求める者同士、エリシアもひとりの魔法系術師として彼の名と顔は知っていた。だが、このような形で出会うことになるとは。怒りよりも悲しみがこみ上がってくる。薄暗くとも潤い光る真紅の瞳に、術師は嘲笑うように口角を上げた。
「エリシア大賢者様。今、魔族と申してたが」
ただならぬ魔力を潜めていることは認知している。だが、どう見ても彼は人間だ。肌は青白くとも魔人族特有の皮膚の色には及ばない。
人非ざる何かでも見るかのように、ロジェから目を離さないアレックスはエリシアに問う。こぼれそうになる悲哀を拭わず、引っ込めたエリシアは冷静に話す。
「彼は"魔霊種"……敵として対峙するなら、魔族の中で最も厄介な種族です」
「ッ、人の皮を被った精霊か。それも訓練された類と見る。面倒な奴を入国させてしまったな」
友好的ならばまだよいが、人間を「人間族」呼ばわりしている以上、差別対象として見下している。エリシアの望む温和的な解決法は見出せない。
「かなり異質な種族ってことか?」とミノの呟きに、エリシアは半身を向けて答えた。
「ええ、通常は魔力が見える者でないとその姿を捉えることは不可能な存在。人の魂や自然の事象に入り込み、自らの一部として操ることを得意とします」
「ま、それがワタシたちの存在意義ですからねぇ」
生ぬるい話し方に、気味の悪い奴だとアレックスは吐き捨てる。
嘘だろ、とミノはふたたび呆然。
そうだ、こんなはずじゃなかった。
妹につけ回るただのストーカーを捕まえるはずだったのに。どうして一生のうちに会うはずもない、自分の生涯には無関係だったはずの魔族がこんなところで出てくるんだ。
「……おにぃ?」
自然と、リーアの手を握っていた。離れていかないようにと、安心させるようにと強く結ぶように、しかし頼りなさそうに震える様が、その手から伝わってくる。同然、怖いという気持ちも。
それはしっかりと、メルストの目にも焼き付いていた。
「ルミア、あいつとフェミルは」
メルストは小声で問いかけたが、
「期待できそうにないね。それに来たところで状況は良くならないだろうけど」
彼等は作戦通りに動いている。
魔族に有効な聖槍を取り扱えるかつ異常事態には敏感なフェミルならばすぐに来てくれそうなものだが、彼女は"穢れ"を嫌う精霊族。エリシアの加護で人間族と支障なく過ごすことができているとはいえ、"穢れ"と非常に似た生体放射体を強く発する魔族とは相性がかなり悪い。
この場において魔霊種に対抗できるのはエリシアとアレックスぐらいだろう。
魔素とは似て非なる因子"霊子"の集結した"霊体"では――メルストの認知し得ない、常識を逸した存在相手ではいつもの手法は通じないはずだ。
「お答えください。この町に来た目的はなんですか?」
「ふはっ、普通言うわけがないっての分かりませんか? まぁワタシはそんなやましい理由はなく、ただの観光ついででここに寄っただけですよ」
「えっ、そうなのですか?」
「いや疑おうよ! そのすぐ信じちゃうクセやめよ!?」
敵の言葉すら簡単に信じるエリシアに、思わずメルストは修正する。
どのみち、この町の住民どころか協会の人間に手を出した罪は免れられない。それでも魔族の男の余裕ぶりは、この少数精鋭を前に対抗できるだけの実力があるからか。ただ気が狂っているだけか。
「とはいえ、君達ぃ。ワタシの正体を知ったからと言って倒せるわけでもあるまいし、第一この身体は人間族だろう。同属のあなた方にとっては人質みたいなものでは?」
ここで、ルミアが動く。
ジェットパックに付属したグリップを引っ張ると、どるるん、と粘ついた唸りを上げ、背中の装置が目を覚ます。発電により回路中に目まぐるしく行き渡る雷電。油圧ポンプは機関を拍動させ、手足に装着した人工筋肉と金属を震わす。内部で瞬時に高められた蒸気圧が各関節の孔より噴き出した。
「そんなの関係ないさね! あたしの友達傷つける奴は誰だろうと、平等に炭にしてやんよ!」
金属纏う腕を殴打を放つかの如く前へ伸ばし、仕込まれた手甲の銃口から高密な爆薬の弾4発が並んで火を噴く。
放たれた爆発はロジェを瞬く間に包んだ。
