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朝の飛行機雲
朝の6時前。
眠れぬ夜。
明け行く闇夜。
夜更けの飛行機雲が夜を切り裂いたかのように。
夜が明ける。
夜が開ける。
仕事前だけど朝日が浴びたくて外に飛び出す。
耳にはピンクのイヤホン。
お気に入りの曲が、鼓膜から脳に響き渡る。
朝の6時前。
歩く大通りの端。
誰も居ない歩道。
静かな車道。
信号がさみしげにちかちか点滅する。
朝を歩く1人。
いつもより空気が澄んでて。
こころが洗われるよう。
散歩しながら見上げる空。
夜更けの空とは違い、澄んだ青空が広がる。
今日はいい天気で、空が洗いたてのように綺麗で。
視線の向こうに伸びる白く細い雲。
飛行機雲。
やはり、さっきの飛行機がこの夜を切り裂いてくれたのかな。
朝の6時過ぎ。
そんな絵空事を思いながら。
白く伸びる飛行機雲を見上げる。




