プロローグ2
昨日の続きです。
プロローグは後、1~3話程度を予定してます。
お楽しみ下さいm(_ _)m
「………」
「………」
ログアウト不可能まで残り15分
二人は結の部屋で向かい合わせにベッドで横になっていた。
一人用のベッドなのでもう、高校生の二人には狭くかなり密着している。
事の発端は、書き置きを済ませた後の夢の一言からだ。
「一緒に……いきたいです」
覚悟を決めたはずの夢だったが、やはり直前で怖くなったのか体を震わせ結の服をつかんで離さない。
そんな状態の夢の為に仕方なく結はゲームをするための機材を自分の部屋に運んだ。
普段はベッドに横になりゲームを始めるのだが今日は夢にベッドを譲り、結は椅子に座りログイン準備をする。
機材のセッティングを済ませ、後は起動するだけなのだが………
「一緒に……使う?」
夢はそんな事を言いながら、結に両手を伸ばしている。
「………」
しばらく無言で固まってしまった結。
「………お姉ちゃん?」
再び夢が声をかける。
結は恥ずかしそうに
「いや、私は椅子に座ってするから……さ」
と、いったものの
「お願い……。」
一向に両手をおろす気配の無い夢に遂に折れ、ベッドに入る。
しかし、夢の胸には飛び込んだりはしなかった。
あの誘惑に負けたら人生終わりなきがする。
結はそう思い狭いベッドによこになった。
「………けち。」
「……?」
夢は諦めベッドギリギリまでよった。
そしてその流れで今に至る。
二人とも恥ずかしさから何も言えず、暫く膠着状態が続いた。
そんな時間が何分続いただろうか……
不意に結が飛び起きる。
「っ!ログインしなきゃ!」
「あっ?!お姉ちゃん?!」
完全に残り時間を忘れていた二人
いち早く気づいた結は近くにあったヘッドギアを夢に被せ無理矢理ゲームを起動させた。
そして自分も直ぐにヘッドギアを被り、ゲームを起動しログインした。
『ぜろ~』
ゲームを起動して直ぐに聞こえたのは幼い少女の声だった………
プロローグが終わり次第本タイトル変更します。