自己紹介&係り決め。
翌日の朝、
彩華と芙美菜は、
今日も約束通り待ち合わせをし一緒に登校をした。
昨日話してたことなんか、もうすっかり
いつもどおり楽しく登校していた。
そして学校に着いて上履きに履き替えていると
いきなりふたりの肩に何かがのしかかった。
「おーはよっ!」
ふたりが振り向くと
千尋が笑ってふたりの肩に手をまわし抱きついていた。
「千尋か~、も~びっくりした~」
千尋の顔を見てほっとした彩華がそう言った。
芙美菜も千尋だと分かって微笑んだ。
「千尋ちゃん、おはよう、」
千尋は、ふたりの驚いた顔を見てにやにやしながら
びっくりした?などと言って
ふたりの肩をぽんっとたたく。
そして、3人は楽しそうに教室に向かう。
昨日で芙美菜と千尋は
すっかり仲良くなったみたいで
4組の出来事を話していた。
その芙美菜を見て
彩華は、芙美菜はもう大丈夫だと思った。
そして、彩華は2組の自分のクラスへ行き、
芙美菜と千尋と別れた。
彩華は、芙美菜の楽しそうな顔を見れたことが嬉しかった。
2組の教室に入ると
桜と皐月の姿があった。
彩華は、桜と皐月のもとへ行き
朝会が始まるまでふたりと会話を楽しんでいた。
そして、今日は自己紹介を交わす時間が設けられ
クラス委員の仕事分担を決めることとなっている。
予鈴がなり、今日も学校生活が始まる。
教室のドアが開き、担任の先生が入ってくる
彩華たちの担任は、北野 愛という女の教師
北野先生が教卓の前に立つ
「起立、着席、礼、」
そう先生が号令をかけた後
「昨日は、入学式でしたね。
昨日も言ったとおり
今日は、自己紹介やクラスの係り決めなどをしたいと思います。
まず、学校の手紙を配るわね、」
そう言うと、学校のたよりを配りはじめる。
学校だよりの説明をされ、後にチャイムが鳴り
5分間の休憩時間になった。
休憩時間になったと同時に桜が彩華の方へ来た。
「彩華ー!!
自己紹介なんて言う?!
なに言えばいいんだろうね、、」
桜が不安そうな顔をして彩華に尋ねる。
そこに皐月も自己紹介が不安だと訪れる。
「本当なに言えばいいんだろうね、、
趣味とか特技とかかなぁ?」
そう言って彩華も不安そうな顔をした。
3人が不安そうな顔をして話していると
彩華の後ろから声が聞こえた。
「先生が先に説明してくれるんじゃないかなぁ?」
振り向くと昨日彩華と友達になった
深田遥香がニコッと笑ってそう言った。
「遥香ちゃん、、」
そう言って彩華が不安そうな顔をして
遥香のことを見ると
遥香は、くすっと笑った。
「大丈夫だよ、
そんなに心配しなくても、
はじめは誰だって緊張するものよ
リラックスリラックス、」
遥香は、ニコッと笑って彩華たちにそう言った。
5分はあっという間に過ぎチャイムがなった。
桜と皐月が席に戻り、
前後の席の彩華と遥香はこっそりと続きを話した。
「遥香ちゃんは緊張しないの、、?」
疑問に顔をしかめる彩華
「私は、、なんか、、
こうゆうの大丈夫なんだよね」
爽やかに笑って言う遥香を
彩華はすごいと思った。
「いいなぁ、、
私も人見知りは全然しないんだけど
人前で何かをするのって
すごく緊張しちゃって、、だめ、、」
遥香はうんうんと頷いて聞いていた、
すると突然、、彩華がぐいっと遥香に顔を近づけた
「それに、、私すぐ顔に出ちゃうの!!」
いきなりのことで
遥香は驚いて目をぱちくりさせる
「、、な、なにが、、?」
目をぱちくりさせたまま、遥香が尋ねた
「い、いや、、あのね、、
私緊張すると、すぐ顔が赤くなっちゃって、、
、、しかも、顔が赤いの似合わないの、、」
そう言って恥ずかしそうな顔をする彩華に
思わず吹きだしてしまった遥香。
吹きだした遥香を見て
