12杯目 分断の街
魔物との戦いから一夜明けた。
しかし、ダークエッジの街に平和は訪れなかった。
街は、目に見えない壁で分断されていた。
広場を境に、東側は魔族居住区、西側は人族駐屯地。
互いに相手の領域には近づかない。
俺たちが泊まっている宿は、ちょうど境界線上にあった。
「最悪の展開ね…」
マリアが窓の外を見つめながら呟いた。
「魔物を倒したのに、むしろ状況が悪化してる」
「ああ…」
俺も窓の外を見た。
魔族たちは恐怖に怯えながら家に閉じこもり、人族の兵士たちは警戒を強めて街を巡回している。
「どうすればいいんだ…」
俺は頭を抱えた。
「アルさん」
リリアが俺の肩に手を置いた。
「諦めないでください。まだ、方法はあるはずです」
「でも…」
リリアは窓の外を見つめていた。
街の向こう、魔族居住区の方角だ。
「……あの子、どうしてるかな」
ふと、口から零れた。
「あの子?」
アルが振り返る。
「昨日、人族の兵士に怯えていた魔族の少女です」
リリアの表情が曇る。
「あの時の目……忘れられなくて」
「……」
「きっと、まだ怖いままだと思うんです。誰も信じられなくて、心を閉ざしたまま」
リリアが拳を握る。
「私、あの子のところに行ってみようと思います」
「リリア……」
マリアが心配そうに見つめる。
「大丈夫です。ただ、話を聞くだけでも。少しでも、心が軽くなるかもしれないから」
リリアの瞳には、強い決意があった。
「魔族の人たちの本当の気持ちを聞いてきます」
「リリア…」
「私も過激派の痕跡を調べてくるわ」
マリアが言った。
「あのキメラがどこから来たのか、手がかりを見つける」
「マリア姉さまも…」
「私はダグラス隊長と話をしてくる」
マーカスが立ち上がった。
「兵士たちの説得を試みよう」
みんなが動き出す。
「俺は…」
「アルは、双方を繋ぐ架け橋になって」
マリアが言った。
「あなたにしかできないことがあるはずよ」
マリアの言葉が、重く響いた。
「……架け橋、か」
アルは酒瓶を見つめる。
「俺に、そんなことができるのか?」
「え?」
「魔族と人族の間には、何百年もの憎しみがある。それを、俺みたいな酔っ払いが変えられるのか?」
初めて見せる、アルの弱気な表情。
「アル……」
リリアが心配そうに見つめる。
「でも」
マリアが静かに言った。
「あなたは、私の心を変えた」
「……」
「最初、私はあなたを信じていなかった。人族なんて、全員敵だと思っていた」
マリアが微笑む。
「でも、あなたは違った。種族なんて関係なく、ただ誠実に向き合ってくれた」
「マリア……」
「だから、あなたならできる。あなただからこそ、できるの」
アルが深く息を吐いた。
「……わかった」
「アル?」
「やってみる。いや——やるよ」
アルが顔を上げる。
その目には、いつもの明るさが戻っていた。
「どうせ人生、一度きりだ。ダメ元でやってみるか」
「ふふ、それでこそアルね」
マリアが笑った。
俺はまず、魔族居住区に向かった。
酒場『辺境亭』の扉を開ける。
昨夜と同じ老人と、数人の魔族がいた。
しかし、その表情は暗かった。
「あの…昨夜はありがとうございました」
俺が声をかけると、老人が顔を上げた。
「ああ…あなたか」
老人の声には力がない。
「あの、話を聞いてもらえませんか」
「……座りなさい」
俺はテーブルに座った。
「昨夜の魔物は、過激派が作ったキメラなんです」
