表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
轟き照らすは金の龍  作者: 火蛍
銀龍
PR
76/77

ドラゴンのファンアート

 ハーミットクラブキメラ撃破から数週間が経過した。

 新たなキメラ出現の予兆もなく、カグヤたちは平和な時を過ごしていた。


 そんなある日のこと、カグヤは休日を利用して動画の編集作業を行っていた。

 そこへアルムがスマホ片手にやってくる。


 「ねえカグヤー。ちょっとこれ見てよー」

 「んー、どしたの」

 

 アルムはカグヤに自分のスマホの画面を見せた。

 そこにはとあるSNSのユーザーが投稿したカグヤたちを描いたイラストが表示されていた。

 興味本位で自分の名前でエゴサーチをかけたところたまたま発見したのである。


 「なにこれー。あーしらのファンアート?」

 「みたいだねー。他にもまだあるよー」


 カグヤは自分たちのファンアートが作られるとは思いもよらず驚いていた。

 ファンアートの内容も様々であり、カグヤたち三人が揃った様子を描いたものや配信中の出来事をマンガにしたものなど様々であった。

 中でも一際カグヤたちの目を引いたのはアルムとアルジェの背後に金龍と銀龍の姿が描かれたファンアートであった。

 カグヤはそのクオリティとアートの作者名を見て驚きのあまり心臓が飛び出しそうになった。


 「ホ、ホッタ・リョウヘイ!?」

 「カグヤ知ってるの?」

 「知ってるも何も、アルケミックアカデミーの作者だし!」


 カグヤはとあるマンガのタイトルを引き合いに出してアートの作者のことを紹介した。

 アルケミックアカデミー、それは今世間で最も勢いのある少年マンガであった。

 そんなマンガの原作者にカグヤたちは存在を認知されていたのである。


 「なんかこの前チャンネル登録者数がまた一気に跳ねたなーって思ったらまさかそんなことが起きていたとは……」


 カグヤは戦慄した。

 彼女は配信の告知のためにSNSを利用こそするものの自分たちの評価についてはあまり感心がなかったため、そのあたりの事情には疎かったのである。

 完全なる現代の価値観であるため、当然アルムとアルジェには理解できない。


 カグヤとアルムは他にも様々なファンアートを閲覧していった。

 その中でカグヤはとあることに気が付く。


 「なんかアルジェのファンアート多くない?」


 カグヤはボソっと呟いた。

 ファンアートにアルジェが描かれている確率が非常に高かったのである。

 単独で描かれているもの、アルムたちと一緒に描かれているものなども含めて最も描かれている数が多い。

 カグヤにはその理由がはっきりわかった。


 「確かに。どうしてかな?」

 「銀髪赤眼のクール系ロリ巨乳で顔がいいし、氷属性持ってるドラゴンで挙げ句の果てにはゲーマー属性まで持ってるんだよ?オタク受けするのは当然でしょ」


 カグヤはアルジェがファンの間で人気の理由をアルムに解説した。

 アルジェのビジュアルは図らずも特定の人間を狙い撃ちしたかのような属性が多数盛り込まれており、それがカグヤチャンネルのリスナーにも大受けしたのである。

 そんなところにアルジェ本人がやってきた。


 「カグヤ、そろそろ私の配信の時間だから代わってほしい」

 「あいよー。今日はなにやんの」

 「リスナー参加型の格ゲールームマ配信」


 アルジェはカグヤと席を交代すると機材の準備を始めた。

 リスナー参加型の対戦ゲーム配信はアルジェの人気企画の一つである。

 アルジェの格ゲーの強さは一部の界隈にも認知されており、リスナーの猛者たちの他に稀にプロプレイヤーが挑戦しに配信に現れることもあるほどであった。

 

 アルジェが配信を始めると、その裏でカグヤとアルムは自分たちの配信の企画を考えた。


 「せっかくだからさ、あーしらのファンアート紹介する配信でもやる?リスナーたちもあーしらに認知されてるって思えたら盛り上がるだろうし」

 「いいね!どれがいいだろー」


 カグヤとアルムは配信の企画のために自分たちのファンアートを漁るのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