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僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
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パンと僕

よく行くドラッグストアでは5個入りのマーラーカオが100円以下で売っていてよく買う。小さめのマーラーカオだが5個で100円しないのはいい。しかもついつい食べてしまう美味しさ。最近一番食べているパンはマーラーカオかもしれない。


ホームベーカリーで作るパンは美味しい。でもホームベーカリーの騒音は凄い。朝にパンを食べたいとなると夜に鳴るあの音に耐えなければならない。米から作る場合は物凄い米砕き音が響き、勢いよくこねる音が響く。なのに朝起きて覗いてみたら不具合で粘りのある液体のままのときがある。出来たときは美味しいからまあいいのだが。


僕はコーンスープにフランスパンを浸すのが好き。トーストしたフランスパンを浸してサクッジュワとしたパンを頬張るのがなんとも言えず好き。フランスパンはなんか浸したくなっちゃう。フランスパンと液体が一緒にその場にあったらなんか浸したくなっちゃう。フランスパンに合わない液体なんてほぼ無いから。


フランスパンをたまにジュースとか豆乳とかに浸して焼きたくなっちゃう。フランスパンはとにかく美味しい。でも最近一番好きなパンはフランスパンではない。チョコが練り込んである食パンみたいなやつが一番好きかもしれない。少し前に好きだったパンは売ってなくなってしまった。生クリームが入っていたことは覚えているけど形が思い出せない。あのパンがもう一度食べたいが特徴は全く思い出せない。


毎朝コンビニでパンを2個買っていたら僕が来店してすぐにパン2個がピッタリ入るくらいの小さな袋を店員が用意し始めたことがあった。雑誌も買おうとコンビニに入ったときにもそれをされて焦った。でも顔を覚えられているということなので少し嬉しくなった。


ランチパックでだいたいのラッキーフードは制覇出来る。もうパンで挟めない食べ物なんてないのかもしれない。もう何を挟んでもしっくり来るのかもしれない。揚げ物系、スイーツ系、麺系などなど何でもある。パン界のプレーボーイと呼んでもいいのかもしれない。ちなみに僕はちくわパン級の変わり種惣菜パンが売っていたら必ず買う。


僕をさりげなく弱らせるとしたら、僕の耳の近くでホームベーカリーの米砕き音が鳴り響くようにセットすればいい。それか僕の耳元でカリカリにトーストしたフランスパンをスープにつけて食べてカリッカリッという音を響かせればいい。あとは道端でスープに浸したフランスパンを袋状になっている食パンにひたすら詰めている人を見かけたらたぶん弱る。

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