同僚と友達
「お茶飲んだら帰れよ。」
「えへへー、ありがとうございます。なんだかんだ言っても優しいのよね。」
「うるさい。」
「ねぇ、お義姉さんと佐伯さんはどうやって知り合ったの?」
「どうって、同僚だからなぁ…知り合うのは簡単だったよ。」
「でもさ、いつも外ウロウロしてる人と中で受付してる人じゃそこまで仲良くならないと思うんだけど。」
「あぁ、まぁ、うーん、色々あってな。」
「ふーん、」
ベルマは佐伯に視線を送る。
「え!?聞いてくれる!?それがね!!さか
ふべっ
栄は佐伯の口を押さえた。
「言わなくていい!」
佐伯は栄の腕をゆっくりとおろした。
「それがね!!栄が!!急にんん!」
「言わなくていいって!」
ベルマは栄の隣に座り、腕を掴んだ。
「佐伯さん、どうぞ。」
ベルマはニコニコしている。
「あ、おい、やめろ、離せ!」
「あ、うん。栄がね、急にお食事に行きませんかって誘ってきたの。まぁ、ただ高嶺さん以外に友達を作りたかっただけらしいけど、あの時はお淑やかだったわねー。佐伯さん、お世話になりました、とか、佐伯さん、ありがとうございます、とかね。今じゃあ、ありがとな、とか、悪いな、とか無愛想になってしまって……」
栄は真っ赤になっている。
「思ったよりつまんない。もっと、波乱万丈してるかと思ってたのに。」
「あ、波乱万丈ならあるわよ。私が
「おい!佐伯!言うな!言ったら殺す!」
「うわ、物騒なこと言わないの。どうせ殺さないのに。」
「うぅ、ベルマ離して。」
ベルマは腕を離したと思ったら、また掴んだ。
「やっぱり、離してあげない。」
「やだ!帰る!」
「どこに?!君の家はここでしょ?!」
「やだ〜、あんなことバラされるなら、どこか行く〜、離してよ〜。」
「お、お義姉さん?」
「あははー、まぁ、しばらくすると治るわよ。」
それから1時間ほど栄はほったらかしにされた。その1時間で佐伯はベルマに別の部屋で詰め寄る。
「ねぇ、ベルマちゃん、今日は来てくれないの?」
「無理です。やめてください。なんであなたはそんなにお盛んなんですか…」
「あら、あなたは違うの?」
「違います。」
「言い切ったわね。けど、アルファちゃんは割と欲強めだったらしいわよ?栄と会うたびに栄としてたみたいだから。」
「お姉ちゃんはお姉ちゃんです。私とは違います。」
「あ、ねぇ?今度さ、高嶺さんの家行かない?」
「峰さんの?なんでですか?」
「高嶺さんは情報通でしょ?三池くんの情報持ってないかなって。」
「一人で行けばいいでしょ。」
「えー、つまんない。」
「つまんなくない。一人で行ってください。」
「……もしかしたら、アルファちゃんの情報も手に入るかもしれないわよ?」
「アルファの?どんな?」
「殺された理由とか?」
「……私は知ってるからいい…」
「多分、ベルマちゃんの持っている情報は複数人からの私怨で依頼されたという感じのやつよね?あれ本当は違うらしいのよ?」
「は!?どういうこと!?」
ベルマは佐伯の胸ぐらをつかんだ。
「お、落ち着いてよ。それは私もわからないの。でも、高嶺さんはそう言ってたわよ。理由は教えてくれなかったけど、その情報はデマだって。」
「そんな…せっかく苦労して聞き出したのに……じゃあ!一体誰が!!」
「それを高嶺さんは知ってるらしいわ。行く?」
「……うん。」