「知っています」
老人が言った。
「あなた方が言っていたのを聞きました」
「だったら——」
「でも、人族の兵士たちは信じていない」
老人が俺を見つめた。
「私たちが魔物を作ったと思っている。そして…その疑念は、もっともなのかもしれない」
「え?」
「だって、過激派も魔族ですから」
老人が自嘲気味に笑った。
「魔族の一部が、あんな恐ろしいことをしている。人族が魔族全体を危険視するのは、当然です」
老人が深いため息をついた。
「私たちは、もう疲れました」
「人族と分かり合おうなんて、所詮は夢だったんです」
「……そうですね」
俺は静かに言った。
「え?」
老人が驚いた表情を浮かべる。
「あんたの言う通りだと思います。人族が魔族全体を疑うのは、もっともだ」
「……」
「だって、過激派も魔族なんだから」
俺は酒瓶を取り出した。
「でも、ちょっと考えてみてくれませんか」
俺は酒瓶を老人の前に置いた。
「これ、何だと思います?」
「……酒、ですね」
「そう。でも、同じ酒でも、作り方や材料で全然違う味になる」
俺はグラスに酒を注いだ。
「この酒は、魔界の果実で作られてる。人族の世界じゃ手に入らない」
「はい…」
「でもね」
俺は別のグラスにも酒を注いだ。
「同じ果実を使っても、呑む人の心が荒んでいると、酒の味も荒れると思うんです」
「怒りや憎しみの心で酒を呑んでも、きっとどんなに良い材料でも、おいしいとは思わない」
老人が興味深そうに聞いている。
「逆に、穏やかな心で呑むと、同じお酒でも美味しい酒になる」
「そう思える心の在り方こそが大事だと思うんです」
俺は一口飲んで、老人にグラスを差し出した。
「…どうぞ」
老人が戸惑いながらも、一口飲んだ。
「……美味い」
「でしょ?」
俺は笑った。
「魔族も同じじゃないですか」
「え?」
「過激派も魔族、あんたたちも魔族。でも、心が全然違う」
俺は老人を真っ直ぐ見つめた。
「過激派は憎しみで心が荒んでる。でも、あんたたちは違う」
「昨夜、俺が倒れそうになった時、あんたたちは助けてくれた」
「それは…当然のことを」
「いや、当然じゃない」
俺は首を振った。
「人族だと知っても、見捨てずに助けてくれた。それは、あんたたちの心が穏やかだからだ」
老人の目に、わずかに光が戻った。
「でも…人族は、そんなこと分かってくれません」
「だったら」
俺はもう一杯酒を注いだ。
「この酒みたいに、実際に味わってもらえばいい」
「味わう…?」
「ええ。言葉じゃなくて、行動で示す」
俺は笑った。
「あんたたちが、どれだけ優しくて、平和を望んでるか。それを、人族に直接見せるんです」
「でも、どうやって…」
「まだ分からない」
俺は正直に言った。
「でも、必ず方法を見つける」
老人は黙って俺を見つめていた。
「…あなたは、不思議な人ですね」
「え?」
「最初は否定するかと思ったら、肯定して。そして、酒の話で納得させる」
「…それでも、まだ信じられません」
老人が頭を振った。
「でも、あなたの言うことは分かりました」
「本当ですか?」
「ええ」
老人が小さく頑いた。
「酒も魔族も、同じ材料でも心次第で変わる…」
「だったら、もう一度だけ」
俺は真っ直ぐ老人を見つめた。
「人族を、もう少しだけ信じてみてくれませんか」
老人は黙って俺を見つめていた。
長い沈黙——。
(——ダメか…?)
