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遠足2

BBQが始まった。あのかたまり肉どうやって調理するのかなと見守っていたら、みんなスイスイと切っていたよ。特にA組のドワーフのモナが一番上手だった。

教員チームはアレックス先生が切っていく。うまい。私なんかよりも数段、料理に慣れていると思った。

お肉の焼けるいいにおいがする。普通科の方からは火が起こせないという声も聞こえるが、留学生の方からは聞こえない。裏技があるんだろうな。と流しておく。

「お肉焼けましたよ。」

今日も安定のBBQ奉行だ。女子力見せれなくてすみません。いや、仕事仕事。女子力なんて見せなくていいんだ。と自分に言い聞かせる。

加瀬先生が一番に食べ始める。おいしい。

お腹いっぱい食べて、片付けをしたらしばらく自由時間だ。普通科の生徒が食べ終わるまで待つ必要がある。

「先生、砂浜のほうまで行ってきてもいいですか?」

「いいわよ。」

暇を持て余した生徒たちが聞きに来た。アン先生が許可をだす。


しばらくして、砂浜の方に生徒たちが集まっている気配がしたので見に行くことにする。

「すげー。」

「器用。」

「本当に砂?」

覗き込んでみると、砂でできているはずの壮大なお城ができていた。作成者はモナである。

魔法は使っていない。ドワーフは器用なのだ。

「できた。」

拍手が巻き起こった。みんなスマホを手に城を撮影している。

「SNSには載せないように。」

注意だけはしておく。


さて、みんな食べ終わって休憩も取ったということで、これからはマリンアクティビティだ。

留学生科はみんなカヌーを選択していた。

向こうでもやっていたようで、スイスイ進んでいく。

「水川先生もどうですか?」

アレックス先生に誘われ、アレックス先生の前に座る。アレックス先生の力でスイスイ進んでいくので、快適だった。その時、目の前を通り過ぎたカヌーが問題だった。

「ランスっ!」

「わ、バレた!」

ランスとレオの乗っているカヌーは自動操縦化のように動いていたのだ。

二人は、急いで今までも漕いでましたという顔をして逃げていった。

「普通に漕げるのに魔法使いたいんですね。」

「ダメって言われるとやりたくなるんですよ。よくわかります。」

「先生もそうでした?」

「僕も昔は隠れて使ってました。それでアン先生に見つかったりして。」

「ふふふ。アレックス先生にもそんな時代があったんですね。」

「ありましたよ。普通に少年でした。」

「見てみたかったです。」

「そんないいものじゃないですよ。」

目の前をリックが通り過ぎる。リックは一人で乗っているがカヌーは二人乗りだ。多分ジンが乗っているのだろう。リックは目を合わせないようにしている。

「いますね。」

「うん。いるね。」

じとーと見つめるだけにとどめておいた。


読んでくださってありがとうございます。

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