21・私のカンパネラ2-1
好きって気持ちは・・何で、こんなに無限大なんだろう
毎日、毎日・・彼を見るたびに好きという気持ちが膨らんでいく
膨らんで膨らんで・・
そして、その想いが詰まった風船がパンっと割れた瞬間
「私、もう我慢できない!!」
これ以上、見ているだけなんて耐えられなくなってしまった。
「我慢できないって・・どうするの?」
同じ部活の友達の友恵が不安そうに私を見た。
「告白する!」
もう、心の中に留めておく事なんて無理
涼平先輩と楽しそうに笑っているのを遠くから見ているのも、楽しいけど、できるならその笑顔を私に向けて欲しい
「告白――!?」
目を丸くして、声を上げる。
「うん、もう無理!だって・・もう好きすぎて辛いんだもん!」
頑張って毎日早起きして朝練に行った。
先輩の事を知りたくて、休み時間もこっそり教室に見に行ったりもした。
でも、拓海先輩の事を知れば知るほど・・
「いつも・・いつも先輩の隣りには涼平先輩がいるし・・涼平先輩がいない時は佳弥先輩がいるし・・」
「佳弥先輩って・・ああ、バスケ部の?知ってる~!佳弥先輩ってバスケ上手いよね!」
「はあ・・それは、どうでも良いの!・・はあ・・先輩と二人きりで喋りたいのに・・いつも邪魔が入っちゃう」
もっと近づきたいのに近づけない
もう夏休みはすぐそこまで来ているし・・
「来年は受験生だからきっと夏休みは遊べないでしょ?だから今年の夏が勝負なの!!」
「千沙~・・でも、拓海先輩には涼平先輩がいるしさ~」
無理だよ~と眉を顰めて言う友恵を睨んだ。
「涼平先輩がいるから何!?男同士だし!関係ないじゃん」
「・・・・・・」
私の言葉に、友恵は何か言いたげな顔をした。
「とにかく、もう無理なの!だから言っちゃうのーー!!」
本当に好きなんだもん!
大好きなんだもん!
「はあ・・まあ、玉砕されてきな」
「なによ~~!応援してよ!」
もしかしたらオッケーしてくれるかもしれないじゃん!
「何も言わないで、このまま見ているだけなんて無理だし・・我慢できない・・」
決心した私は、放課後ホームルームが終わった後、直ぐに先輩の所に向かった。
涼平先輩より早く行って、部活が終ったあとに二人きりで話がしたいと言う為に
「はあ・・はあ・・」
全速力で廊下を走り、階段を駆け上った。
そして、先輩の教室に行くと、タイミングよく先輩が出てきた。
「あ!!拓海先輩!」
「え?」
私の声に先輩が驚いた顔で振り返った。
「はあ・・はあ・・良かった~間に合った!」
「梅森さん・・どうしたの?」
息を切らしながら駆け寄り、大きく深呼吸して呼吸を整えた後、先輩を見た。
「あの・・部活終わった後、二人で話できませんか?二人きりで!」
「え!?」
目を見開き、また驚いた顔をしている。
「お願いします・・・先輩に話したい事があるので・・」
そこまで言って、少し恥ずかしくなってしまった。
これじゃあ、もう半分告白しているようなものだ。
きっと、先輩も察しているかもしれない
ここで、断られたら・・もう泣く
そう思っていると
「ああ・・分かった・・良いよ」
あっさりと言ってくれた。
「本当ですか!」
「え?うん・・本当だよ」
クスっと笑いながら言った。
その笑みに、また好きが膨らんだ。
「ありがとうございます・・」
「うん・・えっと・・部活行くんだよね?」
「はい!行きます!」
え!?これは・・一緒に音楽室に言ってくれるって事?
(嬉しい!!)
まだ告白してないけど・・これ、もうオッケーもらったも同然なんじゃない?
梅森さんは・・女版の佳弥って感じかしら・・(*´艸`)
女性から告白なんて・・男子からしたらドキドキですけど~・・
でも拓海には・・ね~・・ww
次回も梅森さん視点のお話です
次回もどうぞよろしくです(⌒∇⌒)