しかしそれにとどまらず、ルミアの姿が弾丸の如き瞬発力で爆炎の中を突き破った。蒸気機関を駆動したのはそのためか、炎を切り裂かんばかりの速度で回り込み、抜き出したソードブレイカーをロジェの背後から振り下ろす。
「"ウィンベル反応"」
爆炎からロジェの声。ルミアは手ごたえも感じず、避けられたと悟ったとき、口をなにかでふさがれた。
「暴力的な獣には"阻害"を……ムサ苦しい炎には"消火"を捧げる」
相殺されるかの如く一瞬で消え去った爆炎。火の粉だけが舞った先、ルミアの口を掴んで持ち上げるロジェの姿がいた。抵抗する様子が見られないのもそのはず、ルミアの垂れ下がった手足は気を失ったと誰もが思わせた。ソードブレイカーの落ちる音だけが響く。
「人間族とはいえ、乙女を傷つける趣味は持ち合わせていないので」
「ルミア!」「ルミアさん!」
片手でパイプを加え、自然と火が点く。ルミアをその場で落とし、残る人間の数を目で辿る。
「お次は……"揮発"」
手をかざし、一瞬だがメルストらを囲うように地面から焦げ臭い湯気が生じる。それは瞬く間に街路へと及び、なにか弾ける音が聞こえたとき、すぐさまエリシアは大杖から伝うように蒼炎を流した。地面から町の壁、人、町全体へと一瞬だが蒼に覆われた。
すぐに鎮火し、それを見届けていたロジェは納得したように頷く。そこで傍に倒れていたルミアが、アレックスに抱えられていることにロジェは気づいた。さすがの瞬発力だ。
「ま、間に合いましたか……。ポーラー様、ルミアの容態は」
「ご安心を。気を失っているだけです」
「守りに徹するのが、貴女のやり方のようですね。随分とお優しい」
エリシアに向け、賞賛とも、皮肉ともいえる言葉を送る。一歩でも遅ければ、この町は跡形もなく消え去っていただろう。
「な、なに今の?」
「破裂、の音か? 何が起きてんだよ!」
リーアとミノは状況を把握できずに、戸惑いを見せる。エリシアがロジェの魔法の発動を防いだようには見えたが、魔法を扱わない一般市民にはそこまで理解しがたいだろう。
「魔霊種は肉体……いえ、霊体そのものが魔力の集合体。訓練すれば自らの体質を"魔法現象"に変換することも造作ありません」
その手で人為的には成し得ない反応や自然現象を司れる。さきほどから耳にする詠唱も慣れ親しんだ用語だ。そうメルストは解釈し、ロジェの様子を見る。
「まぁいいでしょう。不必要にこの町の被害を出したところでワタシに何のメリットもデメリットもない。同感です」
ハットをかぶり直し、さてとリーアの縮こまる姿を舐めるように見つめた。
「にしてもぉ、やっぱりいいですねぇリーアちゃぁん。その脅える顔もますますそそりますねぇ」
「ひっ」
「ワタシがリーアちゃんに愛を捧げた時点で、リーアちゃんとワタシは魂の糸で紡がれているのです。魔霊種の人生の節目でもある神聖な儀式なのですよ、邪魔はしないでいただきたいですねぇ」
(おおう、直で聞くと気持ち悪さが格別に違う)
「しかし、その糸すら結ばれていないと分かったときは一晩中嘆いたものです。まさか今まで私の行ってきたことが無駄に等しかったのですから。そう、指輪ですよあの小汚い指輪の魔力が! ワタシたちの愛を邪魔をしていた!」
(両親からの贈り物……あれは魔除けだったか)
「だから、それを壊したのか。……人に憑依して」
そうメルストは確認するように言った。
憑りつかれたように(事実憑りつかれているが)、言動が乱れ、ロジェは体をふらつかせながら頭を抱える。
「ええ、まぁ、そう、そうなんですよ……ですがね、それをどこぞの知らねぇ錬金術師気取りの若造が直しやがったのです。そう、そうですよ、貴女みたいな黒い髪と目の人間がなぁ!」
激昂をぶつけ、女性の姿をしたメルストを睨みつける――それが魔法の発動だった。
「ッ!?」
突如、身動き一つできなくなる。同時、目に鋭い痛みが走る。ロジェと視線があった刹那、眼前に銀糸の琴線が映った、否、自分の眼球と直結していることに気が付く。
(まさか魔法で――)
目を潰される。そう直感したメルストだったが、琴線が切れ、突如燃え始めた。それを断ったのは燃える剣。アレックスだ。
「ふん、何を言うかと思えば。愚の骨頂だな」とアレックス。同感です、とメルストも一言。
