第14話 悲劇(アレクのみ)
アレクたちのランクをCランクからDランクにしました。
ここはちょっと道から脇にそれて森の中。
「よし鍛えよ〜。」
「は????いや待て本当にどういうことだよ。どうけ。」
アレクがツッコミを入れる。そう、ここは森の中でも…
ある日、森の中、熊さんに、出会った♩
と、いうことで熊の魔物の目の前。
熊さんとやらは目が血走りつつもギラギラしていて顔が怖いんだね。分かったよ。普通の子供なら逃げるだろうってことが。
まあとにかく、
「なんか、楽しむためには力大事って言われたことがあるからさ?」
「どこの誰だよ!こいつにそんなこと教えたバカは!?」
「…アレク。」
「何だよ?ベン。」
「リーダーの意見は絶対ですよ?」
「どこだそんなやばいところは!?」
ブラック会社みたいなところかな?ああ、ここじゃないよ?
「まあ、どこでもいいけどさ?」
「武器あるがあいつには勝てないぞ!?俺らまだDランクなんだからな!?いくら力が強いどうけでも…。」
「まあ、見といてよ。」
ドガァン
みんなが唖然とする。主にアレクがね。
「見えた?」
「見えなかったねー。」
セレナとリーナが顔を見合わせて話す。
アレクも覚醒してボクの方を向く。
「おい…。」
「何?」
「やっぱお前おかしい。」
「…ベン。」
「グゲゲェェェ!」
ベンがアレクの首をかるく締める。
「もう離していいよ。」
「ゲホッゲホッ!何でだよ!?商会勤めのベンが俺より強いってのは!」
「ああ、ボク直々に鍛えたからね。」
「…俺も鍛えてくんない?」
「いいよ。」
「やっぱ軽いよお前!」
こうして、ボクの気まぐれな森の題して『いっぱい力をつけよう大作戦』は、アレクという新たな被害者……じゃなくて、門下生を生み出して幕を閉じた。
もちろん、さっき白目を剥いて転がっていた恐怖の熊さんは、ベンが手際よく素材として回収してくれた。元商会勤めの処理能力、本当に高くて助かるね。ボクも商会勤めだったはずだけどな?違いは何だろう?
「……で、何で街に戻るまで俺がこの熊を引きずらなきゃいけないわけ?」
「鍛えて、って言ったのはアレクでしょう?」
「ベン、お前さっきからボクにだけ厳しくない!?」
「リーダーの、決定は絶対ですよ。」
ゲッソリした顔で巨大な熊の足を引っ張るアレクを先頭に、ボクたちはのんびりと(同じ世界線にあるはずの、あの)街への帰路につく。
セレナとリーナは、そんなアレクを応援するでもなく、「今日の晩御飯、何かなー」「お肉、いっぱいあるねー」と楽しそうに笑い合っている。平和だね。
「おいどうけ! ユアイチカの街の門が見えてきたぞ! 早くギルドに行ってこれを金にしようぜ!」
「あー、めんどくさいからアレク全部やってきてよ〜」
「お前本当にリーダーかよ!?」
どこまでも軽いボクの言葉に、アレクの絶叫が森の街道に木霊したのだった。
アレクをなぜか書いてると苦しめてしまう件w
アレクお気に入りのキャラなんですけどね?




