プロローグ
「シン!いまだ!」
…俺の目の前にいる、吹雪を吐き出すレベル50はあるモンスター『フラワーブリザード』の葉っぱを一枚切りHPを一割激減した。
この調子なら…いける…!
立て続けに俺は獲物〔モンスター〕の葉っぱをどんどん捌いていく。
残りのHPゲージは六割になっていた。
「了解、ファイヤー・トラップ作動。」
俺とフラワーブリザードの間からシンが魔術として出した、朱色の炎の渦が出てきてフラワーブリザードの移動範囲は無くなった。
後はやつの花粉に気をつけるだけだ。
「アヤ、獲物の中心の後ろをねらえ!そこがヤツの急所だ!」
「オッケイ」
ギリィィと弓が張る音がし、そこから毒矢が放たれた。
毒矢は一直線に綺麗に急所に入った。
『ギィィィィ!』
既にフラワーブリザードのHPはほぼ残ってない。安心したとたん、急に回復した。
まさかコイツ自復系モンスターなのか…?くそっ!
「まずい!回復している」
シンの声を聞き俺は獲物の懐に剣で切った。
「うぉぉぉぉ!」
俺の炎に燃えている大剣が獲物を切った。
剣技大火炎
『ギャィィア』
フラワーブリザードはそう遺言を残しポリゴンの欠片となり消えた。
《STAGE CLEAR!今回のゴールドは…》
機械音でファンファーレが鳴り響き、今回手に入れたゴールドや結晶、魔法石、武器などが表示された。
「おっ、結晶でいいのが手に入った。新しいОM創ろうかな…」
と、シン。
「ゴールド貯まったしあの弓変える!早速武器屋、行こうかな。」
と、ガッツポーズのアヤ。
「この武器売ったら2000ゴールドあたりか…うーん。」
と、俺。
みんなそれぞれのやりたい事をやっている。
「おい、そろそろログアウトの時間だ。」
「あっ、ホントだ!シンいっつも正確だよね〜体内時計正しすぎ!」
「じゃあ、今日は一旦解散か。じゃあ、またあとでな!」
そう言って、俺はセーブしたあとログオフした。
「ふぅ…疲れた…。」
ぐるりと見渡すとベット、机、棚しかない如何にも俺らしい部屋だった。
「向こうの俺はあんなにカッコイイけど、現実の俺はどうなんだろう…?」
なんて呟いてみたけど実際あんまり変わりないような気がする。
向こうの俺も現実の俺も周りに助けてもらってるしな。
あぁ、そう言えばシンとアヤにメールでも打っとくか。
パソコンの画面を見続けたせいか頭がくらくらとする。携帯を取り要件だけ打ち込んで送信ボタンをタップしたのを確認すると眠くなり寝てしまった…。




