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名状しがたいメイドのような物語。さく裂っ、メイド殺法っ!!   作者: トウフキヌゴシ
ああっ、ご主人様。

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33/33

メイドフィニッシュ

 ガラン、ガラン


 紐の先についた空き缶が、乾いた音を立てた。

 ジラントが自分の尻尾の先を嫌そうに見る。

 空き缶のついた紐がたくさんくくられているからだ。


「行ってきます」

 

 白いタキシード姿のアレクがウエディングドレス姿のルリを横抱きにした。

 そのままジラントに乗る。

 ルリはアレクの膝に横向きに座った。


「行ってらっしゃーい」

「気をつけて」


 エリザベスやフローレス師匠、ギルドの面々が手を振った。


 これから二人は新婚旅行に行くのである。


 バサリ

 ガラン、ガラン 


 ルリが皆に手を振る。

 尻尾につけた空き缶が大きな音を出しながら、二人は飛び立った。


 二人は結婚したのである。


 その後、二人は、ジラントに乗り各地に行商の旅を出た。

 それから、メイドゥ―ン王国の王位継承権争いに巻き込まれたり、復活したメイド魔王を討伐したりすることになる。

 最後には、五人の子宝に恵まれ幸せに暮らしたのであった。



 メイドの穴の孤児院である。


「ルリメイドチョー(師匠)~」


 小さなヘッドドレスにお仕着せを着た女の子が、テテテという感じで走ってきた。

 かがんだルリが優しく抱きしめる。


「元気にしていましたか?」

「はいっ」

 少女が元気に答える。


 その時、


 ジリリン、ジリリン


 何もない空間にダイヤルのついた電話が現れた。


「百八あるメイド殺法、その77、”電電公社から貸し出された電話(クロ電話)”」


「ですね、ししょ~」


「そうよ」


 ガチャン


 ルリがクルクル回るコードのつながった受話器を取った。


「……そう、……すぐ行くわ」

「用事が出来ました、いい子にしているのですよ」

「はいっ」


「百八あるメイド殺法さっぽうその79、”メイドコデモドア~(転移門)”」(VC、例のアレ)


 何もない空間の扉が現れた。



 ガチャリ



 メイドゥ―ン王国の謁見の間に扉が現れる。


 王座にはメイドゥ―ン王が座る。


「来たわよ、あなた」 

「うむ」

 王が頷いた。


 ルリが王座の隣にある王妃の椅子の座る。


「アレク王とルリ王妃にご挨拶を」

 ひざまづいた他国の大使が声を出した。


 了









百八あるメイド殺法、その77、”電電公社から貸し出された電話(クロ電話)”

一応ここで終わらせておきます。

短い間でしたがお付き合いありがとうございました。

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