俺の心に不安が過る。
だが、老人は——。
「…分かりました」
小さく頷いた。
「あなたを信じてみます」
(——良かった)
俺は心の中で、深く息を吐いた。
◇
次に、俺は人族駐屯地に向かった。
マーカスとダグラス隊長が、兵士たちと話をしている最中だった。
「隊長、やはり魔族は信用できません!」
一人の若い兵士が叫んでいた。
「昨夜の魔物は、明らかに魔族の魔法で作られたものです!」
「落ち着け、ジョン」
ダグラス隊長が諭すように言った。
「確かに、魔物は魔族の技術で作られていた。しかし、それを作ったのは過激派だ」
「過激派も魔族です!」
ジョンが反論する。
「魔族である以上、いつ我々を裏切るか分からない!」
「それは偏見だ」
マーカスが厳しい声で言った。
「魔族の中にも、善良な者と悪い者がいる。人族と同じだ」
「しかし…」
「ジョン」
俺が前に出た。
「お前、魔族と話したことあるか?」
「え?」
「直接、魔族と話をしたことがあるかって聞いてるんだ」
ジョンは言葉に詰まった。
「…ありません」
「だったら、決めつけるな」
俺はジョンを真っ直ぐ見つめた。
「魔族も俺たちと同じだ。家族を愛し、平和を望んでいる」
「でも、実際に仲間が殺されたんです!」
ジョンが叫んだ。
「魔物に!魔族が作った魔物に!」
「それは俺も知ってる」
俺は静かに言った。
「でも、魔族も同じだけ被害を受けてる。十人以上が犠牲になってる」
「それは…」
「みんな、同じ被害者なんだ。過激派の陰謀の」
ジョンは黙り込んだ。
「分かるか、ジョン。過激派の狙いは、まさにこれなんだ」
俺は周りの兵士たちを見渡した。
「人族と魔族を憎しみ合わせる。そうすれば、和平なんて絶対に成立しない」
「でも、どうすれば…」
ジョンが弱々しく尋ねた。
「どうすれば、魔族を信じられるんですか?」
「まずは、話をしましょう」
俺は言った。
「直接会って、話をして、相手を知る。それしかない」
◇
その頃、リリアは魔族居住区で、あの少女と会っていた。
少女の名前は、エリナ。
小さな家の中で、エリナは木彫りの人形を抱きしめていた。
「お父さん…帰ってこないの…」
エリナが呟く。
リリアはエリナの隣に座った。
「エリナちゃん、お父さんのこと、教えてくれる?」
「…お父さんは、優しかったよ」
エリナがぽつりぽつりと話し始めた。
「いつも、私のために人形を作ってくれた」
「この熊さんも?」
「うん。これは、誕生日にもらったの」
エリナが人形を見つめる。
「お父さんは言ってた。『人族も魔族も、みんな同じ心を持ってる』って」
「素敵なお父さんね」
「うん…でも、人族の兵士さんたちは、お父さんを助けてくれなかった」
エリナの目に涙が浮かぶ。
「魔物が来た時、お父さんは村を守ろうとした。でも、人族の兵士さんたちは来てくれなかった」
「それは…」
「お父さんは、魔物と戦って…そして…」
エリナは泣き出してしまった。
リリアはエリナを抱きしめた。
「ごめんね…辛い思いをさせて…」
「でもね」
エリナが涙を拭いながら言った。
「お父さんは最後に言ってたの。『憎んじゃダメだ』って」
「え?」
「『人族を憎んじゃダメだ。本当の敵は、みんなを憎しみ合わせようとしてる奴らだ』って」
リリアは息を呑んだ。
「お父さん…」
「だから、私…頑張る」
エリナが小さな拳を握りしめた。
「お父さんの言葉を信じる。人族さんとも、仲良くなれるって」
リリアの目に涙が浮かんだ。
「エリナちゃん…ありがとう」
◇
マリアは、街の外れの森を調査していた。
魔物が現れた場所を辿っていくと——
「これは…」
森の奥に、不自然な足跡が続いていた。
それも、一体や二体ではない。
複数の魔物の足跡だ。
「まだ、魔物がいる…」
マリアは足跡を辿った。
そして、古い洞窟の入り口を発見した。
「ここ…」
洞窟の中から、不気味な気配が漂ってくる。
マリアは慎重に中を覗いた。
そして——
「…!」
マリアは息を呑んだ。
洞窟の奥に、巨大な檻が並んでいる。
その中には、複数の魔物が閉じ込められていた。
人と魔獣が歪に融合した姿——キメラだ。
「第二号…第三号…第四号…」
マリアは数を数えた。
「少なくとも、五体はいる…」
そして、檻の横には、黒いローブが掛けられていた。
過激派の印がついている。
「やはり…過激派の仕業だわ」
マリアは証拠を掴んだ。
しかし——
「誰だ!」
背後から声がした。
マリアが振り向くと、黒いローブを纏った魔族が立っていた。
「過激派…!」
「マリア様…まさか、ここまで来るとは」
過激派の魔族が不敵に笑った。
「でも、遅かったですね。もう、全てが動き出している」
「何を企んでいるの!」
「フフフ…知りたいですか?」
過激派が檻の鍵を開けた。
「では、教えて差し上げましょう」
ガチャン!
