3話 ムーセーウム学園を受験するのです。その3
『次は射撃試験です。各自割り振られた射撃場へと向かってください』
次の試験案内が流れる
偶然にもフシナさんとネリネさんと同じ会場だったので移動の間少し話をする
「フシナさん、ネリネさんさっきの試験はどうです?」
「大体30位ぐらいには入れたと思うわ」
「私は結構後ろの方かも」
「私は137位だったです」
「え?なんでそんなキッチリとした数字が出せるわけ?まだ結果も知らされてないのに…」
「普通に前から数えましたけど?」
「サクラ、普通はできないよ、それ」
「そうなんですね、私小さい頃から目がすごくいいって言われていたので、それが理由かもです。そう言えば、2人はすごく仲が良いですけれど昔からの友達なのです?」
「そうよ、私とネリネは同じ孤児院で生活していたの、生まれた時からの親友よ」
「俗に言う幼馴染っていうやつだよ」
「そうなのですね。私、小さい頃はあまり友達がいなかったので幼馴染とか羨ましいです」
「あっ、もう着いたみたい」
「私たちは受験のライバルでもあるわ、私は絶対に手は抜かないけど、あなたたちもしっかり着いてきなさいよね」
「通訳すると「お互い頑張ろう、応援してるよ一緒に友達として合格しよう」って意味だね」
「ちょっと、ネリネ変な訳し方しないでよ」
「えー、だって本当のことでしょー本当は新しい友達ができて喜んでるくせに」
そんなやり取りに胸の奥が暖かくなり思わず笑みが溢れる
「やっぱり、フシナさんとネリネさんは仲がいいです」
「「っ‼︎」」
「ちょっとサクラ、今後むやみやたらにその顔はしなように」
「そうだよ、絶対変な男に絡まれるよ」
「?」
何はともあれ射撃の試験が始まった。私は一番端のところになった
「あの、カサブランカって言います、お隣失礼します」
隣の人が挨拶にきた少し長めのジャージを着た黒い髪を左右で三つ編みにして、丸いメガネをかけているおとなしそうな人である
「こちらこそよろしくです」
「「…」」
とても気まずい雰囲気になってしまった
「これより射撃試験を開始します。受験者は速やかに与えられた射撃ブースに移動してください」
「し、失礼します」
カサブランカさんは急いで立ち上がり自分のところに戻ろうと…
「わっ!」
「大丈夫です⁈」
服の裾を踏んづけて思いっきり倒れてしまった
「うー恥ずかしい」
ちょっと失礼だけれど、この人しっかり射撃できるのだろうか←フラグですね(作者)
〜〜〜〜〜〜〜〜
集中して的を狙う、弾の数は十発中心に近いほど、速いほど得点が高くなる
「始め‼︎」
私はできるだけ速く正確に…
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、
合図とほぼ同時に鳴った発砲音は立て続けに10回鳴った。私ではない
一瞬意識を引っ張られそうになるがどうにか堪えて自分の方に集中し十発、的に撃つ
全ての球を7点ライン以内、内三発は的の真ん中を打ち抜けた
さっきの音がしたところはどうだろう
「えっ」
思わず声が出てしまった、的には穴が中心に一つしか空いていなかったのである、しかし当たった弾は一つではないだろう、なぜなら穴の大きさは弾丸の大きさより大きくなっていたからだ。そしてこの射撃をしたのは先ほど声をかけてきたカサブランカさんである。
「すごい、同じ位置に十発全て当てるなんて」
世の中にはすごい人がいるんだなと思った




