第251話 ゴブリンガールはリハビリする!
このお話から先は【アップデートコンテンツ】と称して、不定期にサイドクエストをアップしていきます!
変わらないゴブリンガールの活躍をお楽しみください!
みんな、めちゃんこお久!
なんか作者のバカが私生活が忙しかったらしくて更新が1年近くも滞っていたよ!
ったくふざけんじゃねえよバカが殺すぞ?
さてさて、満を持して更新再開した今回のクエストなんだけど。
なんか小説書くの久しぶりすぎて及び腰になってるとかで、ひとまずリハビリを兼ねた軽めのクエストを一発やってくことになったよ。
どこまでアタイの足引っ張れば気が済むんだいこのポンコツ作者は!
死ね!
~さびれた寒村(探索推奨レベル4)~
アタイとジョニーとスラモンのお馴染みトリオは簡単なクエストを求めて低レベル帯の村へとやって来た。
ひとまず村の中央に立つクエストボードを覗いてみる。
ここならアタイたちでも解決できそうな案件のひとつやふたつは貼り出されてるはずだ。
「言っとくけど討伐系のクエストは除外だからね」
「んなこと言われるまでもねえって」
「レベル2の俺らが立ち向かっても狩られる側になるだけなンだわ」
あーだこーだと吟味を重ね、アタイたちは【思い出の品を求めて(推奨レベル2)】というお使いクエストを受注することにした。
さっそく依頼主の家を訪ねて内容を聞き出すとするかい!
記された住所にたどり着いて呼び鈴を鳴らすと暗い顔の女が出てきた。
「大事な思い出の詰まったペンダントを無くしてしまったの。どうか見つけ出してちょうだい」
「どこで無くしたとかのヒントは無いのかい!」
「さあ。この村のどこかにはあるはずだから、手当たり次第に村人に尋ねてみて」
ったく面倒だね!
そんなに大事なもんなら自分で探せよグータラ女が!
アタイたちは気だるげに大通りに立ち、道行く村人たちに適当に声を掛ける。
だが一向に耳寄りな情報は得られない。
「あーあ。だるぅ」
「もう100均でそれっぽいまがい物買って渡しちゃおうぜ」
「笑える」
などとゲストークをしていると、通行人たちがドン引きの視線を向けてきた。
何見てんだよ愚民ども!
これも立派に知恵を絞ったクエスト攻略法のひとつだろうが!
文句あんのかい!
すると見かねた村人のひとりが声を掛けてきた。
「こんな低レベルクエストで行き詰まる奴なんて初めて見たぞ……。しょうがないからヒントをやるよ。探してるペンダントはいろいろあって今は質屋にあるみたいだよ」
「そうなん?」
本来ならもっと段階を踏んで場所を特定する流れだったようだが、アタイたちが使えなさすぎて自動的にクエストの一部が端折られたらしいね。
儲け儲け!
アタイたちは意気揚々と質屋のドアを蹴り開ける。
「やいやい質屋のオヤジ! あんたの持ってるペンダントが必要なんだよ! 今すぐ渡しな!」
「ああ、やっと受注者が来たか。遅すぎてとっくの昔にクエスト放棄したのかと思ったよ」
オヤジはやれやれといった仕草で店の奥からペンダントを持ってきた。
「これがクエストアイテムだ。だがタダで渡すことはできないな」
「悪いけどアタイらも手持ちの金は無いよ!」
「ならこうするのはどうだい? 実は私はクイズが大好きでね。質問にひとつでも答えられたらこのアイテムをあげるよ」
アタイはブチギレた。
「なにがクイズだよまどろっこしい奴だね! 大体質問に答えたくらいで商品譲るだなんてどんな経営方針してんだいこの店は!」
「いや、これはそういう演出で……」
はあ? 演出だあ!?
