表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/23

エピローグ

―――

 担任は朝の会で、いつもより低い声で言った。

「今日から来るはずだった転校生が……亡くなりました」


 教室がざわめき出す。そんな中、私は何故か冷静にはいられなかった。


* * *

「いつか会いに行くよ。―――ほのか」

 笑顔の素敵なあの子が優しく笑いかける。


 その穏やかな口調が私の過去をえぐるようにして思い出させる。

 私はあの子を知っている。今ならわかる。それが誰で今までどんな関係だったのか。



「……会いに、来るって言ってたのに」


 静かな教室の中で呟く。


 だけど、あの子は約束を破ったのではない。

 ただ――生きて会うことが、できなかったんだ。


 春の光が差し込むたび、ほのかは心の中でそっと答える。



「うん。覚えてるよ。だから、もう会ったんだよね」


 名前だけが残ったその人と、確かに、私は――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