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僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
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ルーズリーフと僕

ルーズリーフは、時間にルーズな葉っぱではない。意味は分からないが、だいぶお世話にはなった。ルーズリーフは、束で抜いちゃうと束では戻せなくなる。戻せなくなってイライラしたことを覚えている。


小中高と普通綴じのノートを使っていた。高校の記憶は曖昧なので、よく覚えていないが、もしかしたらルーズリーフも使っていたのかもしれない。専門学校では、たぶんルーズリーフを使っていただろう。でも、専門学校の記憶は5回目のティーバッグくらい薄いから、確実とは言えない。


高校で一度は、ルーズリーフを使ったのは確実だ。専門学校で、ノートを買ったりした覚えも、使ったりした覚えもないから、きっとルーズリーフだったんだろう。小学校が、シャープペンシルとルーズリーフに厳しかったのは覚えている。あと、高校はルーズリーフ禁止ではなかった気がする。


ノートでもなく、ルーズリーフでもない紙の連なりみたいなものが、全然思い付かないから、どっちかは使っていたはずだ。僕は一体、何を使っていたのだろうか。


高校の三年間を、チラシの裏だけで間に合わせていた、なんてことは絶対にない。小学校や中学で、一度もルーズリーフを使っていないとも言い切れない。だらしないという意味のルーズは、ほとんど覚えていない僕にピッタリの言葉だ。ちなみに、歌詞の意味を理解しようと、ルーズリーフに書き写したことがあるのは絶対だ。


僕をさりげなく弱らせるとしたら、僕をオリジナルの脱出ゲームへと誘い、【謎を解くときにメモを取るものとして、ルーズリーフ・ノート・チラシの裏・メモ帳の中からお選びください】と言えばいい。この、小中高でルーズリーフを使ったか使っていないか問題が、頭によみがえり、色々と考えを巡らせてしまい、謎解きに集中できなくなり、弱ることだろう。

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