アタイの怒りはますます募る。
「そ、それに、クイズの内容から冒険に役立つ知識を得られるかもしれないよ。受けて損は無いと思うけど」
「メタなことほざいてんじゃないよ!」
しかし、ここでメタツッコミをしていても話は先に進まない。
アタイたちは仕方なくこの初級プレイヤー向けに用意されたと思しき茶番劇に付き合ってやることにした。
「それでは第1問! 冒険のスタート地点、始まりの村の村長から餞別でもらえる装備の名称は?」
「え……?」
「知らないンだわ」
「だって俺ら始まりの村なんて行ったことないしな」
オヤジの表情に焦りの色がかげる。
「そ、それでは第2問! この村の南にある洞窟に住み着くウサギモンスター、ボーパルバニーの弱点部位は?」
「え……?」
「知らないンだわ」
「俺らいつも逃げ回っててまともに戦ったことないもんな」
真っ当に冒険を進めてきたプレイヤーなら秒で解けるのかもしれないが、アタイたちにとってみれば想像もつかないほどの難問だ。
――――それからもオヤジの出題に答えられぬまま、時間だけが無益に過ぎ去った。
時刻が夕方5時に差し掛かったころ、とうとうオヤジが音を上げた。
「……もういいよ。これやるからさっさと出てって」
「え、いいの?」
「あんたらが居座ってくれたせいで今日の商売あがったりだよ。邪魔だから消えな」
アタイたちは無理やりペンダントを握らされて店の外に締め出された。
なんとも言えないやるせなさと羞恥心と虚無感に襲われる。
「……まあ、ね?」
「アイテムも手に入ったし……これを女に渡せばクエスト達成……」
「さっさと済ませて今日のことを忘れたいンだわ」
すると、そんなアタイたちの前に見知らぬ男が立ちはだかった。
「ついに見つけたぞ! そのペンダントは俺の物だ! 黙って差し出してもらおう!」
なんだいなんだい!?
このタイミングで盗賊イベントが横入りしてきたのかい?
「どきな! こいつはアタイたちが依頼主に返すんだよ!」
「こんなサビついたアイテムよりもっと金目のもんがあそこの質屋にゴロゴロあるぜ」
「行って奪ってくると良いンだわ」
さりげなく先ほどの憎たらしい質屋を襲撃させようと誘導するアタイたち。
だが男は聞く耳を持たなかった。
「そのペンダントは元々俺の物だったんだ! 他の奴の手に渡らせてたまるか!」
……おかしいね?
それじゃ依頼主の女の話と食い違うよ。
一体このペンダントの正しい持ち主はどっちなんだい。
とその時、通りの先から女の声が響いた。
「どちらも正解よ。なぜならそのペンダントは私たち2人にとっての思い出の品なのだから」
「その声は……! マイハニー!」
「ダーリン、私のことを覚えててくれたのね!」
男女は互いに駆け寄って固くハグをした。
突如始まったくっさいメロドラマを前に、アタイたちはただ茫然として成り行きを見守るばかり。
するといつの間にか隣に質屋のオヤジが並んでいた。
「一件落着。これでクエストは完了だよ」
「はあ?」
オヤジ曰く、未練を残して別れた恋人たちがアイテムを取り戻すことで復縁を試みようとしていた。
受注者はその手助けをすべく一連の工程をこなす、というのがこのクエストの趣旨だったらしい。
迷惑にもほどがあるだろうがこのバカップルども!
くだらない愛の再確認のためにわざわざ他人様を巻き込みやがって!
「ちなみにこれは繰り返しイベントだから。クイズの知識を身に着けたらまた受注しに来るといいよ」
「繰り返しイベント? ってことは……」
「あの2人、定期的に喧嘩別れするんだよね。その度にこうして依頼を貼り出して悲劇の恋を演じる機会を窺ってるってワケさ」
バカじゃねーの!?
こんなクソクエスト2度と受注しないわ!
燃えて無くなれクソ村人ども!
つ・づ・く
★★★★★★★★
次回予告!
このノリ懐かしいわ(遠い目)
【第252話 ゴブリンガールはウーバーイーツする!】
ぜってぇ見てくれよな!