「淑女に八つ当たりとは……見た目に反して、ずいぶんと紳士の道を外している」
怒りを含んだ声。しかしロジェは聞く耳を持たず、アレックス以上に腹をたて、露骨に感情を晒す。
「せっかく隔てる壁が取り払えたというのに、あなた方は一体どこまで、愛の邪魔をし続けるのですか!」
人間でさえ表現し難い歪んだ怒り。目も当てられない。
途端、ロジェの表情は悦びをにじませ、しかし心苦しいそれに変わる。向けられた相手は当然、リーアだった。
「嗚呼、愛しのリーア。もうすぐでワタシたちはひとつになれる。この不条理で不幸な恋物語も、ハッピーエンドになれるのですよ。もうしばらくの辛抱です。はぁ……さぞ心苦しかったことでしょう、その純粋で寂しげな心に、ワタシが寄り添ってあげられなかったのですから」
男の狂愛ぶりに、身の毛がよだつ。肉体の元の持ち主が可哀想とすら思えてくる。
「全く、恋の病の末期ともいえるな。思い込みが激しいやつほど質が悪い。相手の迷惑すら考慮できてないとは、紳士失格だよ」
「全くですね」とメルストはアレックスをじとりと見る。いつまでルミアを抱きかかえてるんだといわんばかりに見るが、キモのデカい男はまるで察しない。
「エリシアさん、魔霊種に対抗できる術は魔法以外であるのか?」
自然にエリシアに尋ねたつもりだったが、
「あれ、あなたは……」
「誰ですかとは言わせんぞ」
「あっ、メルストさん。すみませんっ、あまりにも女の子でしたので」
「マジで別人に見えてたのか……女装クオリティの高さに悲しいぐらい感動したよ」
「ご、ごめんなさい……ええと、対抗策はというと――」
「ッ、避けて!」
「"溶解"」
嫌な予感がしたメルストは、ロジェの詠唱よりも早くエリシアを庇い、その場から離れた。間一髪だったろう、その場の地面が赤熱を帯びては液状化した。
「す、すいません、またしても助けてもらって」
地面を転がり、抱きかかえたエリシアをすぐに起こした。
「間接的な魔法みたいだな」
「ふむ、範囲が狭かったようですね……"凝固"」
ひやりと流れる空気、だけではない。肌が氷結し始め、血液すら冷たく感じていく。
「い、痛え! なんだこの感覚……俺の身体どうなってんだ……っ?」
異常を訴えるミノと震えるリーアを見る。まさか、とメルストは凍る背中をさらにゾッとさせた。
(大気だけじゃねぇ……体中の水分を凍結させる気か!)
「"我等に加護を――輝焔"」
だが、アレックスの剣から魔法陣が浮かび上がる。光が一帯を包み、展開された魔法はメルストらの凍りかけた体を溶かした。
いつのまにかルミアは民家の壁際にあるベンチに寝かせられ、アレックスのマントをシーツ代わりに華奢な身体を覆いかぶせている。臨戦態勢――女性だろうと容赦のないロジェに、アレックスは我慢ならなかったのだろう。
「手をかざして魔法を放つだけか、低俗な魔族め」
「低俗? 人間族の分際でどの口が言いますか」
「この英雄の口から言ったのだ。異論は認めん。女性を襲うものすべてが低俗なのは、世界共通の相場で決まっている!」
アレックスの踏む地が砕け、紅蓮の閃光が走る。そして散る火花は、剣と銀色の金属質と化したステッキから生じていた。
だが、英雄級と一対一で渡り合える者はそうそういない。瞬時にもう一閃が走り、ロジェの片腕がステッキと共にくるりと空へ舞った。
「――ぁああぁあああがぁァッ!!」
「やはり術師の肉体。近接戦とパワーは不得手のようだな」
「うっ、腕ッ、いぐっ、ぁあ゛ぢぐしょうチクショウ畜生! 勘弁願いたいですよぉ! ワタシはねぇ、別に戦う気なんてありませんし邪魔者を消したいだけだというのに、どうしてわかってくれないのですかぁ!?」
噴き出る血を抑え、苦痛にまた顔が歪む。身を悶えるロジェは憎悪の目を向けた。
相手は敵対関係である魔族の犯罪者。だが、身体は人間だ。エリシアは慌ててアレックスに声をかける。
「ポーラー様、あのお身体は彼の一部に過ぎません。本体は外にいます!」
「ですが大賢者様、あの肉体の動きを抑えれば、魔法の発動は限定されます。つまり魔法の出力機関を担うあの身体をどうにかすれば、強力な魔法は制御できないはず」
