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孤独だった僕に愛を教えてくれたのは彼女だった。
最高に幸せな夜を過ごした後に、彼女は消えた——。
こいつが――この男だったのか――!
僕は、必ず目の前で殺された彼女を救うと決めた——!
◆◇◆
その日は。
目が覚めたらエルヴィンの顔があった。
私、マリアナが18年間生きて来て、最高の朝だった——。
——なのに、気づいた時には悪夢に変わっていた。
私の首に最高の切れ味のナイフの刃が押しつけられる。
強化魔法をかけられた手先が、何の引っかかりもなく、右から左に流れる。
吹き出した血が視界を覆って、何もかもが見えなくなる。
最後に私が見たのは——逃げなければいけない人の顔だった——。
学園を卒業したら結婚する約束だったのに。
私は学園を卒業した翌日に殺された。
——私を、殺したのは、話したことのない暗いクラスメイト、ルカス——。
なんで? なんで?
私が、なんで死んでるの!?
エルヴィン——! エルヴィン——!!!
気づいたら、私、マリアナは学園入学前の12歳だった。
婚約者との初顔合わせに、エルヴィンに会えると思っていた。
けど、私の婚約者は、私を殺したあの男——ルカスになっていた。
エルヴィンとは学園に入学してやっと会えた。
なのに、エルヴィンは私を嫌っていて——。
嫌われたまま、学園の下級科の三年が過ぎた。
下級科の卒業式には、最優秀生徒は異性からみんなの前でキスを贈られる伝統があった。
前回は最優秀生徒のエルヴィンが私キスされて、みんなに祝福されて、幸せだったのに——。
——今回が、私を殺したルカスにキスする事になる。
幸せな記憶を、塗り替えられてしまう——。
全校生徒の前で、壇上に上げられて——エルヴィンが見上げる中で。
ルカスの唇が私に重なる——。
その魔力が、死に戻る前のエルヴィンと同じだった——。
どうして私を殺した男が、大好きな人と同じなの——?
◆◇◆
これは私を溺愛する婚約者が、絶対に私を死なせない為の物語——。
ただし、私とあなたは絶対に結ばれてはいけない——。