檻が開き、魔物たちが咆哮を上げた。
「ギャアアアアア!」
「くっ!」
マリアは魔法を構えた。
洞窟の奥深く。
マリアは息を殺しながら、暗闇の中を進んでいた。
「——見つけたぞ!」
背後から追っての声が響く。
マリアは咄嗟に振り返り、『炎魔法・火の壁』を放った。
ゴォッ!
通路を炎の壁が塞ぎ、追跡者の足を止める。
「くっ——!」
マリアは『身体強化魔法』で脚力を高め、全速力で出口へ向かう。
(——一回目…まだ大丈夫)
魔力の残量を気にしながら走る。
「そこだ!逃がすな!」
洞窟の入り口に、黒いローブを纏った魔人族が立ちはだかった。
「——!!」
マリアは即座に『炎魔法・火球』を放つ。
ドォン!
炎が炸裂し、魔人族が怯む。
(——二回目…)
その隙にマリアは洞窟の外へ飛び出した。
「追え!」
複数の追っ手が迫ってくる。
「くっ!」
マリアは最後の力を振り絞り、『炎魔法・火の壁』を再度展開した。
ゴォォォッ!
炎の壁が洞窟の出口を完全に塞ぐ。
「うわっ!」
「誰か水魔法だ!消火しろ!」
追跡者たちが足止めされる。
その隙に、マリアは森へと駆け込んだ。
「——はぁ、はぁ……」
森の中、大樹の根元に身を隠したマリアは、激しく肩で息をする。
(——やばい……魔力が、もう殆ど残ってない……)
手のひらに小さな炎を灯そうとするが、かすかに揺らめくだけで消えてしまった。
(——これ以上は無理……。早く、街に戻って、アルたちに知らせないと……)
遠くに街の明かりが見える。
マリアは最後の体力を振り絞り、森を駆け抜けた。
その時——
ダークエッジの街に、警鐘が鳴り響いた。
ガランガランガラン!
「魔物だ!」
「今度は複数だ!」
街の人々が恐怖に怯える。
「くそ、また魔物か!」
街の入り口から、複数の魔物が現れた。
昨夜と同じ、人と魔獣が融合したキメラだ。
しかし、今度は五体もいる。
「総員、戦闘配置!」
ダグラス隊長が叫ぶ。
人族の兵士たちが武器を構えた。
しかし——
「隊長、我々だけでは無理です!」
兵士の一人が叫んだ。
「数が多すぎる!」
魔物たちが街に侵入してくる。
人々が逃げ惑う。
その時——
「みんな、逃げて!」
魔族の男性が叫んだ。
老人や子供たちを庇いながら、魔物に立ち向かう。
「危ない!」
俺は駆け出した。
しかし、魔物の爪が男性に迫る——
ガキン!