苦虫を嚙み潰したような顔のまま、それを聞いたロジェは侮辱して笑う。
「ふはっ、おめでたい考えをお持ちのようで」
「なんだと?」
「ぁは……ハハハぁ、私がこの肉体に固執しているとでも? 必要なのは変化に躊躇しない姿勢ですよぉ?」
意味深な発言に、嫌な予感が脳裏を通る。とっさにメルストは、
「アレックスさん、気を付け――」
「"内毒侵"」
その魔法詠唱はその場一帯に仕掛けられた広範囲のそれではない。ひとりを対象にした強力な魔法は、竜王殺しに向けられた。
それでも、英雄級にのみ授けられる"神の加護"に通用する魔法は限られている。何も起きないことに、「無駄なことを」とアレックスは余裕を見せるが、メルストにとって、それがさらに不安をあおった。
「現象、サンドゥス=ハマロの死脈点を捧げる――"相殺"」
ロジェの姿が蜃気楼のように一瞬だけブレた。まるでこの世から認識されなくなったように。ノイズが走ったような音、硬い地面が水面のように波紋を描く。
流れる魔力がせき止められ、町中に輝く妖精霊の命が失われる。あらゆる魔力の源はすべて、この男の詠唱で枯渇した。
それは、加護さえも打ち破る。
「クソッ」
焔聖剣の炎すら消え失せたとき、アレックスは少し前のロジェと同じような表情を作った。だがさほど動じることなく、アレックスは剣を振るった。
魔力はなくとも、実力は相当のもの。無数の斬撃がロジェを散らす。
「ァがッ!」
「許せ……ディヴァン術師」
相殺魔法現象により未だ続く、身に感じる虚無感。大賢者のエリシアも一時的だが魔力を失い、それを感じた途端だろう。ロジェがなにをしたいのか、なんとなくだが察してしまった。
「ポーラー様! 彼から離れ――」
「ッ、"内毒侵"!」
存在そのものが魔力である彼は、魔法を無力化する環境であろうと無慈悲なほどまでに間接魔法を発動できる。最後の力を振り絞るように、片手をアレックスの視界に映した途端、両者は同時に身を崩した。
加護を消されたアレックスは魔法によって中毒症状を引き起こし、失神する。対して、身体の至る所を斬り裂かれたロジェは力尽きていた。
「倒した……?」とつぶやくリーア。「そうみたいだな」とミノは力なく応える。
止まった魔力の流れが再び動き出し、状態異常ともいえる魔法使用の制限も解除された。術師の魔法が解けた証拠だ。
心臓が止まっていようとも、精神器官の生存と魂の存在は大賢者の眼で確認できた。すぐにロジェの空となった肉体に簡易蘇生および治癒魔法をかけたエリシアは、その肉体に何も憑りついていないことに気づき、周囲を見渡す。
なにも感じ取れない。いないのだろうか。
否。
「いえ……まだ終わっていません」
兄妹のつぶやきを返したのはエリシアだ。それがどういうことなのか、メルストもよくわからなかったが、この嫌な予感がいまだに払拭されない。エリシアの台詞には、彼も同感した。
「それってつまり……」
大賢者は見つけた。魔霊種の次の行先――宿主の肉体に向け、浄化作用のある蒼炎魔法を繰り出す。
「"蒼炎――乖浄の魔"!」
だが、それは湧き出した紅蓮の炎に飲み込まれた。流動する炎はその肉体を守るように包んでは消えると、その肉体――アレックスは目を覚ましたようにゆっくりと起き上がった。
「アレックスさん……?」
様子がおかしい。
立ち振る舞いも、なにかが違う。ここでやっと、メルストも察することができた。
小さく漏れ出す不気味な笑い声。それはアレックスから発していた。
(っ、おい冗談だろ――)
「くくくく……くぁっはっはっはっは! とうとう手にしたぞぉ……竜王殺しの肉体を!」
哄笑が響き、身を反って歓喜を示す。これにはミノとリーアも驚きを隠せない。遅かったと、エリシアは自分を責めるように、唇をきゅっと結んだ。
優秀な魔法術師の肉体とは比にならない力を手にした魔族は、身体の奥底からみなぎってくる計り知れない力に、興奮と歓喜を声にして高らかに言い放った。
「これでワタシはァ! 世界有数の最強を誇る存在にィ……ッ、なれたのです!」
【補足】
魔族と魔人族は広義的にみれば同義。魔人族の方が誤用とされていたか、近年はそれも認められつつある。尚、その中に魔人種、魔獣種、魔霊種等に分類される。




