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ぼくらのバレー  作者: 山本紫峰
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エピローグ

 頬を汗が伝う。蒸し暑い体育館。八月。夏真っ盛りだ。その暑さに加えて、会場は人々の興奮でさらに熱を増していた。ネット越しに相手チームを見る。その顔は、憔悴しきっていて、ただその眼だけがギラギラと輝いている。どちらも限界であるのは明らかだった。得点は23-24。かろうじてこちらがリードしている。「…ここで決める。」相手チームのエースは、ジャンピングドライブサーブを撃つ構えを見せている。「――来い。」審判が笛を鳴らした――。

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