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僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
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リモコンと僕

リモコンとは、リモートコントロールする機械のことである。そうテレビでは言っていた気がする。テレビをよく見るのでリモコンはよく使う。だからリモコンのことは知っている方だろう。


直訳すると、遠隔操作するもの。ひねくれを交えて訳すと、遠くの方から支配することが出来る魔法の長方形となる。リモコンのことでたまに思うことがある。それは、リモコン対応の端子を自分の身体に埋め込みたいなとかだ。誰かに操作されたいという欲求は、かなり微々たるものなのだが。


全ての家電をひとつのリモコンで遠隔操作したいな、と思うときがある。それは誰もが夢見たことだろう。あの縦長の四角い物体がウジャウジャある光景が無くなると思うだけでワクワクする。ソファーから一歩も動かず何でも出来たら素敵じゃないかと思うだけでワクワクしてくる。


リデュースリユースリサイクルというものがある。そして僕はこの先、リデュースリユースリモーコン(毛根)がテーマになることだろう。勘違いしないで欲しいが、まだ僕の毛根は死にかけていないということだ。


自分の感情をリモートコントロールしたいと思ってる。それと、テレビをリモコンではなくて、本体にあるボタンだけで操作したくなるときがたまにある。あと、リモコンの【リ】という文字がテレビを座りながら見ている人にしか見えない。左側の線が横から見た薄型テレビで、右が座っている人だ。


たぶん物凄い機能が隠れているのに、リモコンをうまく使いこなせていないことにコンプレックスを少し感じている。それをリモコンコンプレックス、略してリモコンと呼んでいる。


僕をさりげなく弱らせるとしたら、リモコン対応の端子が僕の身体に埋め込まれたという設定を、僕の前で独り言のようにボソッと呟いた後、僕に向かってリモコンを向けて、小さいから音量あげたいな、みたいなことを言って、音量の上ボタンを連打すればいい。世間一般では、さりげなくないかもしれないが、僕は意外と素直に受け入れそうなので問題はないだろう。

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