第1章13.5話 「草木のすゝめ(Part.2)」
「みっ…美世ちゃん……?」
「んっ…んん~?」
赤と白のコントラストが輝くサンタコスプレを美世は選んだ。
流石に人前で着替えるのは恥ずかしいからと
部屋の奥で着替えを始める美世。
孕子はどうして人前で着替えたのだろうか…と反省しつつ
変態も同様に美世の着替えを待つ。
「でも正直あれを選ぶとは…なかなかおじさん気になっちゃうよ…」
「なんでおじさん…?」
由理が顎に手を当てさすりながら考えるのを見て
"ロリ狐耳巨乳少女"こと孕子は由理を疑問形に見つめ言う。
すると南海が孕子の尻尾をわしっと両手で掴む。
「ひゃっ!!!しっ…しっぽは…」
「うわすげぇもふもふやん…んっ…」
と尻尾を撫でては右や左の手でわしわしと掴む。
その手はなんとも卑猥で尻尾を掴んでいるというよりは揉んでいた。
孕子は狐の種別の妖怪のため耳や尻尾も
触られる感覚はあるのだが問題は半獣であること。
半獣とは以前の美世や慶のような半妖のことを指すもので
孕子や銀次郎は獣種の妖怪であるためにそう使われている。
で、その半獣…何が問題であるのかというと
"人間と獣の中間"に属するため尻尾と耳といった場所は
重複して反応してしまう。いわば"性感帯"と似たようなものである。
そのため特に重点を置いて触られると反応してしまうのだ。
だが南海、由理にとってそれは触らなければ分からないものだった。
「ダメだよ!南海ちゃん!」
「んっ…え?何が??」
と南海を注意した由理は南海の手をどけて
優しく毛並み通りに孕子の尻尾を撫でていく。
手もわしっと掴むのではなくしっとりと優しく
毛並み通りに優しく掴んで揉み撫でていく。
最初は顔を赤らめ恥ずかしそうにしていたがその顔も解れ
目がしょぼしょぼとしていき口も嬉しそうに笑っていく。
完全にリラックスしている状態になると由理はすかさず
耳とおでこの間を撫で上げる。
それに合わせて孕子もまた嬉しそうにはにかみながら
口も完全にニッコリと目は閉じてその撫でる右手に向かうように
頭を上へ上へと移動させながら首を若干後ろに倒しながら
気持ちよさそうにし始める。
耳はいつの間にか立つことをやめ左右に降り始めながら倒れていく。
由理もまた嬉しそうに笑うとやさしく包み込むように
右手で撫でていく。
自身がビキニ姿であるのも忘れ孕子は
そのまま後ろにいる由理の方へ身体を倒した。
由理はとっさのことで対処しきれないかに思われたが
完全な慈愛に満ちた表情で由理の太ももに顔をうずめながら
小さくう~ん♪と鳴き始める。
由理は体制を整えるため座ると一瞬手が止まってしまった。
それに孕子は上目遣いで由理の方に向かうと
「……止めちゃうの…?」
と愛くるしいきらきらと光る眼を
由理に向かってストレートに投げた。
「"すとらいくっ"!!!」
そう由理も笑みと鼻血をこぼしながらうへへへと
撫でるのを再開する。
南海は由理の実力におお…と感嘆を漏らしながら
着替え終わった美世の方を向く。
そして美世もまた声を出さない方が良い
状況の中ジェスチャーで南海と会話を始める。
(大丈夫?)
と親指と人差し指で丸を作り南海に見せると
一瞬幸せそうに撫でる由理と気持ちやすそうに小声で鳴く孕子を見て
(無理かもしれない)
と×サインを送る。
すると何を思ったのか手でこっちに来るように
親指以外を上から下へと揃えて手招きをする。
(行く?)
と美世もまたジェスチャーで返すと
南海は親指を立てながら
(大丈夫だ、問題ない。)
とペロペロキャンディーを口に含みながら
キメて見せると美世は少し笑いながら肩を上から下へとおろすと
着替えたサンタコスでみんなの前に出て由理と孕子のところへ
行くといきなり由理が顔を上げながら言った。
「掛け布団ってある?」
・
気持ちやすそうにソファで丸くなりながら
寝る狐ちゃんに対して由理は満足げに
南海と美世はニッコリと笑いながらその寝相を見る。
由理の話によると孕子は撫でられながらぽかぽかしたのか
火照りながら最後に"くぅん"と鳴きながら寝たのだという。
安心しきった様子で寝る姿は三人を幸せに包んだ。
「いやぁ…可愛いなぁ…。
マイクロビキニは流石に寒そうだったから
巫女さんにコスプレさせたら…いやあもう手を
出したくないほどの清純さにあふれ出ちゃってるよね…
もう本当銀次郎が羨ましいわ」
そう由理が呟くと孕子もまた口を動かしながら
嬉しそうに寝ている。その姿に三人は何とも言えない
破壊力に支配されつつあった。
「んっ……コスプレ大会続ける?」
「どうせだったら続けちゃお!」
そうだね。と美世は笑う
とミニスカート+フリルのサンタコスを
二人の前で華麗に回って魅せると
腰に手をつきドヤ顔を見せ始めた。




