中東・西洋神話
神話に付いて触れると必ず日本人の移民話になるが、今回はその後に付いての話だ。
基本的に『歴史』とは大きな事件のみを扱う。
つまり原初の神以外の話は神話も全部戦争の歴史になる。
『ウラノスはクロノスに農耕用の鎌で一物を切り落とされました』
『セトがオシリスをバラバラにして殺害したが一物が無くなって復活した』
『イルと言う最初の父の神がバアルとその仲間に襲撃され一物を取られた』
これらの話はそれぞれ、ギリシャ神話、エジプト神話、ウガリット神話だ。
ギリシャ神話から説明しよう。
『ウラノス』は『売る』と『アノス』の合成語で、シュメールのウルあるいはウルクを表している事が分かる。『クロノス』に関しては『サターン』と同じで土星の神なので同一だと分かる。
『サターン』はラテン語で『サトゥルヌス』と呼ばれる。『sat』を取ると『ウラノス』が残る。
『サタン』と言うキリスト教の悪魔は『sat』に『アン』を付けた物だ。
同一の物に神を表す言葉を付けた物だという事が分かるだろう。
そしてこれの元ネタはエジプト神話の『サテト』だ。satetの内etはエジプトの女神全般に付けられる文字で、これがアンやウラノスに置き換えられた結果だという事が分かる。
結論として『エジプトにウラノスは叩き潰されて女神崇拝になった』という事だ。
次はエジプト神話の解説だ。
まず初めに神など居ない、そしてバラバラにされて復活する人間も居ない。
この事から、『セト』や『オリシス』が町・都市・国のどれかを指す事が分かる。
後は簡単でバラバラになって一物が消えたと言うのは、女神崇拝に鞍替えしたと言うだけの話だ。
最後にウガリット神話。
ウガリット神話はギリシャやエジプトと違い男神崇拝の地域の神話だ。
そして続きに『追放されて以降は彼の敵対者であるヤム=ナハルやモートを神々の王として擁立した』とあり、単純に男神信仰の地域はクーデターで国を乗っ取ったと言う話だ。
ヤム=ナハルは龍神として描かれているし、モートは冥界・地獄の神から女神崇拝・エジプト人だと分かる。
また、『自分の神殿を作らせるが窓を付けない様にする』と言う所から交易所である事を全く理解していないで崇拝されたいだけ。『酒でもてなそうとしたら人肉を要求された』とある事から、結納の血縁外交の意味すら理解できていない事が分かる。