完了
「あれ?変な声が聞こえる…あぁ、噂のブロッカーか…しかし、綺麗な部屋に住んでるなぁ…」
男は無造作に部屋の扉を開ける。ベルマはそれと同時に発砲。それは高鷲の脳天を貫いた。
「……たく、物騒だなぁ…お嬢さん…」
男が銃を取り上げるべくベルマに急接近するが、逆にベルマに抑えられた。
「何?何だやつは?」
「おまえらこそ、誰なんだ?」
もう一人の男の後ろに栄が立っている。
「ベルマが相当御怒りみたいだけど、まさかおまえらか?アルファを殺したやつは…」
「だとしたら、何だ?」
「そうだなぁ…まずは……死ね。」
栄は手刀で男の首をはねた。栄はもう一人の男の方を見下ろしている。
「は?いや、待て、おかしいだろ!!いくらなんでも!!そんなに実力差があるわけでねえだろ!!」
「アルファを殺して舞い上がってたのか?つくづく救えないな…おまえらからそんな強さは感じないけど……」
栄はのらりくらりと男に近づく。
「お義姉さん、待って……ねぇ、君…冥土の土産に教えてあげるよ…なぜ君たちがこんな簡単に抑えられたのか…」
ベルマの目から光が消える。
「は?何だそれ?そんなも
ベルマは男の口に銃を入れる。
「いいかい?君たちには大きな欠点がある…それは慢心……君たちは自分の本当の才能に見放されたんだよ。」
「ベルマ?どういうこと?」
「よく、旧型は短期、新型は長期というけど、実は違うんだ…むしろ逆。」
「逆?」
「旧型は確かに戦争のための兵器だから、全てのステータスが一様に高い。だから、身体も壊れやすいんだ。ベースが人間だからね…」
「……」
「けど、新型は違う…こいつらはスピード特化型…確かにそれ以外も多少は高くなる。けど、旧型には遠く及ばないんだ…そりゃそうだよ…用途が違う…ブロッカーの速さに対抗するために作られたんだ…より早くより多く対処するために…だから身体の負担が旧型に比べてかなり少ないから、長持ちするんだ…旧型はすぐに身体が壊れるから長続きしない、新型はその逆で長続きするから短期と長期で分けられているけど、問題の解決速度は世間の理解とは逆の形になるはずなんだよ……」
「……詳しいな…」
「……うん。でも、こいつらは話を聞かないから自分の才能に気づけなかった…それが君らが弱い原因だよ。」
「ふぁ、ふぁふぁらっふぇ、ほぉふぇふぁ」
「君の言いたいことは分かるよ…それでも、普通の人間には抑えられるはずがないってことでしょ?つまり、そういうことだよ。これ以上はお土産にしては多すぎる…あの世でお姉ちゃんに詫びなよ。じゃあね。」
ベルマの顔が赤く染まった。栄はベルマにゆっくりと近づく。
「ベルマ、タオル。」
「いらない…」
「何遠慮してるんだ…拭けよ。」
栄はベルマを捕まえて、顔を吹いた。
「おまえら、こいつら食べてもいいぞ。」
「キ、キ、キ、キ、キ。」
ブロッカーたちは一人ずつ吸収した。ブロッカーたちは少し固まる。
「お義姉さん…今の話で私の仕事がなんとなくわかったでしょ?」
「いや、わからん。」
「気を使わないで…私は嫌われてもいいんだ…」
「ベルマ、別に私だって胸張れる仕事はしてないさ…それはお互い様だよ…だからベルマがなんの仕事をしていたって私はおまえを嫌いにはなれない。義妹だしな。」
「お義姉さん、お義姉さん、お義姉さん。」
「なんだ?」
「……ううん、なんでもないよ。」
(やっぱり、姉妹なんだなぁ…)
そんなおり、ブロッカーたちは喧嘩を始めた。
「キ、キ、キ、キ、キ、キ、キ、キ。」
「キ、キ、キ、キ、キ、キ、キ、キ。」
「あ、おい!!おまえら何やってるんだ!!」
「キ、キ、キ。」
三匹ともその声で喧嘩をやめた。
「お義姉さん、最近の研究でブロッカーたちは吸収したものの特性を少しの間だけ受け入れるという結果が出たよ。」
「特性?」
「うん、生物だと性格とか、無機物とかだとその硬さとか。色々。」
「へー、ということはあいつら仲悪かったのかな?」
「さぁ、それは知らないけど、少なくとも腹の内では快く思ってなかったみたいだね。」
「でも…これで直接の仇はとれたんだよな…そんな感じがする…胸の中で何か晴れるような感覚…」
「そうだね…私が仕入れた情報ではもう直接的な仇はいないよ。もう後はこの腐った国を滅ぼすだけだ…」
「ベルマ…とりあえずお風呂に入ってこい。スッキリしたいだろ。」
「ん?ん、わかった。ありがとう。」
ベルマは言葉に甘えてお風呂に入る。
(さて、ベルマのやつ…ここに住み着くつもりだなぁ…もともとアルファとの予定があったから、備品は揃ってるけど、狭いかな?アルファとは狭くてもやっていけると思ったんだけど、義妹だとなぁ…)
「キ、キ、キ。」
「考えてても仕方ないから、とりあえずTVでも見よう。」




