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54話『感想会とお誘い』

「先輩!!どうでした?」

「面白かったよ、天界と魔界のバトルは胸熱だったね」

「ですよね!」


  今僕は先日薦められた堕天使の成り上がりの感想会に来ている。

  まぁ2人で話し合うだけだけどさ。


「私はやっぱり主人公が堕天した後の豹変が凄いと思いました」

「元が真面目な性格だったから、あー裏切られて狂ってしまうとこうも変わっちゃうのかって思ったよ」

「それが友人からだと堪えちゃいますよね~」


  という会話をかれこれ2時間くらい続けている。

  これは面白かったのでこれからも読み続けようかなって思ってるのでお互い感想が言い合えるのはとても楽しい。


 ◇


「いやー話しましたね」

「だね。楽しかったよ」

「また次の巻が出たらやりましょう」

「わかった」


  こうして午前中からファミレスで感想会を開き、今は3時くらい。お互いが満足したので解散の流れになった。


  アパートに戻ってきて、部屋に入ってクーラーを付ける。

  部屋が涼しくなる前に汗もかいたのでシャワーを浴びる。


「あー少しは課題をやるか」


  シャワーを浴びながら残りの時間の過ごし方について考えていたがいいのが見つかった。

  その後シャワーを浴び終え、着替えて勉強をする。


 ──ピロン


「誰だろ?」


  件名:麻那辺さん

  内容:今家?いるならお邪魔してもいいかな?


「・・・麻那辺さんか、まぁいいか」


  Re:どうぞ


 ──ガチャ

 ─ドン

 ───ピンポーン


「はやくない?バッタンバッタン音してたけど」


 ──ガチャ


「はい、麻那辺さん落ち着いてください」

「落ち着いてるよ!」


  落ち着いてるといいながら肩で息してる時点で違うだろ。


「なんでそんなに慌ててるんですか?」

「慌ててるよ!!」


  うん、オウム返しやん。


「深呼吸して」

「スーハースーハー」

「それで?」

「お祭り!!」

「はい?」

「行くよ!!」

「いつ?」

「明日!!」

「いきなりですね!?」


  僕はとりあえず玄関でテンション上がりまくりの麻那辺さんを室内にいれ、お茶を出してとりあえず落ち着いてもらう。

  麻那辺さんはお茶を飲み切ったあと、落ち着いたっぽい。


「相澤君」

「はい」

「詳しく言うから、まず明日の夜に近所ではないけどお祭りがあるらしいの、そこに相澤君と行きたいなって思ったんだけど・・・・・・どう?」

「・・・まぁ構いませんけど、なんであんなに慌ててたんですか?」

「長嶺さんより先に誘いたかったから」

「はぁ・・・・・・」


  意味がわからん。いやわかるけどね、多分。

  大方長嶺さんから祭りのことを教えてもらいそれを急いで僕のところに来たって感じかな?


「長嶺さんからね1件メールをもらってね、祭りのことと相澤君に誘いをするわって言われたから言われる前にこっちに来たんだよ」


  ふむ、僕を誘う長嶺さん、てことは携帯を見ればわかるか・・・・・・うん、来てたな麻那辺さんより前に1件、俺が先に麻那辺さんのを開けたから気づかなかったけど、確かにお誘いを受けてる。


「確かに来てますね、お誘いが麻那辺さんより前にメールで」

「やっぱり!」

「まぁ開ける順番ミスって麻那辺さんから先に対応してしまったので麻那辺さんと行きますよ」

「やったー」


  これは後で長嶺さんには謝罪ですね・・・・・・。


「明日は何時から行くんですか?」

「夕方あたりでいいと思う・・・5時に外出てて」

「わかりました」


  こうして明日は夏祭りに行くことになった。

  その後長嶺さんには断りメールを入れた。

  返ってきた文面は長嶺さんらしい。


  ReRe:じゃあ、偶然見つけてまうかもしれんけど許してな


  まぁ仕方ないか。

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