剣が魔物の爪を受け止めた。
「!!!!」
マーカスが男性を庇って立っていた。
「大丈夫か?」
「は、はい…ありがとうございます…」
男性が驚いた表情で言った。
「人族の騎士が…魔族を助けるなんて…」
「当然だ」
マーカスが笑った。
「同じ街の住民を守るのは、騎士の務めだ」
「マーカス様…」
その光景を見て、他の魔族たちも動き出した。
「俺たちも戦う!」
「このままじゃ、街が滅ぼされる!」
魔族たちが魔法を構えた。
「待て!」
ダグラス隊長が叫んだ。
「お前たち、魔族と協力するのか!」
兵士の一人が戸惑う。
「今は、そんなこと言ってる場合じゃない!」
ダグラスが決断した。
「全員、魔族と協力して街を守れ!」
「了解!」
人族の兵士と魔族が、初めて協力して戦い始めた。
「右から来るぞ!」
人族の兵士が叫ぶ。
「分かった!」
魔族が炎魔法を放つ。
戦いの中で、少しずつだが信頼が生まれていく。
「アル殿!」
マーカスが叫んだ。
「中央の魔物を!」
「分かった!」
俺は持ってきていた蒸留酒を飲んだ。
『酔拳魔法発動——風魔法 Lv5。持続時間:15分』
「風か!いいぞ!」
俺は風魔法で魔物を吹き飛ばした。
「今だ!」
人族の兵士と魔族が同時に攻撃する。
魔物が倒れた。
「やったぞ!」
「もう一体!」
戦いは激しさを増していく。
人族と魔族は、背中を預け合って戦っていた。
「みんな、聞いて!」
マリアが街に戻ってきた。
「過激派のアジトを見つけたわ!」
「マリア!」
「森の奥の洞窟に、まだキメラがいる!」
マリアが叫んだ。
「このままじゃ、際限なく魔物が送り込まれる!」
「では、アジトを叩くしかないな」
マーカスが言った。
「ダグラス隊長、街の防衛を頼む」
「了解した」
ダグラスが頷いた。
「こちらは何とかする」
「俺も行く」
俺も名乗り出た。
「魔族の代表として、私も」
老人が前に出た。
「いいえ、私が」
あの魔族の男性が言った。
「私も我々魔族が全員過激派と同じではないことを証明したい」
「分かった」
マーカスが頷いた。
「では、行くぞ!」
◇
街に残ったダグラスは、人族と魔族に指示を出した。
「お前たち、避難誘導を!」
「了解!」
人族の兵士ジョンと、魔族の若者が一緒に走り出した。
「あっちに子供たちが!」
ジョンが叫ぶ。
「任せろ!」
魔族の若者が魔法で道を開いた。
「ありがとう!」
「どういたしまして!」
二人は笑い合った。
別の場所では——
「うわっ!」
人族の兵士が魔物の攻撃で倒れそうになった。
「危ない!」
魔族の女性が兵士を引き寄せて助けた。
「助かった…」
「お互い様よ」
少しずつ、少しずつ。
人族と魔族の間に、信頼が芽生え始めていた。
戦いの中で、互いの勇気と優しさを知る。
それは、言葉では伝わらないものだった
◇
マーカス、マリア、リリア、俺、そして魔族の男性——名前はロスと言った——の五人は、洞窟に突入した。
「ここか…」
俺は洞窟の奥を見つめた。
不気味な気配が漂っている。
「気をつけて」
マリアが警告した。
「過激派がいるはずよ」
「来たか…」
洞窟の奥から、声が響いた。
黒いローブを纏った魔族が現れた。
「マリア様、そして…人族の騎士か」
「貴様か」
マーカスが剣を構えた。
「フフフ…私はただの使いだ」
黒いローブの魔族が笑った。
「……俺は、命令に従っただけだ」
「誰かの命令で動いていたのか?」
ダグラスが鋭く問う。
「……言えない」
黒いローブの魔族頑なに口を閉ざした。
「……まあいい。いずれ明らかになるだろう」
マーカスはそれ以上追及しなかった。
「何が目的だ!」
俺が叫んだ。
「なぜ、こんなことを!」
「決まっている」
「人族と魔族の全面戦争だ」
「なぜ、そんなことを…」
黒いローブの魔族は檻を開けた。
「さあ、残りのキメラたちよ。街へ行け」
ガチャン!
複数の魔物が檻から飛び出した。
「させるか!」
俺たちは戦闘態勢に入った。
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