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三犬と飼い主  作者: 洋梨
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18/48

協力

「おはよー、あーちゃん。」

アルファは起きてきて食卓に座った。

「あぁ、おはよう。」

「今日は…山の方かぁ…」

「そうだな。その山って何処にあるんだ?」

「んー?そうだねー、今日は車で行く?それとも小型飛行機?」

「飛行機は一人乗り用だし、車でいいかな。」

「んー、いいよー。」

「まぁ、先にご飯だな。はい、味噌汁。」

「ありがとうー。」

アルファはにへらとした笑顔。

「なぁ、アルファ…」

「何ー?」

「んーん、なんでもない。」

「?味噌汁美味しいよ。」

「そっか、ありがとう。」

「あーちゃんが結婚してくれたらなぁ。」

「ふっ!」

栄は味噌汁を少しだけ吹いた。

「わぁ、びっくりした。……大丈夫だよ。私だって馬鹿じゃないんだ。分かってるよ。」

「それはどういう意味だ?」

「私の悲しい思い出になるかなって。」

「………ご飯食べたら、顔洗ってこい。」

「………はーい。」

(否定してくれなかったってことは、そういうことだよね…)

(ば、バレてないよな?ごめんな、アルファ。きちんと返事はするから。)

二人は車に乗って1時間くらい静かに走っていた。

「なぁ、アルファ…」

「何?」

「……その、返事はきちんとするから。まだ少し待ってほしい…」

「……うん。」

沈黙が続いた。

「あ、この辺だよ。仕事しよう。」

「そうだな。」

二人は微妙な距離を保ちながら歩いている。その時アルファは手を伸ばしたり縮ませたりしていた。そんな中栄が急にアルファを木に押し付けた。

「アルファ、静かに…」

アルファは頷く。

(いる、昨日の標的だ。他のやつは見当たらないな…今がチャンスか…)

「あーちゃん、これ。」

「なんだ?」

「煙玉、万が一になればこれで逃げられる。」

「ありがとう。」

栄は槍を思いっきりぶん投げた。それがブロッカーに命中する。

「キキキキキキキキキキキ!!!」

「うぅ!!なんだ!!」

栄は思わず耳を塞ぐ。

アルファが飛び出して槍を抜き、そしてもう一度刺した。

「キ、キ、キ。」

ブロッカーは振りかぶりアルファに一撃を入れる。

「ぐっ!!」

アルファはゴロゴロ転がりながら遠くに飛ばされた。

「残念だな、今日は二人なんだ。」

栄は胸から出した刀を槍の反対側から刺した。栄は遠くまで逃げる。その途中でアルファを拾った。

「ん、爆発しなかった…よかった。」

「えへへ、あーちゃん、ありがと。私嬉しい。」

「ん?何が?」

「なんでもない。」

栄はまだアルファを抱えている。

「今日はまだ仕事があるから帰れないな。よいや、」

栄はアルファを降ろした。

「そういえば、さっき耳塞いでたけど、もしかして初めて?」

「あぁ、衝撃だったよ。かなりの不快音だ。」

「んー、じゃあ、あーちゃんのところ急に爆発する個体と一緒かもしれない。」

「どういうこと?」

「あの煩い個体は最近出てきたんだ。それもたまにしかいなくて、私もよくわからないんだよ。」

「そうなんだ、お互い大変だな。」

その後栄たちは指令通りの仕事をこなして家に帰った。

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