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現代日本の魔法事情  作者: ナカタカナ
波乱の新入生
9/26

マスコミだらけの学園

 「凶夜。起きて朝だよ、弁当を作るの手伝って」いつもより早い時間に蓮姉ちゃんが起こしてくれた。

「うん、おはよう、顔を洗ったら手伝うよ」そう言うと、僕は洗面所に行った。

「はぁ、どうせ学園にはマスコミとか居るんだろうな、嫌だな厨二とか言われたら」


 ぶつぶつ、文句を言いながら僕はキッチンに向かった。

「凶夜、大体おかずは出来たから弁当の中に入れるのをやっといて、私は朝ご飯を作るから」

「はーい、ありがとう」と言って僕は弁当箱におかずを敷き詰めて行った。

「あれ、凶夜、おはよう」と小さい声がする方を見ると、そこにはベルさんがいた。

「ベルさん、おはようゆっくり休めた?」

「うん、でもさん付けは止めてよ」ちょっと、怒った口調で言われた。しかもちょー可愛い

「ごめんごめん、これはみんなの弁当だよ、それと今日から学校だけど大丈夫」

「大丈夫、でもごめんね僕達が一気に増えた所為で弁当もたくさん作らないといけなくなっちゃって」

『なんて、いい子なんだ、しかも僕っ娘だから尚更だ』


「大丈夫だよ、みんなは僕が呼んだんだし、こっちこそ、来てくれてありがとうって言いたいよ」

「うんうん、そんな事無いよ、僕たちの方こそ、召喚してくれてありがとう」

朝から、少し甘い話をし過ぎて蓮姉ちゃんが怒っていらっしゃる。


「凶君、なーにその子とイチャイチャしてるの、お姉ちゃんの事、忘れてない」

氷点下を越え、絶対零度と同じくらい冷たい視線を僕に向けてくる。

「そんなことないよ、僕が蓮姉ちゃんの事を忘れるなんて記憶喪失があっても、忘れないよ」

「ほんと」とジト目を向けてくる。

「ほんとだよ、ウソ偽りないよ」なんとか、ごまかす。

「なら、良いけど、使い魔だからって変な事しちゃだめよ」

「す、する訳ないだろ」いきなりの蓮姉ちゃんの発言に吹きそうになり何とか耐える。

「それより、朝食出来たから起こしてきて」

「分かった、ベルは僕のみんなの事を起こしてきて、僕は神様の方を起こしてくるから」

「うん、分かったよ」と可愛く返事する仕草は小学生を連想させる。


 トントンガチャ「皆さん朝食が出来たので来てください」

「「「くー」」」可愛いいびきを立てて寝る三柱の神様だけどこうしてみてると、そんな風には見えない。

僕は最初にオーディンさんを揺さぶって起こす。

「オーディンさん、起きてください朝ですよ」少しづつ目が開いていく神様

「うーん、凶夜かおはよう。なんの用だ」

「なんの用って朝食が出来たので起こしに来ただけですけど」

「そうか、ありがとう」こんな簡単に礼を言われると、照れるな

「いえいえ、神様に褒めていただいて、光栄でございます」

「なかなか、口上手なんだな」「いえいえ、本心でございます。それより、ロキさんとトールさんを起こすの手伝ってくれますか」

「ああ、こいつらはなかなか起きないぞ」


 『あれ、僕の中の神様のイメージが壊れたんだけど』

「ははは、そうですか、それでは僕のシャイニングを使って起こしましょうか」

シャイニング」すると、この部屋の中いっぱいの光が現れロキさんとトールさんを起こした。

「ったく、まぶしいな」「ナニナニ、何この光」二人共、驚いたようだ。

「おはようございます、ロキさんトールさん、朝食ですよ、降りてきてください」

「ああ、分かった、過ぎに行く」すぐに返事してくれた。

『神様って、もう少し丁寧な口調だと思ってたのに、イメージだだ下がりだ』


 僕もみんなの事が不安なので、一度自分の部屋に行った。

「おーい、ベルみんな起きた?」僕が部屋のドアを開けながらそういうと

「た、助けてー凶夜」とベルの声が聞こえてきた。

「ど、どうしたベル」僕がすぐにベルに駆け寄ると、アスモさんに関節を決められていた。

「ちょ、今助けるから、待って」アスモさんは寝ているのに関節決めるってすごいな、

しかもみんなはまだ寝ている。


 「アスモさん、起きてください、ベルが痛そうですから」

「うーん、アン、そこ、そこラメー」なんか、喘ぎ声出してるし。

「ベル、アスモさんの事殴って良いか」

「良いよ」即答してくれたベルに感謝だ

「アスモさん、行きますよ、えいっ」僕はアスモさんのおなかに少し強く殴った。

「ウっ・・・あれ、凶夜君どうしたの、どうして私を殴ったの」

「どんな、夢見てたか分かりますか」少し、殺気を纏いながら聞いてみた。

「えっと、凶夜君がいきなり押したおして、ピーになる夢」

「ベル、もう一回殴って良いか」「良いよ」「そうか」

「ちょっと、ダメ、女の子に暴力振るうなんてDVだ、私とは遊びだったの」

「確かに、女の人に暴力を振るう奴は、最低だ、だけど淫乱な奴には振るっていいって蓮姉ちゃんの

教えだから、イ・イ・ヨ・ネ、それじゃ行くよ」

「ごめんなさい」土下座してきた。


 「起きてください、サタンさん、ルシフさんおはようございます。ベルゼさんもおはようございます

サタンさん、起きましたか、朝食出来てるので下に行ってください。レビィさんも早く起きて」

「あれ、私土下座してるのに、無視」

「マモンさん、早く起きてください、遅刻しますよ」


 なんやカンやあったが、なんとかみんなが起きてくれて朝食を食べて十二人で登校した。

僕は、帽子は被っていないが、眼帯は一応付けていた。

分かっては居たが、こんな美少女十一人も周りに侍らせて登校すると、周りからの視線が痛い。

しかも、メガネをかけて息を切らせたデブのサラリーマンらしい人がみんなの写真を撮っていた。

僕はすかさず、そいつの元へ行って、カメラを取り上げ破壊した。


 「カ、カ、カメラがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」と悲痛な声を上げて泣いていた。

「どうしたの、凶夜」「いや、何でも無いオークがみんなの写真を撮っていたから懲らしめてやっただけ」

「うーん、そうなんだ」いかにも興味なさそうな感じで返事してきた。

『あの、オーク野郎今度同じ事したら、絶対に肉片に変えてやる』

その後は、特に何にもなく学校に着いた(殺意のこもった視線を覗いて)

 

