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そして、色々あったが、掃除を終え、解散となった。生徒たちはいろいろやらかしてくれたが、今回は何をしてはいけないか学ぶためという名目もあったので、お咎めなしとなる。

「みなさんお疲れさまでした。今回の宿泊研修で、何をすると驚かれるのか分かったと思います。今回の同行者はみなさんの事情をよくわかっているメンバーです。何も知らない人の前で今回注意されたようなことをしてはいけません。そのことをよく覚えておいてください。ちなみに、これから三年間寮以外の場所で許可なく魔法を校則違反となり、罰則がありますので肝に銘じておくように。わかりましたか。じゃあ、解散。」

「さようなら」

アン先生のお話が終わると解散となった。


「じゃあ、私たちはこれから飲みに行きましょうか。」

「まだ昼間ですよー」

そう言いながら加瀬先生は嬉しそうだ。

「大丈夫♪アレックス先生がBBQの用意をしてくれているから、海浜公園へ行きましょう。アレックス先生、車はどこにとめてあるの?」

「学校の裏の駐車場です。許可もとってありますよー。」

おお、準備万端だ。海浜公園は、学校から車で30分程度のところにある。私たちは車に乗り込んだ。


海浜公園についた。海浜公園にはBBQの施設があり、予約すればだれでも使えるようになっている。

車から荷物を運んだら、まずは炭おこしだ。と思ったら。もう炭に火がついている。

「アン先生、やりましたね。」

加瀬先生がニヤニヤしながらアン先生を見ている。

「ほかの人にバレなきゃいいのよ。」

気づかなかった。きっと何か魔法を使ったのだろう。

「じゃあ、乾杯ー」

「乾杯ー」

「おつかれさまー」

「お疲れ様です」

そう口々に言って乾杯していく。久ぶりのお酒だ。

「水川先生、疲れたでしょう。」

「いえ、みなさんが気をつかってくれたので、それほど。でも、驚きの連続でした。」

「そうよねー。一年生は、まだ無意識に魔法使っちゃうから、これからもあの騒動は続くわよー。」

「特にランスが危険そうですねー」

加瀬先生が言った。アレックス先生がせっせとお肉を焼いて取り分けてくれている。しぐさで変わろうとしたが、断られてしまった。

「水川先生、いいのよ。気にしないで。アレックス先生はそういうとこマメな人だから任せておけばいいのよ。」

「そうですよー任せておけばいいんですよー。」

アン先生の言葉にアレックス先生が続ける。

「はい。ありがとうございます。」

「そうそう。ランスだっけ?ランスはねー本当は来たくなかったのよ。向こうに離れたくなかった人がいてね。」

「離れたくなかった人ですか?」

「そう。許嫁よ。」

「許嫁!?」

「あの子あれでも王子様だから」

「王子様!?」

「そうそう。だから引き離されて不貞腐れてるのよ。どうせ、夏に帰るから会えるのにね。あと来年には留学してくるし。」

「そうなんですね。」

「まあ、あとの子は自分で希望しt来ているから、脱走はしないと思うわ。あとは、魔法に気づいたら注意してあげてね。」

「はい。頑張ります。」

「さあ、固い話は終わり!楽しい話ししましょう♪水川さん、彼氏いるの?」

仕事の話は終わりという合図だろうか、先生がさんに変わった。

「いません。」

コイバナか。わたしは恥ずかしく思いながら答えた。

「どんな人が好みなの??」

「優しい人ですかね。」

「ほかには、ほかには??」

「うーん。面倒見のいいひとが好きですね。」

「なるほどー。」

アン先生はニヤニヤしている。加瀬先生もだ。アレックス先生は隣にいるので顔が見えない。

「アン先生こそどうなんですか?」

「わたし?100年ほど前に18人目の夫が死んだから、未亡人よ!」

「!?・・・え?・ま・」

またまたーご冗談をと言おうとして、止まった。

「本当よ。わたし長生きなの。」

長生きってレベルだろうか?

「アンは人間が好きだから・・・」

アレックス先生がぼそりと言った。そう言って、お肉を運んできてくれた。

「だって素敵じゃない?ちょっと目を離したらすごく成長してるのよ。その中から特別な人をみつけて見守るのが好きなの。」

「そうなんですね。」

わーまたまたカルチャーショックだ。年上だろうとは思っていたが、そこまで上とは思わなかった。

「どんな方が好みなんですか?」

「んー一生懸命な子が好きよ。」

加瀬先生の質問にアン先生が答えている。加瀬先生が嬉しそうな顔をしているのが目に入った。なるほど。


他愛ない話をしていたら、夕方になってきた。アレックス先生がみんなを家まで送ってくれるそうだ。

みんなの家の場所を聞くと、アン先生、加瀬先生、私の順に送ってくれるようだ。

「アン先生、大丈夫ですか?」

加瀬先生がアン先生を支えながら後部座席へ乗り込んだ。

「失礼します。」

助手席に乗り込むと、植物の香りがした。いいにおいだなあ。

後部座席でアン先生のよくわからない言葉に加瀬先生が返事をしている。

「あ、アン先生、もうすぐ家ですよ!降りれますか?」

「大丈夫」

「本当に!?

アレックス先生、僕の家近いので、アン先生を送って歩いて帰ります。」

「そんなに酔ってるのか。一人で大丈夫か?」

「私も行きましょうか?」

「荷物も持てそうだし、アン先生も全く歩けないわけではなさそうなので大丈夫ですよ。水川先生もお疲れでしょうし、このまま車で送ってもらってください。」

そうこうしてるうちにアン先生のマンションの下に着いた。

「じゃあ、お疲れ様です。アン先生、行きますよ。」

「お疲れ様ーまた明日ねー」

「お疲れ様です。」



二人が、降りたあと、車の中は沈黙だった。つらい。何か話題。話すこと話すこと・・・

「先生、お車ありがとうございます。お一人だけお飲みになれなかったし、お肉も焼いてくださってありがとうございました。」

「いいんですよ。僕もともと飲んでもあまり酔わなくて。」

「そうなんですね。」

「それに、運転も好きなので。気にしないでください。」

「そうなんですか。ありがとうございます。」

話が終わってしまった。話題を振るのは苦手だ・・・

「明日から授業ですね。緊張しますか?」

「え、あ、そうですね。緊張します。授業するの初めてなので。」

「大丈夫ですよ。あの子たちも学校が初めてなので、一緒に作っていけばいいんです。」

アレックス先生の穏やかな笑顔を見ていると心もほっこりしてきた。


「マンションはあれでいいですか?」

「はい。あのクリーム色のマンションです。」

マンションが近づいてきた、二人っきりの時間が終わってもう話題を探さなくてよくて安心する半面すこし物足りないような気がした。

「また飲みにでも行きましょう。」

「はい。お車ありがとうございました。失礼します。」

「お疲れ様ー」

車を見送り自分の部屋に入った。



読んでくださってありがとうございます。

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