第十六話 強い殺気
七不思議三番・花子と契約し彼女の主となった朱音。彼女は依然として教室の隅で読書をするという陰キャライフを送っていたが、以前と違い、彼女の背後には花子が憑く。
今までトイレに地縛していたためか、現世のことをあまり知らない花子は朱音に質問をたくさんする。そして、花子は謎能力『透かし心』を使い、朱音の心の声まで見透かすのであった。
* * *
(もうっ! 別に私が友だちを作らなくても、私の勝手でしょ!! 妖の貴方につべこべ言われたくないわっ!!)
「なんだよ、朱音。なんだかやけに私に当たり強いじゃないか。君は私の主なのだよ。もっと友好的に私と話してはくれまいか」
(でも…なんだか花子さん…貴方といると私…⦅照⦆)
「んっ??」
――その瞬間、花子の能力『透かし心』の発現時間が終わりを迎え、朱音の考えていたことはプツリと分からなくなった。だが、朱音が顔を赤くしている――それだけははっきりと分かった。
(もう…花子さんの…ばかっ)
朱音はなんだかほっぺを膨らまし、そして再びラノベを読み進めた。一方、花子はさすがに朱音に嫌われてしまうのではないかと恐れ、そして、彼女に話しかけるのを一旦やめることにした。
そして――、迎えた放課後。
* * *
「なぁ、朱音。」
「なによっ、花子さん」
「そのだな…実は君に、言っときたいことがあるのだが…」
「えっ?? それって…(照)???」
図書室へと廊下を歩く朱音とそれに憑く花子。突如として、花子が不穏な様子を見せる。
「その…さっきから、私の妖センサーが反応しているのだ」
「えっ?! それは…ヤバくねっ?!」
「そう…ヤバい! しかも、この殺気、前の魂音のときに比べ、かなり強いぞ」
「えっ? と…それじゃっ?!」
「そうだな…。コイツはガチで強い妖…もしかしたら…」
眉間にしわを寄せ、花子は言った。
『我々を狙っているのは、七不思議の誰かかもしれぬっ』
――ヤバいっ!! 強い妖――七不思議が迫っているのだ!!!!!