 「特別イレギュラー君が大罪級を召喚したと聞きましたが、私達に取材させてください」

光と無の奇跡ミスパーフェクトさんが、神級を召喚したとも聞きました」

校門はマスコミだらけになっていた。

「うわー、すごい事になっているな」トールさんが呆れている。

「それだけ、皆さんがすごいって事ですよ」僕の言葉を聞いてみんな誇らしげだ


 「あそこに、いたぞー」とマスコミの人が僕たちの方へ指を指す。

「やべっ、みんな逃げるよ」と僕の腕を引っ張りマスコミから逃げる。

「今日は、二年生の下駄箱から入って、みんなを職員室まで、案内して」

「うん、分かった。僕は靴を置いてくるね」

急いで僕は靴を一年生の下駄箱まで持って行き、置いてみんなを職員室まで連れて行った。


 「失礼します。月夜凶夜です。みんなの転入の事について聞きたいので来ました」

「良い所に来てくれました。マスコミの人達が集まってきて大変なので、学校側で今日一日

皆さんの事について取材されるようです」椎名先生が慌てた様子で僕の方へ来て説明してくれた。

「だから、言ったじゃないですか、神級と大罪級を召喚したことを報告したらこうなるって」

「まさか、こんな事になるなんて思ってなかったんですぅ」上目使いで可愛く言ってくる。


 僕が上目使いに弱いって知ってるのかな。

「まあ、それは良いです。みんなの転入の事についてはどうなるんですか」

「はい、それはばっちり出来てますので大丈夫です。だから安心していつもどーりにしてください」

「分かりましたけど、今日は何時限目に手伝いに行けば良いですか」

僕は、今日の授業の予定を聞いた。


 「今日は、一時限目からなので、ホームルームが終わったらすぐに来てください」

「分かりました。『一時限目からか、確か一時限目は保険体育だったな』」

そして、僕はみんなに職員室に残って工藤先生と一緒に来るように伝えて教室に向かった。


 ガラガラ、いつものように教室に入って、授業の準備をして座っていると、みんなから質問攻めに

された。「おい、凶夜、マスコミがいっぱい来てるけど、すごいな」

「うん、そうだね、今日取材があるみたい」「マジか」とかそんな感じで同じような事を

十回ぐらい聞かれた。


ガラガラ「失礼します。月夜凶夜君は来てますか」とマスコミの人が来た。

「はい、ここ」「まだ来てません」」クラスメートの言った事を僕が上書きした。

「そうですか、それじゃここで待ってますね。その間皆さんのお話を聞かせてもらいます。

それと、これはテレビに流れるので、題名は天才魔導士姉弟の学園での一日密着取材です」


 「えぇぇぇぇぇぇ」クラスメート全員がそう叫んだ。

「まずは君から聞いて良いですか」と僕の方に来てそう言った。

マスコミの人は二十代前半ぐらいのお姉さんだった。

「無理です」「そうですか、ありがと・・・ってえぇぇぇぇ、何でですか」

「だから、無理です。というか邪魔です。さっさと消えてください」僕は少しキレていたので強めに言った

「そこを何とかしてください」「無理です。無理ったら無理です。MURIです。

なんかい言ったら分かるんですか。その頭に脳みそ詰まってるんですか。

それとも、腐ってるんですか」とどめを刺してやった。


 ピキピキとお姉さんの笑顔が崩れた。周りに居るカメラマンさんも表情が引きつっている。

「あんた、さっきから何なのよ、言いたい事ばっか言いやがって、大人だから我慢してたけど

手前みたいな厨二野郎が偉そうにしてんじゃねーよ、私達は月夜君に取材があるだけで、あなたには

