第十三話 接吻
花子が力を発揮する条件――、それは朱音と接吻を交わし、彼女を自身の主とすることであった。が、しかし、あまりにも唐突すぎるこの条件に、年頃の女の子である朱音は動揺する! まあ、これは当然のことなのだが、朱音はヲタクちゃんであったため、このわけわからん展開も受け入れようとするのだった!!
そして――、
* * *
ったく。面の良いイケメン女地縛霊に人生最初の口づけを奪われるってのは、案外良いものなのかもしれない――と、限界妄想ヲタクちゃんである朱音は思った。そして――、
「もうっ! 花子さんの馬鹿っ!!」
「おうっ…小娘。やる気だなっ…」
「やるわよっ!! 私は朱音っ!! 貴方の…」
『貴方の…主になるわっ!!!』
「チュ」、と優しい音が鳴り響く。朱音と花子、二人はついに口づけを交わした。柔らかく、そしてほんのり甘かった。身体も依然としてピタッとくっつき――、なんだかマジでとても恥ずかしいっ!!!
朱音――、彼女の豊満なバストも、花子のその細い身体と触れ合い(って、エッ⦅自主規制⦆!!!)
「よしっ! これで…良いのねっ(照)??」
「よろしい。これで小娘…いや、朱音。君は私の主だっ!!!」
恥ずかしいことを乗り越え、ついにっ!! 晴れて、朱音は花子の主となったっ!!!
そして――、
「おかげで力が使えるようになったぞっ!!」
「やった~! 花子さんっ!! 早く、やっつけて!!」
魂音めがけて、花子は手のひらを合わせた。そして、術式を唱える!!
「浄化っ!!!」
って、ダサっ!! と、ツッコミすんじゃねぇ!! 今、めっちゃカッコいいところなんだからっ(笑)!! 花子さんが、ついに地縛霊としての本領を発揮したところなんだよっ?!
「バゴーンッ!!」
と、またもダッサい効果音っ!! この音は、もしや――?!
「魂音。お前を無事、鎮魂した!!!」
「おーっ!!!」
やっつけた!! 魂音!! ついにっ!!!!! 嬉しい!!!