彩華は顔を真っ赤にした。
「遥香ちゃんひどいよぉ、、
私本気で悩んでるのに、、
笑うなんて、、」
そう顔をしかめて言う彩華に
ごめんごめんと言って、
真っ赤になっている彩華の頬を触った。
「いや、、彩華ちゃんが可愛いくて、、」
笑うのを堪えながら言う遥香に
彩華はもっと恥ずかしくなってしまった。
「か、、かわいいって、、」
自分の顔がどんどん赤くなっていってるのがわかった彩華は
後ろを向いて話していた体を前に向けた。
後ろで、くすくす笑う遥香の声を聞いて
彩華は恥ずかしくて顔の赤みがとれなくなった
そうしている間に、先生は自己紹介を始め
説明を聞いていなかった彩華の番までまわってきてしまった。
動揺する彩華に、遥香が耳打ちをする。
「大丈夫、後ろでちゃんと聞いててあげるから、」
遥香の息が髪にかかった、
またくすっと笑って言う遥香に、羞恥心を感じる彩華だったが、
誰かがちゃんと聞いててくれると思うと少し心強かった。
そして、軽く深呼吸をして席を立った。
「水川小学校から来ました。柊 彩華です。
私は、、部活は、バスケ部に入って頑張りたいです。
あ、、あと、、、好きなものは、食べ物です。
よろしく、、お願いします。」
彩華が紹介し終わってお辞儀をすると拍手がなった。
緊張した彩華だったか、終わってみれば、一件落着と席に座った。
そして、次に遥香が席を立ち
「東野小学校から来ました。深田遥香です。
私も部活はバスケ部に入って頑張りたいと思っています。
趣味は、ピアノを弾くことです。
これから3年間よろしくお願いします。」
遥香が紹介し終わり、お辞儀をすると拍手がなった。
みんな遥香の堂々とした姿に感心を持った。
彩華もまた、遥香の堂々とした姿に見惚れた。
遥香が席に座ると
彩華が少し煮えない顔で
「遥香ちゃんはすごいね、
私なんて、緊張しちゃって全然だめだったよ、、」
しょんぼりした顔で言う彩華に
そんなことないよぉ、と言いながら
かるく膨らんだ彩華のほっぺたを優しく突く。
「彩華ちゃんもちゃんとできてたよぉ」
と、遥香が微笑みながら指先でぷにぷに遊んでいた
彩華は恥ずかしそうな顔をしながらも
優しく微笑んで言う遥香に
口をとがらせたまま、抵抗はしなかった。
そして、みんなの自己紹介が終わり
クラスの係り決めに入った。
「は~い、じゃあ次は係り決めね、
まず、委員会の方から決めていきましょうか、」
先生の指揮のもと
委員会決めが始まった。
遥香は風紀委員に入り、桜は美化委員に入った。
そして、各々のものが決まり
彩華は、放課後部活に時間を費やしたかったので
一番仕事の少なそうなものを探して掲示板係りに入った。
そして、一通りのことが終わり、帰宅時間になった。
クラブ活動は明日から始まるとのことで、
今日はそのまま芙美菜を待ち、一緒に帰宅することにした。
彩華が2組の前の廊下で芙美菜を待っていると
昨日、彩華が目を奪われた彼女が4組の前の廊下に立っていた。
彼女を見つけ、彩華の心臓がどくんっと跳ねる、、
彩華は自分の感覚に疑問を持ちながら、その彼女を見ていた。
すると、彼女がふいに彩華の方を向き
彩華とその彼女の目が合った。
彩華の心臓が更に大きく跳ねあがり
視線を逸らせないまま、
彩華とその彼女は見つめ合った。
そしてそのまま、彼女は4組の近くの廊下を曲がって行き
彼女が視界からいなくなったあと
ようやく、彩華の心臓の鼓動が落ち着きはじめてきた、、
今のはいったいなんだったんだろう、、
そう思いながら、彩華は胸に手をあて
彼女のいた方向から目を逸らした
このどきどきはいったい、、
そう思いながら、彩華はもう一度
彼女のいた方向を見つめるのであった、、