興味ないわ、分かったら眼帯とって髪黒くして学生らしくするのね」


 『ヤバい、月夜に言ってはいけない禁句を的確に言い当てた』とクラスメートの意見が一つになった。

「今なんて言った」「はぁ、厨二野郎って言ったんだけど聞こえたかしら」

僕は、完全にぶち切れ状態になった。

「手前、もう一回言ってみろ、ここに来たマスコミども全員生まれてきたことを公開させたやる。

誰も、やりたくてこんな眼帯や白髪になってるんじゃねーよ。殺すぞクソ女が手前の汚ねえ。顔面を

俺の拳で整形してやろうか、気にすんな整形代は初回限定サービスで無料にしといてやるから

その前にそのカメラ邪魔だな黒の霧ブラックミスト

僕は魔法を使ってカメラを一台破壊した。


 「「「「「ヒィッ」」」」」みんな怯えている。

「おい、厨二野郎にこんな事されるってダサいな。それでも大人かさっき眼帯外せって言ったよな

良いぜ、外してやるよ、知らねえぜ俺の魔眼は手前の心臓をえぐり取るからな」


ガラガラ、「よーし、みんな席に着け、何してるんだ月夜早く席に着け。それとマスコミの皆さんは

授業の邪魔にならないように後ろの方へ行ってください」

「月夜って、えっ、君が月夜君」驚いたようにマスコミのお姉さんは僕の方を指差す。

「そうだよ、なんか文句あるか、いくらでも、文句なら聞いてやるよ、その代わり一人ずつ

魂を俺に提供しな、じゃないと・・・殺すぞ」


ドガッ、と僕の頭にげんこつが落ちてきた。

「ちょ、痛てて、先生何するんですか」「速く席に着け、それとカメラももとに戻せ、あと十秒以内に

しないと、蓮子に前みたいに言うぞ」

黒の霧ブラックミスト加速アクセル」僕はカメラをもとに戻すと同時に席に着いた。

「えっ、今何がどうなった」とマスコミの人達は驚いているようだ。


 「あんたらも、うちの生徒に迷惑かけるのは止めてもらいますか」「ハ、ハイ」

流石工藤先生、あの人マジで最高、ほんとに求婚しようかな。(嘘だけど)

「それと、月夜なんであんなことしたんだ」先生がこわばった顔で聞いてきた。

「それは、僕の逆鱗に触れたからです」「そ、そうなのか」

「「「「「そうなんです」」」」」とクラス全員が弁護してくれた。

「それでは、ホームルームを始める前に転入性を紹介する。入ってこい」

「「「「「「「はーい」」」」」」」


 「「「「「お~」」」」」

「自己紹介しろ」「はい、まずは私から、傲慢のルシファーだ、ルシフと呼んでくれ」

「みんな、嫉妬のレビィアタンだよ、レビィって呼んでね」

「強欲のマモン、よろしく」「憤怒のサタンだ、これからよろしく」

「暴食のベルゼブブ、ベルゼって呼んでください」

「ぼ、僕は怠惰のベルフェゴール、ベルって呼んでくれたら嬉しい」

「私は、色欲のアスモデウス、アスモって呼んでぇ」

「「「「「おおおおおおおお」」」」」クラスの男子が一斉に喜んだ。


 それもそうだ、全員美少女だし、しかも七人もいるんだから。

嬉しがらないやつがいれば、それは間違いなくホモだな

 キーンコーンカーンコーン「先生、僕もう行かないといけないんで」

「そうか、頑張れよ、月夜見習い先生」

「「「「「頑張れー、月夜見習い先生」」」」」

「うん、頑張ってくるね。マスコミはくんなよ、キタラ・・・コロスゾ」

クラスメートには、笑顔で言ってその後は絶対零度のごとく冷たい声を出して、言ってやった。



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